TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025110110
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024003849
出願日
2024-01-15
発明の名称
ポリイソプレノイドの製造方法、空気入りタイヤの製造方法及びゴム製品の製造方法
出願人
住友ゴム工業株式会社
,
株式会社インプランタイノベーションズ
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C12P
5/02 20060101AFI20250718BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 カルスを用いた場合であっても、好適にポリイソプレノイドを製造できる、ポリイソプレノイドの製造方法を提供する。
【解決手段】 シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子、及びRubber Elongation Factor(REF)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子が導入された形質転換カルスによりポリイソプレノイドを製造することを特徴とするポリイソプレノイドの製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子、及びRubber Elongation Factor(REF)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子が導入された形質転換カルスによりポリイソプレノイドを製造することを特徴とするポリイソプレノイドの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記形質転換カルスは、外来のNogo-B receptor(NgBR)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子を有さない請求項1記載のポリイソプレノイドの製造方法。
【請求項3】
前記シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子、及びRubber Elongation Factor(REF)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子からなる群より選択される少なくとも1種が、ゴム産生植物由来である請求項1記載のポリイソプレノイドの製造方法。
【請求項4】
前記シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子、及びRubber Elongation Factor(REF)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子からなる群より選択される少なくとも1種が、Hevea属、Taraxacum属、及びParthenium属からなる群より選択される少なくとも1種の属に属する植物由来である請求項1記載のポリイソプレノイドの製造方法。
【請求項5】
前記シス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子、及びRubber Elongation Factor(REF)ファミリー蛋白質をコードする遺伝子からなる群より選択される少なくとも1種が、Hevea brasiliensis(パラゴムノキ)、Taraxacum koksaghyz(ロシアンタンポポ)、及びParthenium argentatum(グアユール)からなる群より選択される少なくとも1種の植物由来である請求項1記載のポリイソプレノイドの製造方法。
【請求項6】
前記形質転換カルスが、ゴム産生植物由来である請求項1記載のポリイソプレノイドの製造方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載のポリイソプレノイドの製造方法により得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生タイヤを成形する生タイヤ成形工程、及び前記生タイヤを加硫する加硫工程を含む空気入りタイヤの製造方法。
【請求項8】
請求項1~6のいずれかに記載のポリイソプレノイドの製造方法により得られたポリイソプレノイドと、添加剤とを混練して混練物を得る混練工程、前記混練物から生ゴム製品を成形する生ゴム製品成形工程、及び前記生ゴム製品を加硫する加硫工程を含むゴム製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリイソプレノイドの製造方法、空気入りタイヤの製造方法、及びゴム製品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、工業用ゴム製品に用いられている天然ゴム(ポリイソプレノイドの1種)は、トウダイグサ科のパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)や桑科植物のインドゴムノキ(Ficus elastica)などのゴム産生植物を栽培し、その植物体が有する乳管細胞で天然ゴムを生合成させ、該天然ゴムを植物から手作業により採取することにより得られる。
【0003】
現在、工業用ゴム製品に用いられている天然ゴムは、パラゴムノキをほぼ唯一の採取源としている。パラゴムノキは東南アジアや南米などの限られた地域でのみ生育可能な植物である。従来、パラゴムノキにエテフォンやジャスモン酸メチルを塗布することで、乳管形成の誘導を引き起こし、天然ゴムの増産を行ってきた。更に、パラゴムノキは、植樹からゴムの採取が可能な成木になるまでに7年程度を要し、また、天然ゴムを採取できる期間は20~30年に限られる。今後、開発途上国を中心に天然ゴムの需要の増大が見込まれているが、上述の理由によりパラゴムノキによる天然ゴムの大幅な増産は困難である。そのため、天然ゴム資源の枯渇が懸念されており、パラゴムノキの成木以外の安定的な天然ゴムの供給源やパラゴムノキにおける天然ゴムの生産効率の改善が望まれている。
【0004】
天然ゴムは、イソペンテニル二リン酸(IPP)を基本単位とし、シス-1,4-ポリイソプレン構造をとっており、天然ゴムの生合成にはその構造からシス型プレニルトランスフェラーゼ(CPT)が関係していると考えられている。例えば、パラゴムノキでは複数のCPTの存在が確認されており、Hevea Rubber transferase 1(HRT1)、Hevea Rubber transferase 2(HRT2)などが知られている(例えば、非特許文献1、2参照。)。また、タンポポの一種であるゴムタンポポ(Taraxacum brevicorniculatum)ではCPTの発現量を抑えることにより、ゴムの合成量が低下することが知られている(例えば、非特許文献3参照。)。
【0005】
また、これまでに天然ゴムの生合成に関わるタンパク質の研究として、Rubber Elongation Factor(REF)、Small Rubber Particle Protein(SRPP)が注目されてきた(例えば、非特許文献4、5参照。)。しかしながら、これらのタンパク質とCPTとの関係は解明されていない。
他方、ヒトCPTにおけるドリコール生合成において、Nogo-B receptor(NgBR)が関与していることが示唆されている(例えば、非特許文献6参照。)。
【0006】
また、パラゴムノキから天然ゴムを増産するための方法が検討されているが、パラゴムノキでのゴム合成機構は解明されていないため、既知経路であるモノマー(イソペンテニル二リン酸)合成経路(メバロン酸経路(MVA経路)及び非メバロン酸経路(MEP経路))の遺伝子を発現させ、増強させた遺伝子組換えパラゴムノキが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2005-500840号公報
【非特許文献】
【0008】
Rahaman他、BMC Genomics、2013年、第14巻
Asawatreratanakul他、EuropeanJournal of Biochemistry、2003年、第270巻、4671~4680ページ
Post他、Plant Physiology、2012年、第158巻、1406~1417ページ
Hillebrand他、PLoS ONE、2012年、第7巻
Priya他、Plant Cell Reports、2007年、第26巻、1833~1838ページ
K.D.Harrison他、The EMBO Journal、2011年、第30巻、2490~2500ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のように、パラゴムノキの成木以外の安定的な天然ゴムの供給源の開発やパラゴムノキにおける天然ゴムの生産効率の改善が望まれているが、現状、天然ゴムの生合成機構、特にその調節機構には未解明の部分が多く、天然ゴムの大幅な増産のためにはまだまだ多くの工夫の余地がある。
【0010】
植物の有用物質の効率的な生産方法として、カルス細胞や毛状根細胞などの植物培養細胞の利用が考えられている。植物培養細胞の利用は、人工的に制御した環境下で細胞の管理・物質生産を行うことで、安定的に植物に含まれる有用物質を生産できるというメリットがある。しかしながら、天然ゴムなどの植物の二次代謝産物においては、通常の生育条件では生産効率が低いことが課題として挙げられる。そのため、二次代謝産物の生産を誘導するような薬剤を培地に添加して植物培養細胞を培養するなどの工夫がなされている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
2か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
2か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
15日前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
1か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
2か月前
住友ゴム工業株式会社
タイヤ
2か月前
続きを見る
他の特許を見る