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公開番号2025115704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010293
出願日2024-01-26
発明の名称スプレー用カーボン塗料組成物、およびカーボン塗膜の形成方法
出願人株式会社タムラ製作所
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C09D 7/61 20180101AFI20250731BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】スプレーにより塗布する場合に、十分な塗布性を有し、かつ、ダレを十分に抑制できるスプレー用カーボン塗料組成物を提供すること。
【解決手段】(A)樹脂と、(B)炭素系フィラーと、(C)溶剤と、を含有するカーボン塗料組成物であって、前記(B)成分が、(B1)黒鉛および(B2)カーボンブラックを含有し、前記(C)成分が、(C1)プロピレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される少なくとも1つを含有し、前記(C)成分の配合量が、前記カーボン塗料組成物100質量%に対して、30質量%以上70質量%以下である、スプレー用カーボン塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)樹脂と、(B)炭素系フィラーと、(C)溶剤と、を含有するカーボン塗料組成物であって、
前記(B)成分が、(B1)黒鉛および(B2)カーボンブラックを含有し、
前記(C)成分が、(C1)プロピレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される少なくとも1つを含有し、
前記(C)成分の配合量が、前記カーボン塗料組成物100質量%に対して、30質量%以上70質量%以下である、
スプレー用カーボン塗料組成物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(A)成分が、フェノール樹脂を含有する、
スプレー用カーボン塗料組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(C)成分が、さらに、(C2)沸点が170℃以上のグリコール系溶剤を含有する、
スプレー用カーボン塗料組成物。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(C1)成分の配合量が、前記(C)成分100質量%に対して、30質量%以上80質量%以下である、
スプレー用カーボン塗料組成物。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のスプレー用カーボン塗料組成物を、スプレーにて塗布して、カーボン塗膜を形成する、
カーボン塗膜の形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スプレー用カーボン塗料組成物、およびカーボン塗膜の形成方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電磁波シールド材としては、一般的には金属系の板または金属系シートが使用されている。例えば、電流センサーでは、ステンレス板に板金又は折り曲げ加工を施したものが、部品筐体の底面などに設置されている。電磁波シールド層は、底面だけでなく側面にも設置すれば、さらにノイズ低減に効果があるが、金属では部品形状に追従した折り曲げ加工が困難である。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1には、カーボン塗料組成物(カーボンペーストなど)を用いて、部品筐体内に電磁波シールド層を設けることが提案されている。
カーボンペーストの塗布形式としては、スクリーン印刷法、または刷毛塗りなどが一般的である。しかしながら、スクリーン印刷では、部品筐体のような平面でない面に、塗布することは困難である。また、部品筐体に直接、カーボンペーストを塗布しようと試みると、刷毛塗りでは、ムラが生じやすく均一に仕上げることが困難である。そのため、カーボン塗料組成物をスプレーにより塗布することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-179994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スクリーン印刷法用などの通常のカーボン塗料組成物をスプレーにより塗布しようとすると、粘度が高すぎるために適切に塗布できないという問題があった。一方で、粘度を適切な範囲に調整するために、溶剤の配合量を多くすることも考えられる。しかしながら、溶剤の配合量が多過ぎると、スプレーでの塗布後にダレが発生してしまう。また、溶剤の配合量が多過ぎると、スプレーの塗液容器内での保管中に、炭素系フィラーの沈殿が発生するという問題があった。さらに、カーボン塗料組成物がスプレーノズルに詰まってしまうという問題もあった。
このように、スプレーによりカーボン塗料組成物を塗布する場合に、十分な塗布性を確保しつつ、ダレを十分に抑制することは、非常に困難であった。
【0006】
本発明は、スプレーにより塗布する場合に、十分な塗布性を有し、かつ、ダレを十分に抑制できるスプレー用カーボン塗料組成物、およびカーボン塗膜の形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下に示すスプレー用カーボン塗料組成物、およびカーボン塗膜の形成方法が提供される。
[1] (A)樹脂と、(B)炭素系フィラーと、(C)溶剤と、を含有するカーボン塗料組成物であって、
前記(B)成分が、(B1)黒鉛および(B2)カーボンブラックを含有し、
前記(C)成分が、(C1)プロピレングリコールモノメチルエーテルおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートからなる群から選択される少なくとも1つを含有し、
前記(C)成分の配合量が、前記カーボン塗料組成物100質量%に対して、30質量%以上70質量%以下である、
スプレー用カーボン塗料組成物。
[2] [1]に記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(A)成分が、フェノール樹脂を含有する、
スプレー用カーボン塗料組成物。
[3] [1]または[2]に記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(C)成分が、さらに、(C2)沸点が170℃以上のグリコール系溶剤を含有する、
スプレー用カーボン塗料組成物。
[4] [1]から[3]のいずれかに記載のスプレー用カーボン塗料組成物において、
前記(C1)成分の配合量が、前記(C)成分100質量%に対して、30質量%以上80質量%以下である、
スプレー用カーボン塗料組成物。
[5] [1]から[4]のいずれかに記載のスプレー用カーボン塗料組成物を、スプレーにて塗布して、カーボン塗膜を形成する、
カーボン塗膜の形成方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、スプレーにより塗布する場合に、十分な塗布性を有し、かつ、ダレを十分に抑制できるスプレー用カーボン塗料組成物、およびカーボン塗膜の形成方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[スプレー用カーボン塗料組成物]
先ず、本実施形態に係るスプレー用カーボン塗料組成物(以下、場合により「塗料組成物」とも称する)について説明する。
本実施形態に係る塗料組成物は、以下説明する(A)樹脂と、(B)炭素系フィラーと、(C)溶剤と、を含有するものである。
【0010】
[(A)成分]
本実施形態に用いる(A)樹脂としては、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、およびアルキド樹脂などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。これらの中でも、カーボン塗膜の性能の観点から、フェノール樹脂が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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