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公開番号2025113766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008088
出願日2024-01-23
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F04C 29/00 20060101AFI20250728BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】負極リードを回路基板に接続することができる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】複数の電解コンデンサ63の軸方向は、モータハウジングの軸方向と直交する方向において平行に延びている。複数の電解コンデンサ63は、各段に複数の電解コンデンサ63が位置するようにモータハウジングの軸方向において段積み状態で配置されている。各段において複数の電解コンデンサ63は、電解コンデンサ63の軸方向と直交する方向において間隔を空けて並んでいる。各段の電解コンデンサ63の間隔は、モータハウジングの軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて順次広がっている。回路基板66から遠い段の電解コンデンサ63である第2電解コンデンサ63bは、負極リード69の負極基端部69aから回路基板66までの距離が、正極リード68の正極基端部68aから回路基板66までの距離よりも短くなるように配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータと、
前記電動モータを収容するとともに前記流体が吸入される吸入室を区画する筒状のモータハウジング、前記インバータを収容するインバータ収容室を区画するインバータハウジング、及び前記吸入室と前記インバータ収容室とを隔てる区画壁を有する金属製のハウジングと、
を備え、
前記インバータは、板厚方向が前記モータハウジングの軸方向と一致するように配置される回路基板と、複数の電解コンデンサとを有し、
複数の前記電解コンデンサはそれぞれ、円柱状のコンデンサ本体と、前記コンデンサ本体の軸方向の一端面から延びるとともに前記回路基板に接続される正極リード及び負極リードとを有し、
複数の前記電解コンデンサの軸方向は、前記モータハウジングの軸方向と交差する方向において平行に延びており、
複数の前記電解コンデンサは、各段に複数の前記電解コンデンサが位置するように前記モータハウジングの軸方向において段積み状態で配置されており、
各段において複数の前記電解コンデンサは、前記電解コンデンサの軸方向と直交する方向において間隔を空けて並んでおり、
各段の前記電解コンデンサの間隔は、前記モータハウジングの軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて順次広がっている電動圧縮機であって、
複数の前記電解コンデンサのうち、前記回路基板に近い段の前記電解コンデンサを第1電解コンデンサとし、前記回路基板から遠い段の前記電解コンデンサを第2電解コンデンサとしたとき、
前記第2電解コンデンサは、前記モータハウジングの軸方向における前記負極リードの負極基端部から前記回路基板までの距離が、前記モータハウジングの軸方向における前記正極リードの正極基端部から前記回路基板までの距離よりも短くなるように配置されていることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記インバータは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記回路基板との間に配置されるとともに複数の前記電解コンデンサを保持するホルダを有し、
複数の前記電解コンデンサは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記ホルダとの間に配置され、
各段の前記電解コンデンサの間隔は、前記モータハウジングの軸方向において前記回路基板側から前記区画壁側に向かうにつれて順次広がっている請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記区画壁から複数の前記電解コンデンサに向かって突出するとともに複数の前記電解コンデンサによって囲まれる突出部を有している請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記インバータは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記回路基板との間に配置されるとともに複数の前記電解コンデンサを保持するホルダを有し、
複数の前記電解コンデンサは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記ホルダとの間に配置され、
前記ホルダは、前記第2電解コンデンサの前記正極リードが挿通される正極リード挿通孔と、前記第2電解コンデンサの前記負極リードが挿通される負極リード挿通孔とを有し、
前記正極リード挿通孔と前記負極リード挿通孔との距離は、前記正極基端部と前記負極基端部との距離よりも短い請求項1~3の何れか一項に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記回路基板は、前記ホルダと対向する第1面と、前記第1面とは反対側の面である第2面とを有し、
前記正極リード及び前記負極リードはそれぞれ、前記回路基板を貫通するとともに前記回路基板の前記第2面において前記回路基板に接続されている請求項4に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動する電動モータと、電動モータを駆動するインバータと、金属製のハウジングとを備えている。
ハウジングは、筒状のモータハウジングと、インバータハウジングと、区画壁とを有している。モータハウジングは、電動モータを収容するとともに流体が吸入される吸入室を区画している。インバータハウジングは、インバータを収容するインバータ収容室を区画している。区画壁は、吸入室とインバータ収容室とを隔てている。
【0003】
インバータは、回路基板と複数の電解コンデンサとを有している。回路基板は、板厚方向がモータハウジングの軸方向と一致するように配置されている。複数の電解コンデンサはそれぞれ、円柱状のコンデンサ本体と、コンデンサ本体の軸方向の一端面から延びるとともに回路基板に接続される正極リード及び負極リードとを有している。
【0004】
複数の電解コンデンサの軸方向は、モータハウジングの軸方向と直交する方向において平行に延びている。複数の電解コンデンサは、各段に複数の電解コンデンサが位置するようにモータハウジングの軸方向において段積み状態で配置されている。各段において複数の電解コンデンサは、電解コンデンサの軸方向と直交する方向において間隔を空けて並んでいる。各段の電解コンデンサの間隔は、モータハウジングの軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて順次広がっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-96978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
リードの極性を区別しやすくするため、一般に、負極リードは、正極リードよりも短く設定されている。このため、回路基板に対する電解コンデンサの位置によっては、正極リードは回路基板に接続できるが、負極リードは回路基板に接続できない場合がある。特に、特許文献1のように複数の電解コンデンサが段積み状態で配置されている場合、回路基板に遠い段の電解コンデンサでは、上記問題が生じやすい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータと、前記電動モータを収容するとともに前記流体が吸入される吸入室を区画する筒状のモータハウジング、前記インバータを収容するインバータ収容室を区画するインバータハウジング、及び前記吸入室と前記インバータ収容室とを隔てる区画壁を有する金属製のハウジングと、を備え、前記インバータは、板厚方向が前記モータハウジングの軸方向と一致するように配置される回路基板と、複数の電解コンデンサとを有し、複数の前記電解コンデンサはそれぞれ、円柱状のコンデンサ本体と、前記コンデンサ本体の軸方向の一端面から延びるとともに前記回路基板に接続される正極リード及び負極リードとを有し、複数の前記電解コンデンサの軸方向は、前記モータハウジングの軸方向と交差する方向において平行に延びており、複数の前記電解コンデンサは、各段に複数の前記電解コンデンサが位置するように前記モータハウジングの軸方向において段積み状態で配置されており、各段において複数の前記電解コンデンサは、前記電解コンデンサの軸方向と直交する方向において間隔を空けて並んでおり、各段の前記電解コンデンサの間隔は、前記モータハウジングの軸方向の一方側から他方側に向かうにつれて順次広がっている電動圧縮機であって、複数の前記電解コンデンサのうち、前記回路基板に近い段の前記電解コンデンサを第1電解コンデンサとし、前記回路基板から遠い段の前記電解コンデンサを第2電解コンデンサとしたとき、前記第2電解コンデンサは、前記モータハウジングの軸方向における前記負極リードの負極基端部から前記回路基板までの距離が、前記モータハウジングの軸方向における前記正極リードの正極基端部から前記回路基板までの距離よりも短くなるように配置されていることを要旨とする。
【0008】
上記構成によれば、第2電解コンデンサは、負極基端部から回路基板までの距離が正極基端部から回路基板までの距離よりも短くなるように配置されている。したがって、負極リードが正極リードよりも短くても、第2電解コンデンサの負極リードを回路基板に接続することができる。
【0009】
上記電動圧縮機において、前記インバータは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記回路基板との間に配置されるとともに複数の前記電解コンデンサを保持するホルダを有し、複数の前記電解コンデンサは、前記モータハウジングの軸方向において前記区画壁と前記ホルダとの間に配置され、各段の前記電解コンデンサの間隔は、前記モータハウジングの軸方向において前記回路基板側から前記区画壁側に向かうにつれて順次広がっていてもよい。
【0010】
上記構成によれば、複数の電解コンデンサは、モータハウジングの軸方向において区画壁と回路基板との間に配置されている。このため、複数の電解コンデンサがモータハウジングの軸方向において回路基板を挟んで区画壁とは反対側に配置されている場合と比較して、複数の電解コンデンサを吸入室の近くに配置することができる。したがって、電解コンデンサの冷却効果が増大する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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