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公開番号
2025112775
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007224
出願日
2024-01-22
発明の名称
鉄道用安全確認支援システム
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
アセンド弁理士法人
主分類
B61L
25/04 20060101AFI20250725BHJP(鉄道)
要約
【課題】緊急ブレーキの原因を効率よく解明することを可能にする鉄道用安全確認支援システムを提供する。
【解決手段】システム(100)は、第1、第2部分(11,12)を有する列車(1)と、第1部分(11)で第1振動加速度を検出する第1検出部(2)と、第2部分(12)で第2振動加速度を検出する第2検出部(3)と、第1、第2振動加速度に関する第1、第2振動データを格納する記憶部(4)と、操作部(5)と、表示部(6)と、制御部(7)とを含む。制御部(7)は、操作部(5)が緊急ブレーキの入力を受け付けたとき、入力受付地点での第1、第2振動データを判定用第1、第2振動データとして取得し、判定用第1、第2振動データに基づく判定用第1、第2振動波形を表示部(6)に表示し、判定用第1、第2振動波形が所定値以上の片側振幅を含むか否かを判定し、判定結果に応じて緊急ブレーキの原因に関する情報を表示部(6)に表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
線路を走行し、走行方向において互いに離間した第1部分及び第2部分を有する列車と、
前記列車の前記第1部分に設けられ、前記第1部分に生じる第1振動加速度を検出する第1検出部と、
前記列車の前記第2部分に設けられ、前記第2部分に生じる第2振動加速度を検出する第2検出部と、
前記列車の外部に設けられ、前記第1振動加速度に関する第1振動データ及び前記第2振動加速度に関する第2振動データを逐次受け取って格納する記憶部と、
前記列車に設けられ、緊急ブレーキを作動させる入力を受け付ける操作部と、
前記列車に設けられる表示部と、
前記列車に設けられる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作部が前記入力を受け付けたときに、
前記記憶部から、前記入力を受け付けた地点での前記第1振動データ及び前記第2振動データを、判定用第1振動データ及び判定用第2振動データとして取得する第1取得処理と、
前記判定用第1振動データに基づく判定用第1振動波形、及び前記判定用第2振動データに基づく判定用第2振動波形を前記表示部に表示する第1表示処理と、
前記判定用第1振動波形及び前記判定用第2振動波形の一方又は両方が所定値以上の片側振幅を含むか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理の結果に応じて緊急ブレーキの原因に関する情報を前記表示部に表示する第2表示処理であって、
前記判定用第1振動波形及び前記判定用第2振動波形の一方が前記所定値以上の片側振幅を含む場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が列車にある旨を前記表示部に表示し、
前記判定用第1振動波形及び前記判定用第2振動波形の両方が前記所定値以上の片側振幅を含む場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が線路又は列車にある旨を前記表示部に表示する前記第2表示処理と、を実行するように構成される、鉄道用安全確認支援システム。
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【請求項2】
請求項1に記載の鉄道用安全確認支援システムであって、
各々が前記第1検出部と、前記第2検出部と、前記操作部と、前記表示部と、前記制御部とを含む前記列車を複数備え、
複数の前記列車のそれぞれにおいて、前記制御部は、
前記記憶部から、前記地点を先行して通過した前記列車における前記地点での前記第1振動データ及び前記第2振動データを、比較用第1振動データ及び比較用第2振動データとして取得する第2取得処理と、
前記比較用第1振動データに基づく比較用第1振動波形、及び前記比較用第2振動データに基づく比較用第2振動波形を前記表示部に表示する第3表示処理と、を実行するように構成される、鉄道用安全確認支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の鉄道用安全確認支援システムであって、
前記制御部は、
前記判定用第1振動波形及び前記判定用第2振動波形の両方が前記所定値以上の片側振幅を含む場合、前記判定用第1振動波形を前記比較用第1振動波形と比較し、前記判定用第2振動波形を前記比較用第2振動波形と比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に応じて緊急ブレーキの原因に関する情報を前記表示部に表示する第4表示処理であって、
前記判定用第1振動波形が前記比較用第1振動波形と重複し、且つ前記判定用第2振動波形が前記比較用第2振動波形と重複する場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が線路にある旨を前記表示部に表示し、
前記判定用第1振動波形が前記比較用第1振動波形と重複しない、又は前記判定用第2振動波形が前記比較用第2振動波形と重複しない場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が列車にある旨を前記表示部に表示する前記第4表示処理と、を実行するように構成される、鉄道用安全確認支援システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の鉄道用安全確認支援システムであって、
前記判定処理で用いる前記片側振幅の前記所定値が2m/s
2
である、鉄道用安全確認支援システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、鉄道用安全確認支援システムに関し、より詳細には、緊急ブレーキ発生時の安全確認を支援する鉄道用安全確認支援システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄道、特に高速鉄道において、列車が線路を走行しているとき、異常な振動や衝撃や音などといった異変が起こることがある。走行中に乗務員が異変を感じると、乗務員の操作によって緊急ブレーキが作動する。緊急ブレーキの作動により、列車は停止する(例えば、特開平6-54406号公報(特許文献1)、及び特開2006-315573号公報(特許文献2)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-54406号公報
特開2006-315573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
緊急ブレーキによる列車の停止後、乗務員により安全の確認が行われる。具体的には、乗務員は、緊急ブレーキの原因、つまり乗務員が感じた異変の原因を解明する。そのため、乗務員は、列車を隈なく調査し、さらに、走行した線路を調査しなければならない。このような調査は、長時間を要するばかりでなく、乗務員に多大な負担を強いる。さらに、このような調査は、乗務員以外の者(例:各路線の保線作業員、車両基地の検修作業員、又は車両運行本部の運転司令員など)が行う場合もある。
【0005】
本開示の目的は、緊急ブレーキの原因を効率よく解明することを可能にする鉄道用安全確認支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る鉄道用安全確認支援システムは、列車と、第1検出部と、第2検出部と、記憶部と、操作部と、表示部と、制御部とを備える。列車は、線路を走行する。列車は、走行方向において互いに離間した第1部分及び第2部分を有する。第1検出部は、列車の第1部分に設けられる。第1検出部は、第1部分に生じる第1振動加速度を検出する。第2検出部は、列車の第2部分に設けられる。第2検出部は、第2部分に生じる第2振動加速度を検出する。記憶部は、列車の外部に設けられる。記憶部は、第1振動加速度に関する第1振動データ及び第2振動加速度に関する第2振動データを逐次受け取って格納する。操作部は、列車に設けられる。操作部は、緊急ブレーキを作動させる入力を受け付ける。表示部は、列車に設けられる。制御部は、列車に設けられる。制御部は、操作部が入力を受け付けたときに、第1取得処理と、第1表示処理と、判定処理と、第2表示処理とを実行するように構成される。第1取得処理は、記憶部から、上記入力を受け付けた地点での第1振動データ及び第2振動データを、判定用第1振動データ及び判定用第2振動データとして取得する。第1表示処理は、判定用第1振動データに基づく判定用第1振動波形、及び判定用第2振動データに基づく判定用第2振動波形を表示部に表示する。判定処理は、判定用第1振動波形及び判定用第2振動波形の一方又は両方が所定値以上の片側振幅を含むか否かを判定する。第2表示処理は、判定処理の結果に応じて緊急ブレーキの原因に関する情報を表示部に表示する。すなわち、第2表示処理は、判定用第1振動波形及び判定用第2振動波形の一方が所定値以上の片側振幅を含む場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が列車にある旨を表示部に表示する。第2表示処理は、判定用第1振動波形及び判定用第2振動波形の両方が所定値以上の片側振幅を含む場合、緊急ブレーキの原因の痕跡が線路又は列車にある旨を表示部に表示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る鉄道用安全確認支援システムは、緊急ブレーキの原因を効率よく解明することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムの一例を示す模式図である。
図2は、本実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3は、第1実施形態に係る安全確認支援システムにおいて制御部が実行する処理を説明するフローチャートである。
図4は、第1実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図5は、第1実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図6は、第1実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図7は、第2実施形態に係る安全確認支援システムにおいて制御部が実行する処理を説明するフローチャートである。
図8は、第2実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図9は、第2実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図10は、第2実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図11は、第2実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図12は、第3実施形態に係る安全確認支援システムにおいて制御部が実行する処理を説明するフローチャートである。
図13は、第3実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
図14は、第3実施形態に係る鉄道用安全確認支援システムにおいて表示部に表示される画像の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本開示の実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明において特定の数値や特定の材料を例示する場合があるが、本開示はそれらの例示に限定されない。
【0010】
列車の走行中、乗務員が緊急ブレーキを作動させるような異変は、列車に生じた異常な振動や衝撃や音である。以下、このような異常な振動や衝撃や音を「異常な振動等」とも言う。この異変は、線路そのものに起因して起こる場合と、線路そのものに起因せずに起こる場合とに大別される。
(【0011】以降は省略されています)
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