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公開番号2025095898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212288
出願日2023-12-15
発明の名称液体処理ユニットとその運転方法
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類B01J 4/00 20060101AFI20250619BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】液体処理装置の気泡の流入を抑制する。
【解決手段】液体処理ユニット1は、液体を処理する液体処理装置3と、液体処理装置3に供給される液体を貯蔵する液体貯蔵タンク2と、液体貯蔵タンク2と液体処理装置3とを接続し、液体貯蔵タンク2の内部に入口端部12を有する接続配管L1と、液体貯蔵タンク2に貯蔵された液体を、接続配管L1を通して液体処理装置3に送出する液体送出手段11と、入口端部12より上方の所定位置Pにおける液体貯蔵タンク2の液体の有無を検出する検出手段S1と、検出手段S1と液体送出手段11とに接続され、検出手段S1が所定位置Pにおいて液体の無いことを検出すると液体送出手段11を停止する制御部9と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を処理する液体処理装置と、
前記液体処理装置に供給される前記液体を貯蔵する液体貯蔵タンクと、
前記液体貯蔵タンクと前記液体処理装置とを接続し、前記液体貯蔵タンクの内部に入口端部を有する接続配管と、
前記液体貯蔵タンクに貯蔵された前記液体を、前記接続配管を通して前記液体処理装置に送出する液体送出手段と、
前記入口端部より上方の所定位置における前記液体貯蔵タンクの前記液体の有無を検出する検出手段と、
前記検出手段と前記液体送出手段とに接続され、前記検出手段が前記所定位置において前記液体の無いことを検出すると前記液体送出手段を停止する制御部と、
を有する液体処理ユニット。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記接続配管は、前記入口端部に隣接し前記入口端部より上方に位置する端部隣接部を有し、前記端部隣接部は前記液体貯蔵タンクの内部にあり、
前記検出手段はレベルスイッチであり、
前記レベルスイッチは、前記液体貯蔵タンクの外部且つ前記接続隣接部の側方にある、請求項1に記載の液体処理ユニット。
【請求項3】
前記レベルスイッチは前記液体貯蔵タンクの側壁に設けられている、請求項2に記載の液体処理ユニット。
【請求項4】
前記液体貯蔵タンクは、前記液体を貯蔵する本体と、前記本体の側壁の外側を上下方向に延び両端が前記側壁に接続されたバイパス管と、を有し、前記レベルスイッチは前記バイパス管に設けられている、請求項2に記載の液体処理ユニット。
【請求項5】
前記検出手段は、前記液体貯蔵タンクの自重と前記液体貯蔵タンクに貯蔵された前記液体の重量の合計重量を測定する重量センサと、前記重量センサで測定した前記合計重量に基づき前記所定位置における前記液体の有無を判定する判定手段と、を有する、請求項1に記載の液体処理ユニット。
【請求項6】
前記液体貯蔵タンクの内面はフッ素樹脂で形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体処理ユニット。
【請求項7】
液体を処理する液体処理装置と、前記液体処理装置に供給される前記液体を貯蔵する液体貯蔵タンクと、前記液体貯蔵タンクと前記液体処理装置とを接続し、前記液体貯蔵タンクの内部に入口端部を有する接続配管と、前記液体貯蔵タンクに貯蔵された前記液体を、前記接続配管を通して前記液体処理装置に送出する液体送出手段と、を有する液体処理ユニットの運転方法であって、
前記液体貯蔵タンクに貯蔵された前記液体を前記液体送出手段によって、前記接続配管を通して前記液体処理装置に送出することと、前記液体処理装置で前記液体を処理することと、処理された前記液体を排出することと、前記液体貯蔵タンクに新たな前記液体を供給することと、を含む処理サイクルを複数回繰り返すことと、
前記処理サイクルを複数回繰り返す際に、前記液体貯蔵タンクの前記入口端部より上方の所定位置における前記液体の有無を検出手段で検出することと、
前記検出手段と前記液体送出手段とに接続された制御部が、前記検出手段が前記所定位置において前記液体の無いことを検出すると前記液体送出手段を停止することと、
を有する液体処理ユニットの運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は液体処理ユニットとその運転方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
水溶液や非水液の精製、濃縮等を行う液体処理装置は、分析や半導体製造などの様々な分野で用いられている。液体処理装置はイオン交換樹脂などの機能材を有している。液体に気泡が混入すると、機能材の表面に気泡が吸着し液体の処理が阻害される可能性がある。特許文献1にはイオン交換樹脂を用いたアルコール精製装置が記載されている。この装置はイオン交換樹脂が充填されたカラムと、カラムの下流に設けられたオリフィスと、を有している。オリフィスはカラムを通る液体に所定の圧力を付与する。この圧力によってカラム内の圧力が上昇し、カラム内での気泡の発生が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-43522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された方法によれば、液体中の気泡の発生を抑制することが可能である。しかし、液体処理装置での気泡の発生をさらに抑制するためには、液体処理装置への気泡の流入を抑えることが望ましい。本発明は液体処理装置への気泡の流入を抑制することが可能な液体処理ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の液体処理ユニットは、液体を処理する液体処理装置と、液体処理装置に供給される液体を貯蔵する液体貯蔵タンクと、液体貯蔵タンクと液体処理装置とを接続し、液体貯蔵タンクの内部に入口端部を有する接続配管と、液体貯蔵タンクに貯蔵された液体を、接続配管を通して液体処理装置に送出する液体送出手段と、入口端部より上方の所定位置における液体貯蔵タンクの液体の有無を検出する検出手段と、検出手段と液体送出手段とに接続され、検出手段が所定位置において液体の無いことを検出すると液体送出手段を停止する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、液体処理装置への気泡の流入を抑制することが可能な液体処理ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態に係る液体精製ユニットの概略構成図である。
図1に示す液体精製ユニットの有機溶媒の補充工程を示す概念図である。
比較例の液体精製ユニットの液体貯蔵タンクの近傍の概略構成図である。
第2の実施形態に係る液体精製ユニットの液体貯蔵タンクの近傍の概略構成図である。
第3の実施形態に係る液体精製ユニットの液体貯蔵タンクの近傍の概略構成図である。
第4の実施形態に係る液体精製ユニットの概略構成図である。
図6に示す液体精製ユニットの有機溶媒の補充工程を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の液体処理ユニットとその運転方法のいくつかの実施形態について説明する。本発明の液体処理ユニットとその運転方法はあらゆる液体に適用できるが、可燃性の液体、特に有機溶媒の精製や濃縮に好適に適用可能である。以下の実施形態は分析用の有機溶媒を精製するための比較的小型のユニットを対象とするが、本発明は大量の液体を精製または濃縮する大規模なプラントにも適用することができ、ユニットの規模は限定されない。
【0009】
(第1の実施形態)
図1(a),図2は、第1の実施形態に係る液体処理ユニット1の概略構成を示している。図1(b)は液体処理ユニット1の液体貯蔵タンク2の近傍の概略構成を示している。図1では精製工程での液体の流れを太実線で、加圧気体の流れを太破線で示し、図2では液体補充工程での液体の流れを太実線で示している。液体処理ユニット1は、可燃性の液体を精製処理する液体処理装置3と、液体処理装置3に供給される液体を貯蔵する液体貯蔵タンク2と、液体貯蔵タンク2に貯蔵された液体を液体処理装置3に送出する液体送出手段11と、液体貯蔵タンク2の所定位置Pでの液体の有無を検出する検出手段(レベルスイッチ)S1と、制御部9と、を有している。液体送出手段11は、液体貯蔵タンク2へ加圧気体を供給することで液体を液体貯蔵タンク2の外へ押出す圧送方式を採用している。加圧気体としては、液体と反応を起こさない気体を用いることが好ましい。
【0010】
液体処理装置3は、イオン交換体、活性炭、合成吸着剤、ゼオライトの少なくともいずれかからなる粒状の機能材が充填された機能材充填装置4と、フィルター装置5と、を有している。イオン交換体はモノリス状でもよく、粉末をバインダーで成形したものでもよい。あるいは、2種類以上のイオン交換体を混合して用いてもよい。フィルター装置5は例えば、精密ろ過膜または限外ろ過膜を備えている。フィルター装置5は官能基が導入されたものでもよい。機能材充填装置4とフィルター装置5は一体型でもよい。機能材充填装置4とフィルター装置5は第1の液体供給配管L1上に直列に配置されている。図示は省略するが、複数の機能材充填装置4及び/または複数のフィルター装置5を直列または並列に配置することもできる。液体処理装置3の構成は精製対象の液体の清浄度や要求される清浄度に応じて適宜決定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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