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公開番号
2025114012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2022094537
出願日
2022-06-10
発明の名称
持続型注射剤
出願人
日本新薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/4965 20060101AFI20250729BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規な中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための医薬組成物を提供すること。
【解決手段】(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための医薬組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための医薬組成物。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
化合物Bの薬学的に許容される塩が、化合物Bのカリウム塩又はトリス塩である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
化合物Bの薬学的に許容される塩が、組成物の総質量に対して、1~50質量%、好ましくは2~20質量%、より好ましくは4~15質量%である、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
pH調整剤、好ましくはトリスヒドロキシメチルアミノメタンを含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
pH調整剤、好ましくはトリスヒドロキシメチルアミノメタンが、組成物の総質量に対して、1~50質量%、好ましくは2~20質量%、より好ましくは4~15質量%である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
スクロース、マンニトール、マルトース、α-シクロデキストリン、スクロース、マルトース、β-シクロデキストリン、デキストラン、L-アルギニン及びグリシンからなる群より、好ましくはスクロース、マンニトール、α-シクロデキストリン及びL-アルギニンからなる群より、より好ましくはスクロース及びα-シクロデキストリンからなる群より選択される、少なくとも一つの賦形剤を含有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
賦形剤が、組成物の総質量に対して、40~150質量%、好ましくは60~120質量%、より好ましくは70~100質量%である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
組成物が、凍結乾燥物である、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
組成物が、医薬として許容される期間、安定である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
組成物中、化合物Bが安定である、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、式:
JPEG
2025114012000001.jpg
31
149
の化合物(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸、以下、これを「化合物B」と称する)の薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための新規な医薬組成物、及びその使用方法に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ウプトラビは肺動脈性肺高血圧症の治療薬として販売されており、ウプトラビの有効成分であるセレキシパグは、化合物Bのプロドラックである(非特許文献1)。しかしながら、セレキシパグを中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療に使用することできず、また溶液中でセレキシパグを安定化させることも困難であった。
【0003】
現在、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療薬として、エポプロステノール及びトレプロスチニルの注射剤が販売されている(非特許文献2及び3)。しかしながら、エポプロステノールは用時調製する必要があり(非特許文献2)、またトレプロスチニルは皮下持続製剤があるものの、投与時の疼痛が問題になっている(非特許文献4)。
【0004】
化合物Bは、PGI
2
受容体アゴニスト作用を有し、血小板凝集抑制作用、血管拡張作用、気管支平滑筋拡張作用、脂質沈着抑制作用、及び白血球活性化抑制作用を示すことが知られている(例えば、特許文献1~6参照)。
【0005】
しかしながら、セレキシパグの活性本体である化合物Bを使用して、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症を治療することは報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2002/088084号
国際公開第2009/157396号
国際公開第2009/107736号
国際公開第2009/154246号
国際公開第2009/157397号
国際公開第2009/157398号
【非特許文献】
【0007】
ウプトラビ添付文書
添付文書(有効成分エポプロステノール)
添付文書(有効成分トレプロスチニル)
J.Clin.Med.,2019年,8,481;doi:10.3390/jcm8040481
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
発明が解決しようとする課題は、新規な中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための医薬組成物、又は中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、化合物Bの薬学的に許容される塩を可溶化及び安定化し、更に、化合物Bの薬学的に許容される塩は、エポプロステノール及びトレプロスチニルと比較して、重症の肺動脈性肺高血圧症の動物モデルであるSuHxモデルを使用して化合物Bの薬学的に許容される塩が血管弛緩作用を示すことを見出して、本発明を完成した。
【0010】
本発明は、以下に関する。
(1)(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の薬学的に許容される塩を有効成分として含有する、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療における使用のための医薬組成物。
(2)化合物Bの薬学的に許容される塩が、化合物Bのカリウム塩又はトリス塩である、1に記載の医薬組成物。
(3)化合物Bの薬学的に許容される塩が、組成物の総質量に対して、1~50質量%、好ましくは2~20質量%、より好ましくは4~15質量%である、1又は2に記載の医薬組成物。
(4)pH調整剤、好ましくはトリスヒドロキシメチルアミノメタンを含有する、1~3のいずれか一項に記載の組成物。
(5)pH調整剤、好ましくはトリスヒドロキシメチルアミノメタンが、組成物の総質量に対して、1~50質量%、好ましくは2~20質量%、より好ましくは4~15質量%である、4に記載の組成物。
(6)スクロース、マンニトール、マルトース、α-シクロデキストリン、スクロース、マルトース、β-シクロデキストリン、デキストラン、L-アルギニン及びグリシンからなる群より、好ましくはスクロース、マンニトール、α-シクロデキストリン及びL-アルギニンからなる群より、より好ましくはスクロース及びα-シクロデキストリンからなる群より選択される、少なくとも一つの賦形剤を含有する、1~5のいずれか一項に記載の組成物。
(7)賦形剤が、組成物の総質量に対して、40~150質量%、好ましくは60~120質量%、より好ましくは70~100質量%である、6に記載の組成物。
(8)組成物が、凍結乾燥物である、1~7のいずれか一項に記載の組成物。
(9)組成物が、医薬として許容される期間、安定である、1~8のいずれか一項に記載の組成物。
(10)組成物中、化合物Bが安定である、1~9のいずれか一項に記載の組成物。
(11)(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の薬学的に許容される塩及びトリスヒドロキシメチルアミノメタンを含有する、安定な水性医薬組成物。
(12)組成物のpHが、7.0~8.2、好ましくは7.2~8.0、より好ましくは7.4~7.8である、11に記載の組成物。
(13)化合物Bの薬学的に許容される塩が、化合物Bのカリウム塩又はトリス塩である、11又は12に記載の水性医薬組成物。
(14)組成物中、化合物Bの薬学的に許容される塩とトリスヒドロキシメチルアミノメタンの質量比が、1.0:0.1~1.0:2.0、好ましくは1.0:0.5~1.0:1.5、より好ましくは1.0:0.9~1.0:1.3である、13に記載の水性医薬組成物。
(15)更に、スクロース、マンニトール、マルトース、α-シクロデキストリン、スクロース、マルトース、β-シクロデキストリン、デキストラン、L-アルギニン、及びグリシンからなる群より、好ましくはスクロース、マンニトール、α-シクロデキストリン、及びL-アルギニンからなる群より、より好ましくはスクロース及びα-シクロデキストリンからなる群より選択される、少なくとも一つの賦形剤を含有する、11~14のいずれか一項に記載の水性医薬組成物。
(16)組成物中、化合物Bの薬学的に許容される塩と賦形剤の質量比が、1:1~1:100、好ましくは1:2~1:20、より好ましくは1:5~1:15である、15に記載の水性医薬組成物。
(17)組成物が、持続投与される期間、安定である、11~16のいずれか一項に記載の組成物。
(18)組成物が、持続型注射剤であり、例えば、持続皮下注入法に使用されるか(ディスポーザブル注入器、シリンジポンプ、輸液ポンプを用いて注入する)、又は持続的静脈内注入法に使用される(精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)を用いて注入する)、11~17のいずれか一項に記載の組成物。
(19)中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療用の医薬の製造における、(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の使用。
(20)(2-(4-((5,6-ジフェニルピラジン-2-イル)(イソプロピル)アミノ)ブトキシ)酢酸(化合物B)の薬学的に許容される塩の有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症の治療方法。
(21)中等度~重度の肺動脈性肺高血圧症が、NYHA/WHO機能分類のIII度又はIV度である、1~18に記載の組成物、19に記載の使用、20に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)
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