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公開番号2025116078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025087440,2023538732
出願日2025-05-26,2021-12-20
発明の名称アンカー改変型抗体をコードする核酸およびその使用
出願人リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド,REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/13 20060101AFI20250731BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】アンカー改変型抗体をコードする核酸およびその使用の提供。
【解決手段】本明細書で、アンカー改変型免疫グロブリンポリペプチドが記述され、当該アンカーは、当該免疫グロブリンポリペプチドを対象の受容体に固定する。アンカー改変型免疫グロブリンポリペプチドは概して、アンカーが付されたN末端を特徴とし、当該アンカーは、例えば受容体に結合するリガンドの受容体結合部分である。アンカー改変型免疫グロブリンポリペプチドをコードする組み換え免疫グロブリンセグメントで遺伝子改変された非ヒト動物は、アンカー改変型免疫グロブリンポリペプチドを産生することができる。そのような非ヒト動物も提供され、それとともに当該非ヒト動物を作製および使用する方法ならびに組成物も提供される。非ヒト動物からアンカー改変型免疫グロブリンを作製する方法、ならびにそこから作製されたアンカー改変型免疫グロブリンも提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119(e)の定めのもと、2020年12月23日に出願された米国仮特許出願第63/129,893号、および2021年7月8日に出願された米国仮特許出願第63/219,402号の利益を主張するものであり、これらの出願はそれぞれ参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,100 文字)【0002】
配列表
10507WO01_ST25.txtファイルに記述されている配列表は47キロバイトであり、2021年12月17日に作成され、参照によりその全体で本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
モノクローナル抗体製品は、バイオ医薬業界に革命を起こし、いくつかの疾患治療において大きな進歩を遂げた。治療用途のモノクローナル抗体を使用することによって得られたこれら進歩や知識があるにも関わらず、モノクローナル抗体が結合し、および/またはアクセスすることが困難な標的と関連する疾患は未だ存在し、効果的な治療法を開発するためには異なるアプローチが必要であるとみられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書において、様々な疾患の治療に使用することができる、新たな抗体ベースの治療薬、一部の実施形態では抗体(例えば、モノクローナル抗体および/またはその断片)を特定し、開発するための改良型インビボシステムとして非ヒト動物を操作することが望ましいという認識が開示される。本明細書に開示される核酸、非ヒト動物、方法、およびポリペプチドは、アンカー改変型免疫グロブリンに関する。本明細書に記載のアンカーは概して、同族受容体に結合する非免疫グロブリンポリペプチドの受容体結合部分を含む。免疫グロブリンに付加されたアンカーは、当該アンカーの同族受容体に対する免疫グロブリンのアフィニティの増加に役立ち、それに伴い、当該免疫グロブリンの結合特性が改善される。本明細書において、アンカー改変型免疫グロブリンをコードする核酸分子、および/または非ヒト動物を改変して当該非ヒト動物がアンカー改変型免疫グロブリンを新たに生成し得るように使用され得る核酸分子が記載される。
【0005】
本明細書に記載されるアンカー改変型免疫グロブリンは、少なくとも部分的に、Igリーダー配列、ならびに生殖系列のVセグメントのフレームワーク(FR)および相補性決定領域(CDR)の間に、およびそれらと動作可能な連結でアンカーをコードするように改変された、例えば免疫グロブリン(Ig)重鎖可変領域(V

)セグメントまたは軽鎖可変領域(V

)セグメントなどの可変領域(V)セグメントによってコードされてもよい。
【0006】
したがって、再構成されていない、または再構成された改変型Ig Vセグメントを含む、標的化ベクターおよび非ヒト動物ゲノムを含む核酸分子も記載される。また本明細書において、本明細書に記載される核酸分子を含む非ヒト動物ゲノム、非ヒト動物細胞、および非ヒト動物も記載される。
【0007】
本明細書に記載の組換え核酸分子は、アンカー改変型Igポリペプチドをコードする改変型免疫グロブリン(Ig)可変(V)セグメントを含んでもよく、この場合において当該改変型Ig Vセグメントは、Igシグナルペプチドをコードする核酸配列と、生殖系列Ig Vセグメントまたはそのバリアントのフレームワーク領域(FR)1、相補性決定領域(CDR1)、FR2、CDR2、FR3およびCDR3をコードする核酸配列との間にアンカーをコードする核酸配列を含み、この場合において当該アンカー改変型Igポリペプチドは、動作可能な連結で、(i)Igシグナルペプチド、(ii)アンカー、ならびに(iii)生殖系列Ig VセグメントまたはそのバリアントのFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3およびCDR3を含み、この場合において当該アンカーは、同族受容体に結合する対象の非免疫グロブリンポリペプチドの受容体結合部分を含み、任意でこの場合において当該組換え核酸分子は、任意の他のVセグメントを欠いている。本明細書に記載される組換え核酸分子は、一つ以上の(非)再構成Ig多様性(D)セグメント、一つ以上の(非)再構成Ig結合(J)セグメント、および/または一つ以上のIg定常領域(C)の遺伝子を含んでもよい。
【0008】
一部の実施形態では、Igシグナルペプチドは、生殖系列のIg VセグメントまたはそのバリアントのIgシグナルペプチドである。一部の実施形態では、Igシグナルペプチドは、配列MDWTWRFLFVVAAATGVQS(配列番号7)を含む。一部の実施形態では、アンカーは、リンカーを含み、当該リンカーは、対象の非免疫グロブリンポリペプチドの受容体結合部分を、生殖系列のIg VセグメントまたはそのバリアントのFR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3およびCDR3に連結する。一部のリンカーの実施形態では、リンカーは、配列GGGGS(配列番号5)を含む。
【0009】
一部の実施形態では、生殖系列のIg Vセグメントまたはそのバリアントは、生殖系列のIg重鎖可変(V

)セグメントまたはそのバリアントであり、例えば、ヒト(h)生殖系列のIg Vセグメントまたはそのバリアント、例えば、生殖系列のヒト(h)V

1-2セグメント、生殖系列のhV

1-3セグメント、生殖系列のhV

1-8セグメント、生殖系列のhV

1 18セグメント、生殖系列のhV

1-24セグメント、生殖系列のhV

1-45セグメント、生殖系列のhV

1-46セグメント、生殖系列のhV

1-58セグメント、生殖系列のhV

1-69セグメント、生殖系列のhV

2-5セグメント、生殖系列のhV

2-26セグメント、生殖系列のhV

2-70セグメント、生殖系列のhV

3-7セグメント、生殖系列のhV

3-9セグメント、生殖系列のhV

3-11セグメント、生殖系列のhV

3 13セグメント、生殖系列のhV

3-15セグメント、生殖系列のhV

3-16セグメント、生殖系列のhV

3-20セグメント、生殖系列のhV

3-21セグメント、生殖系列のhV

3-23セグメント、生殖系列のhV

3-30セグメント、生殖系列のhV

3-30-3セグメント、生殖系列のhV

3-30-5セグメント、生殖系列のhV

3-33セグメント、生殖系列のhV

3-35セグメント、生殖系列のhV

3-38セグメント、生殖系列のhV

3-43セグメント、生殖系列のhV

3-48セグメント、生殖系列のhV

3-49セグメント、生殖系列のhV

3-53セグメント、生殖系列のhV

3-64セグメント、生殖系列のhV

3-66セグメント、生殖系列のhV

3-72セグメント、生殖系列のhV

3-73セグメント、生殖系列のhV

3-74セグメント、生殖系列のhV

4-4セグメント、生殖系列のhV

4-28セグメント、生殖系列のhV

4-30-1セグメント、生殖系列のhV

4 30-2セグメント、生殖系列のhV

4-30-4セグメント、生殖系列のhV

4-31セグメント、生殖系列のhV

4-34セグメント、生殖系列のhV

4-39セグメント、生殖系列のhV

4-59セグメント、生殖系列のhV

4-61セグメント、生殖系列のhV

5-51セグメント、生殖系列のhV

6-1セグメント、生殖系列のhV

【0010】
一部の実施形態では、組換え核酸分子は、重鎖可変領域の座位を含んでもよく、例えば、動作可能な連結で、5’から3’に向かって以下を含んでもよい:(I)改変Ig V

セグメント、(II)一つまたは複数のIg重鎖多様性(D

)セグメント、および(III)一つまたは複数のIg重鎖結合(J

)セグメント。一部の実施形態では、(II)のIg D

セグメントのうちの一つまたは複数は、ヒトIg D

セグメントのうちの一つ、複数の、またはすべてを含み、および/または(III)のIg J

セグメントのうちの一つまたは複数は、ヒトIg J

セグメントのうちの一つ、複数、またはすべてを含む。一部の実施形態では、(II)のIg D

セグメントのうちの一つまたは複数、および(III)のIg J

遺伝子セグメントのうちの一つまたは複数が、組み替えられ、再構成されたIg D

/J

配列を形成する。それにより、組換え核酸分子は、動作可能な連結で、および5’から3’に向かって以下を含む:改変されたIg V

遺伝子セグメント、および再構成されたIg D

/J

配列。
(【0011】以降は省略されています)

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