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公開番号
2025111975
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005939
出願日
2024-01-18
発明の名称
電動圧縮機
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
F04B
39/00 20060101AFI20250724BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】電動圧縮機の体格の小型化を図ること。
【解決手段】支持プレート32が冷媒の圧力雰囲気内であるモータ室S1内に配置されているため、支持プレート32が冷媒の圧力の影響を受け難くなっている。よって、支持プレート32の厚みを厚くすることで支持プレート32の剛性を高くしておくといった必要が無い。クラスタブロック50における導電部材挿通孔56の周囲は、支持プレート32に面接触するシール面57になっている。これによれば、導電部材挿通孔56と導電部材31との間を介してクラスタブロック50の内部に異物が侵入してしまうことが抑制される。よって、導電部材挿通孔56と導電部材31との間のシール性を良好なものとするために、例えば、導電部材挿通孔56の長さを極力長くすることで、導電部材挿通孔56と導電部材31との間に設けられるシール部材の長さを極力長くするといった構成が不要となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動するモータと、
前記モータを駆動するインバータと、
前記モータを収容するとともに流体が吸入されるモータ室、及び前記インバータを収容するインバータ室を区画し、前記モータ室と前記インバータ室とを隔てる隔壁を有するハウジングと、
前記モータ室と前記インバータ室とを密封した状態で前記モータと前記インバータとを電気的に接続する気密端子と、
前記モータ室内に配置され、且つ、前記気密端子と前記モータから引き出されるモータ配線とを電気的に接続する接続端子を内部に収容する絶縁性のクラスタブロックと、を備え、
前記隔壁には、貫通孔が形成されており、
前記気密端子は、
前記貫通孔を通過するとともに第1端が前記インバータに電気的に接続され、且つ、第2端が前記接続端子に電気的に接続される導電部材と、
前記導電部材を支持するとともに前記貫通孔を塞いだ状態で前記隔壁に固定される支持プレートと、を有し、
前記クラスタブロックは、前記導電部材の第2端が挿通される導電部材挿通孔を有している電動圧縮機であって、
前記支持プレートは、前記モータ室内に配置された状態で前記隔壁に固定されており、
前記クラスタブロックにおける前記導電部材挿通孔の周囲は、前記支持プレートに面接触するシール面になっていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記隔壁は、前記支持プレートと対向する隔壁対向面を有し、
前記支持プレートは、前記隔壁対向面と対向するプレート対向面を有し、
前記気密端子は、前記隔壁対向面と前記プレート対向面との間に介在される平板状のガスケットを有していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記気密端子は、
ナット筒部、及び前記ナット筒部から前記ナット筒部の径方向の外側へ環状に突出するナット鍔部を有するナットと、
前記ナット筒部に螺合可能なボルトと、を有し、
前記隔壁は、前記ナット筒部が挿通される壁孔を有し、
前記支持プレートは、前記ナット筒部が挿通されるとともに前記壁孔に連通するプレート孔を有し、
前記ナットは、前記ナット筒部が前記プレート孔及び前記壁孔に挿通されるとともに前記ナット鍔部が前記プレート孔の周囲に係止された状態で前記支持プレートに対して配置されており、
前記ボルトは、前記インバータ室内から前記ナット筒部に螺合されることに伴い生じる前記ボルトの締め付け力によって、前記ナット鍔部を介して前記支持プレートを前記隔壁に固定していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記クラスタブロックには、前記ナット鍔部を収容する収容部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記クラスタブロックは、前記支持プレートの外周面を囲繞することにより前記支持プレートとの間をシールする環状シール部を有していることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、圧縮部と、モータと、インバータと、ハウジングと、を備えている。圧縮部は、流体を圧縮する。モータは、圧縮部を駆動する。インバータは、モータを駆動する。ハウジングは、モータ室、及びインバータ室を区画している。モータ室は、モータを収容する。モータ室には、流体が吸入される。インバータ室は、インバータを収容する。ハウジングは、モータ室とインバータ室とを隔てる隔壁を有している。隔壁には、貫通孔が形成されている。
【0003】
また、電動圧縮機は、気密端子と、クラスタブロックと、を備えている。気密端子は、モータ室とインバータ室とを密封した状態でモータとインバータとを電気的に接続している。クラスタブロックは、モータ室内に配置されている。クラスタブロックは、絶縁性である。クラスタブロックは、接続端子を内部に収容する。接続端子は、気密端子とモータから引き出されるモータ配線とを電気的に接続している。
【0004】
例えば特許文献1のように、気密端子は、導電部材と、支持プレートと、を有している。導電部材は、隔壁の貫通孔を通過している。そして、導電部材は、第1端がインバータに電気的に接続され、且つ、第2端が接続端子に電気的に接続されている。支持プレートは、導電部材を支持している。支持プレートは、隔壁の貫通孔を塞いだ状態で隔壁に固定されている。特許文献1では、支持プレートは、インバータ室内に配置された状態で隔壁に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-211490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このような電動圧縮機においては、モータ室内に吸入される流体の圧力が貫通孔を介して支持プレートに作用する。このため、支持プレートが流体の圧力に最低限耐え得るように、例えば、支持プレートの厚みを厚くすることで支持プレートの剛性を高くしておくことが考えられる。このとき、特許文献1のように、支持プレートがインバータ室内に配置された状態で隔壁に固定されていると、支持プレートの厚みが厚くなる分だけ、支持プレートがインバータに干渉する虞がある。したがって、インバータが支持プレートに干渉しないように、インバータにおけるインバータ室内での配置スペースを新たに確保する必要がある。その結果として、電動圧縮機の体格が大型化してしまう。
【0007】
また、クラスタブロックは、導電部材の第2端が挿通される導電部材挿通孔を有している。この場合、導電部材挿通孔と導電部材との間を介してクラスタブロックの内部に異物等が侵入しないように、導電部材挿通孔と導電部材との間にシール部材を設けることが考えられる。このとき、導電部材挿通孔と導電部材との間のシール性を良好なものとするためには、導電部材挿通孔の長さを極力長くすることで、導電部材挿通孔と導電部材との間に設けられるシール部材の長さを極力長くすることが考えられる。しかしながら、このようにすると、導電部材挿通孔の長さを長くする分だけ、クラスタブロックが大型化してしまうため、結果として、電動圧縮機の体格が大型化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動するモータと、前記モータを駆動するインバータと、前記モータを収容するとともに流体が吸入されるモータ室、及び前記インバータを収容するインバータ室を区画し、前記モータ室と前記インバータ室とを隔てる隔壁を有するハウジングと、前記モータ室と前記インバータ室とを密封した状態で前記モータと前記インバータとを電気的に接続する気密端子と、前記モータ室内に配置され、且つ、前記気密端子と前記モータから引き出されるモータ配線とを電気的に接続する接続端子を内部に収容する絶縁性のクラスタブロックと、を備え、前記隔壁には、貫通孔が形成されており、前記気密端子は、前記貫通孔を通過するとともに第1端が前記インバータに電気的に接続され、且つ、第2端が前記接続端子に電気的に接続される導電部材と、前記導電部材を支持するとともに前記貫通孔を塞いだ状態で前記隔壁に固定される支持プレートと、を有し、前記クラスタブロックは、前記導電部材の第2端が挿通される導電部材挿通孔を有している電動圧縮機であって、前記支持プレートは、前記モータ室内に配置された状態で前記隔壁に固定されており、前記クラスタブロックにおける前記導電部材挿通孔の周囲は、前記支持プレートに面接触するシール面になっている。
【0009】
これによれば、支持プレートが流体の圧力雰囲気内であるモータ室内に配置されているため、支持プレートが流体の圧力の影響を受け難くなっている。したがって、支持プレートが流体の圧力に耐え得るように、支持プレートの厚みを厚くすることで支持プレートの剛性を高くしておくといった必要が無い。その結果、インバータが支持プレートに干渉しないように、インバータにおけるインバータ室内での配置スペースを新たに確保するといった必要が無いため、電動圧縮機の体格が大型化してしまうといった問題を回避することができる。
【0010】
また、クラスタブロックにおける導電部材挿通孔の周囲は、支持プレートに面接触するシール面になっている。これによれば、導電部材挿通孔と導電部材との間を介してクラスタブロックの内部に異物が侵入してしまうことを抑制することができる。このように、クラスタブロックにおける導電部材挿通孔の周囲を、モータ室内に配置された状態で隔壁に固定されている支持プレートに面接触するシール面とすることで、モータ室内に配置される既存の構成であるクラスタブロックのシール性が向上する。よって、導電部材挿通孔と導電部材との間のシール性を良好なものとするために、例えば、導電部材挿通孔の長さを極力長くすることで、導電部材挿通孔と導電部材との間に設けられるシール部材の長さを極力長くするといった構成が不要となる。以上により、電動圧縮機の体格の小型化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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