TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025102227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219552
出願日2023-12-26
発明の名称リチウム脱離装置
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C02F 1/469 20230101AFI20250701BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】吸着剤の劣化を抑えてリチウムを適切に脱離する。
【解決手段】正極と、負極と、正極と負極との間に設けられ、リチウムイオンを吸着した吸着剤が供給される吸着層と、吸着層と負極との間に設けられ、電気分解される物質が供給される物質層と、吸着層と物質層との間に設けられる結合層と、吸着層と結合層との間に設けられ、吸着層において吸着剤から分離されたリチウムイオンを透過する第1透過膜と、物質層と結合層との間に設けられ、物質層において物質層から電離された陰イオンを透過する第2透過膜と、を有し、結合層においては、第1透過膜を透過したリチウムイオンと第2透過膜を透過した陰イオンとが供給され、リチウムイオンと陰イオンとが結合したリチウム化合物が生成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
正極と、
負極と、
前記正極と前記負極との間に設けられ、リチウムイオンを吸着した吸着剤が供給される吸着層と、
前記吸着層と前記負極との間に設けられ、電気分解される物質が供給される物質層と、
前記吸着層と前記物質層との間に設けられる結合層と、
前記吸着層と前記結合層との間に設けられ、前記吸着層において前記吸着剤から分離されたリチウムイオンを前記結合層に透過する第1透過膜と、
前記物質層と前記結合層との間に設けられ、前記物質層において前記物質層から電離された陰イオンを透過し、陽イオンを透過しない第2透過膜と、
を有し、
前記結合層は、前記第1透過膜を透過した前記リチウムイオンと前記第2透過膜を透過した前記陰イオンとが供給され、前記リチウムイオンと前記陰イオンとが結合したリチウム化合物が生成される、
リチウム脱離装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記物質層は、水が供給され、
前記結合層は、前記物質層から前記第2透過膜を透過した水酸化物イオンが供給され、水酸化リチウムが生成される、
請求項1に記載のリチウム脱離装置。
【請求項3】
前記物質層は、炭酸が供給され、
前記結合層は、前記物質層から前記第2透過膜を透過した炭酸イオンが供給され、炭酸リチウムが生成される、
請求項1又は請求項2に記載のリチウム脱離装置。
【請求項4】
前記吸着剤は、スピネル型酸化マンガン及びリン酸鉄である、
請求項1又は請求項2に記載のリチウム脱離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウム脱離装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
海水から海水に含まれる資源を回収する技術が開示されている。例えば、特許文献1には、海水中のリチウムを吸着剤で吸着させ、吸着剤を弱酸溶液に通すことで吸着剤からリチウムをイオンとして脱離させている。発電所から排出される炭酸ガスを吹き込みバブリングさせて、炭酸リチウムとして回収することで、リチウムを回収する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-313323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
弱酸処理により吸着剤が劣化することが知られており、海水に含まれる対象成分を適切に回収するには、吸着剤の再利用率を高めるための、改善の余地がある。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、海水に含まれるリチウムを適切に脱離可能なリチウム脱離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るリチウム脱離装置は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に設けられ、リチウムイオンを吸着した吸着剤が供給される吸着層と、前記吸着層と前記負極との間に設けられ、電気分解される物質が供給される物質層と、前記吸着層と前記物質層との間に設けられる結合層と、前記吸着層と前記結合層との間に設けられ、前記吸着層において前記吸着剤から分離されたリチウムイオンを透過する第1透過膜と、前記物質層と前記結合層との間に設けられ、前記物質層において前記物質層から電離された陰イオンを透過する第2透過膜と、を有し、前記結合層においては、前記第1透過膜を透過した前記リチウムイオンと前記第2透過膜を透過した前記陰イオンとが供給され、前記リチウムイオンと前記陰イオンとが結合したリチウム化合物が生成される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リチウムを適切に脱離できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る対象成分回収システムの全体構成を示す模式図である。
図2は、海水に含まれる対象成分の流れを示す模式図である。
図3は、リチウム脱離装置の構造を示す模式図である。
図4は、リチウム脱離装置の構造を示す模式図である。
図5は、第2実施形態に係る対象成分回収システムの全体構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した実施形態における構成要素は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
[第1実施形態]
図1及び図2を用いて本実施形態に係る対象成分回収システム1について説明する。図1は、第1実施形態に係る対象成分回収システムの全体構成を示す模式図である。図2は、海水に含まれる対象成分の流れを示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

南京大学
廃水の脱窒方法
6日前
三洋化成工業株式会社
脱水促進剤
14日前
ENELL株式会社
液体処理装置
20日前
ENELL株式会社
液体処理装置
20日前
個人
廃水処理装置
23日前
株式会社ナノリューション
分離装置
20日前
個人
蒸留水獲得装置
20日前
ENELL株式会社
液体処理装置及び液体処理方法
20日前
フジクリーン工業株式会社
排水処理装置
13日前
株式会社ワールドケミカル
液面浮遊物回収装置
8日前
株式会社クボタ
浮遊物観測装置
14日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軟水化装置
1日前
株式会社環境開発技研
塗装廃液処理装置
13日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
水処理装置
6日前
株式会社ディスコ
フィルターユニット
8日前
三菱重工業株式会社
リチウム脱離装置
1日前
栗田工業株式会社
純水製造装置および純水の製造方法
1日前
戸田建設株式会社
排水処理システムおよび排水処理方法
28日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
14日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
16日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及びその制御方法
14日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及び電解水生成方法
21日前
INNFRA株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
8日前
旭化成株式会社
膜ろ過システムの運転方法
6日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
2日前
東洋紡エムシー株式会社
水処理方法および水処理システム
1日前
オルガノ株式会社
晶析反応装置および晶析反応方法
8日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
生物処理装置及び生物処理方法
6日前
WOTA株式会社
水処理装置、方法、プログラム、及びシステム
22日前
日本製紙株式会社
有機汚泥脱水助剤
21日前
オードメルス株式会社
吸着材、肥料の製造方法および肥料
8日前
フルタ電機株式会社
泡取り装置
6日前
株式会社クボタ
メタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法
6日前
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
水処理装置及び水処理方法
6日前
日東電工株式会社
廃液の処理方法、及び偏光フィルムの製造方法
21日前
オルガノ株式会社
リン含有水の処理方法及びリン含有水の処理装置
14日前
続きを見る