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公開番号
2025113504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025091053,2022579220
出願日
2025-05-30,2021-02-03
発明の名称
位相補間回路、受信回路、及び半導体集積回路
出願人
株式会社ソシオネクスト
代理人
個人
主分類
H03K
5/00 20060101AFI20250725BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】位相補間コードに対する位相のずれを抑制した出力クロック信号を生成する位相補間回路を提供する。
【解決手段】第1の位相差を有する第1及び第2の差動入力クロック信号に基づいて、電流制御コードに応じた位相を有する差動出力クロック信号を生成する位相補間回路は、第1の電流制御コードに応じて第1の差動入力クロック信号に基づいて第1の差動中間電流を生成する第1の生成回路と、第2の電流制御コードに応じて第2の差動入力クロック信号に基づいて第2の差動中間電流を生成する第2の生成回路と、第1及び第2の差動中間電流を合成し差動出力クロック信号を生成する合成回路と、補正コードに応じた補正電流に基づいて、第1及び第2の差動中間電流の少なくとも一方の電流量を補正する補正回路と、変動に応じて差動出力クロック信号におけるコモンモード電圧を補正するコモンモード電圧補正回路とを有する。
【選択図】図20
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の位相差を有する第1の差動入力クロック信号と第2の差動入力クロック信号とに基づいて、第1の電流制御コード及び第2の電流制御コードに応じた位相を有する差動出力クロック信号を生成する位相補間回路であって、
前記第1の電流制御コードに応じて前記第1の差動入力クロック信号に基づいて第1の差動中間電流を生成する第1の生成回路と、
前記第2の電流制御コードに応じて前記第2の差動入力クロック信号に基づいて第2の差動中間電流を生成する第2の生成回路と、
前記第1の差動中間電流と前記第2の差動中間電流とを合成し前記差動出力クロック信号を生成する合成回路と、
前記第1の差動中間電流及び前記第2の差動中間電流が前記差動出力クロック信号におけるコモンモード電圧の変動を引き起こすように設定された補正コードに応じて生成される補正電流に基づいて、前記第1の差動中間電流及び前記第2の差動中間電流の少なくとも一方の電流量を補正する補正回路と、
前記変動に応じて前記差動出力クロック信号におけるコモンモード電圧を補正するコモンモード電圧補正回路と
を有することを特徴とする位相補間回路。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記コモンモード電圧補正回路は、前記補正電流に応じた前記コモンモード電圧の変動を抑制することを特徴とする請求項1に記載の位相補間回路。
【請求項3】
前記コモンモード電圧補正回路は、前記補正電流によらず、前記位相補間回路に流れる電流の総和を一定とすることを特徴とする請求項2に記載の位相補間回路。
【請求項4】
前記コモンモード電圧補正回路は、前記補正コードに応じた前記コモンモード電圧の変動を抑制することを特徴とする請求項1に記載の位相補間回路。
【請求項5】
前記コモンモード電圧補正回路は、前記補正コードと前記第1の電流制御コード及び前記第2の電流制御コードの少なくとも一方とに応じた前記コモンモード電圧の変動を抑制することを特徴とする請求項1に記載の位相補間回路。
【請求項6】
前記第1の生成回路は、前記第1の電流制御コードに応じた第1及び第4のゲート電圧がゲートにそれぞれ供給され、電流源として動作する第1及び第4のトランジスタを有し、
前記第2の生成回路は、前記第2の電流制御コードに応じた第2及び第5のゲート電圧がゲートにそれぞれ供給され、電流源として動作する第2及び第5のトランジスタを有し、
前記補正回路は、前記補正コードに応じた第3及び第6のゲート電圧がゲートにそれぞれ供給され、電流源として動作する第3及び第6のトランジスタを有することを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の位相補間回路。
【請求項7】
前記補正回路は、前記補正コードと前記第1の電流制御コード及び前記第2の電流制御コードの少なくとも一方とに応じて前記補正電流を生成することにより、前記電流量を補正することを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の位相補間回路。
【請求項8】
前記補正コードと前記第1の電流制御コード及び前記第2の電流制御コードの少なくとも一方とに基づいて前記第3及び第6のゲート電圧を生成して、前記第3及び第6のトランジスタのゲートに供給するゲート電圧制御回路をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の位相補間回路。
【請求項9】
第1の位相差を有する第1の差動入力クロック信号と第2の差動入力クロック信号とに基づいて、第1の電流制御コード及び第2の電流制御コードに応じた位相を有する差動出力クロック信号を生成する位相補間回路であって、
前記第1の電流制御コードに応じて前記第1の差動入力クロック信号に基づいて第1の差動中間電流を生成する第1の生成回路と、
前記第2の電流制御コードと前記第1の差動中間電流及び第2の差動中間電流が前記差動出力クロック信号におけるコモンモード電圧の変動を引き起こすように設定された補正コードとに応じて前記第2の差動入力クロック信号に基づいて第2の差動中間電流を生成する第2の生成回路と、
前記第1の差動中間電流と前記第2の差動中間電流とを合成し前記差動出力クロック信号を生成する合成回路と、
前記変動に応じて前記差動出力クロック信号におけるコモンモード電圧を補正するコモンモード電圧補正回路と
を有することを特徴とする位相補間回路。
【請求項10】
前記コモンモード電圧補正回路は、前記補正コードに応じて生成される補正電流に応じた前記コモンモード電圧の変動を抑制することを特徴とする請求項9に記載の位相補間回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相補間回路、受信回路、及び半導体集積回路に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
シリアライザ/デシリアライザ(SerDes:Serializer/Deserializer)のデシリアライザの受信回路は、高速な受信信号からクロック信号に基づいてデータを取得する。受信信号からデータを適切に取得できるようクロック信号の位相を調整するために、複数の入力クロック信号から所望の位相を有する出力クロック信号を生成する位相補間(PI:Phase Interpolator)回路がある。位相補間回路は、受信回路において用いられるクロックデータリカバリ(CDR:Clock Data Recovery)回路の位相調整回路として使用される。
【0003】
例えば、デシリアライザの受信回路では、図16に示すように、位相補間回路1601から出力される第1の出力クロック信号ICKOを用いて比較器(コンパレータ)1604が受信信号DTINからデータDTを取得し、位相補間回路1601から出力される第2の出力クロック信号QCKOを用いて比較器(コンパレータ)1605が受信信号DTINからバウンダリBDを取得する。第1の出力クロック信号ICKOと第2の出力クロック信号QCKOとは、所定の位相差(略90度)を有している。
【0004】
位相補間回路1601は、入力クロック信号ICKI、QCKIに基づいて、入力される位相補間(PI)コードに応じた位相を有する出力クロック信号ICKO、QCKOをそれぞれ生成する。位相補間回路1601は、第1の出力クロック信号ICKOを生成する位相補間回路1602と、第2の出力クロック信号QCKOを生成する位相補間回路1603とを有する。位相補間回路1602、1603は、PIコードに基づいて入力クロック信号ICKI、QCKIを重み付けして合成することにより出力クロック信号ICKO、QCKOをそれぞれ生成する。
【0005】
従来の位相補間回路1602、1603の構成例を図17に示す(例えば、特許文献1参照)。トランジスタ1711、1722、1731、1742のドレインは、抵抗1701を介して電源VDDに接続される。トランジスタ1711、1722、1731、1742のドレインは、出力端OUTPに接続される。また、トランジスタ1712、1721、1732、1741のドレインは、抵抗1702を介して電源VDDに接続される。トランジスタ1712、1721、1732、1741のドレインは、出力端OUTNに接続される。
【0006】
トランジスタ1711、1721のゲートには入力クロック信号ICKIPが入力され、トランジスタ1712、1722のゲートには入力クロック信号ICKIPに対して逆相の入力クロック信号ICKINが入力される。また、トランジスタ1731、1741のゲートには入力クロック信号ICKIPと所定の位相差を有する入力クロック信号QCKIPが入力され、トランジスタ1732、1742のゲートには入力クロック信号QCKIPに対して逆相の入力クロック信号QCKINが入力される。入力クロック信号ICKIP、ICKINが、図16に示した入力クロック信号ICKIに相当し、入力クロック信号QCKIP、QCKINが、図16に示した入力クロック信号QCKIに相当する。
【0007】
トランジスタ1713のドレインは、トランジスタ1711、1712のソースに接続され、トランジスタ1723のドレインは、トランジスタ1721、1722のソースに接続される。また、トランジスタ1733のドレインは、トランジスタ1731、1732のソースに接続され、トランジスタ1743のドレインは、トランジスタ1741、1742のソースに接続される。トランジスタ1713、1723、1733、1743のソースは接地される。
【0008】
トランジスタ1713、1723のゲートには、PIコードに応じてゲート電圧VGAP、VGANが印加され、トランジスタ1733、1743のゲートには、PIコードに応じてゲート電圧VGBP、VGBNが印加される。トランジスタ1713、1723、1733、1743は、PIコードに応じて対応するトランジスタに電流を流す電流源として機能する。PIコードに応じて、トランジスタ1713、1723の何れか一方のトランジスタ、及びトランジスタ1733、1743の何れか一方のトランジスタが、PIコードに応じた電圧で駆動されることにより、入力クロック信号ICKIP、ICKINのうちの1つと、入力クロック信号QCKIP、QCKINのうちの1つとが重み付けして合成され出力クロック信号が生成される。
【0009】
ここで、位相補間回路1601に入力される入力クロック信号ICKIと入力クロック信号QCKIとの位相差にずれ(スキューミスマッチ)があると、出力される出力クロック信号ICKOと出力クロック信号QCKOとの間にも位相差のずれが生じる。出力クロック信号ICKO、QCKOのそれぞれの位相は、図18に一例を示すように、破線で示したようにPIコードに応じて線形的に変化し、PIコードにかかわらず一定の位相差を有することが好ましいが、実線1801、1802で示したように変化し、PIコードに応じて位相差のずれが生じてしまう。このようにPIコードに応じて出力クロック信号ICKOと出力クロック信号QCKOと位相差が変わると、出力クロック信号ICKO、QCKOを使用する回路のタイミングマージンを減らすことになり、高速動作を妨げる要因となる。
【0010】
これを回避する方法として、図19に示すように、位相補間回路1601の前段に、位相補間回路1601と同様の機能を有する入力クロック補正回路1901を設け、その内部回路1902、1903により、入力クロック信号ICKI、QCKIに基づいて位相差のずれを補正したクロック信号を生成して位相補間回路1601に入力する方法がある。この方法は、高速な信号を伝送する回路を追加することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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