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公開番号2025116106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2025088950,2024053368
出願日2025-05-28,2018-07-30
発明の名称抗CD39抗体、抗CD39抗体を含む組成物、および抗CD39抗体を使用する方法
出願人トリシュラ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/13 20060101AFI20250731BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】抗CD39抗体、抗CD39抗体を含む組成物、および抗CD39抗体を使用する方法の提供。
【解決手段】CD39に選択的に結合する抗体ならびにそのアイソフォームおよびホモログ、ならびに該抗体を含む組成物を本明細書において提供する。治療方法および診断方法などの抗体を使用する方法も提供する。一局面において、本発明の抗体は、a)CD39のATPへの結合を阻害すること;b)CD39によるATPのADPへのおよび/またはADPのAMPへの変換を阻害すること;c)ATPまたはADPに対するCD39の親和性を減少させること;などの特性を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
図面に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年7月31日に出願された米国特許仮出願第62/539,527号の優先権を主張し、その出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
続きを表示(約 2,600 文字)【0002】
CD39に対する結合特異性を有する抗体、ならびに薬学的組成物、診断用組成物およびキットを含む、その抗体を含む組成物を本明細書において提供する。治療および診断目的のために抗CD39抗体を使用する方法も提供する。
【背景技術】
【0003】
CD39は、ATPのリン酸基を加水分解し(phosphohydrolyze)、ADPおよびAMPを生成する内在性膜タンパク質である。ヒトCD39は、アミノ酸510個のタンパク質であり、7個の潜在的なN結合グリコシル化部位、11個のシステイン残基、および2個の膜貫通領域を伴う。構造的には、2つの膜貫通ドメインによって特徴付けられ、小さな細胞質ドメインは、NH

-およびCOOH-末端セグメントを含み、大きな細胞外疎水性ドメインは、アピラーゼ保存領域(ACR)1~5として公知の5つの高度に保存されたドメインからなり、これらは、酵素の異化活性に極めて重要である。CD39は、細胞表面に局在した場合に触媒的に活性となり、そのグリコシル化は、タンパク質フォールディング、膜の標的化、および酵素活性にとって重要である。
【0004】
CD39は、脾臓、胸腺、肺、および胎盤において、構成的に発現され、これらの組織において、内皮細胞、ならびに免疫細胞集団、例えばB細胞、ナチュラルキラー(NK)細胞、樹状細胞、ランゲルハンス細胞、単球、マクロファージ、メサンギウム細胞、好中球、および調節性T細胞(Treg)と主に関連する。他の酵素に加えて、CD39が、ATP、ADP、およびAMPをアデノシンに分解するので、CD39は、ATP駆動性炎症促進性免疫細胞活性を、アデノシンによって媒介される抗炎症状態に向けてシフトする免疫学的スイッチとみなすことができる。
【0005】
新生物環境内では、がんおよび免疫細胞は、密に相互作用し、新生物の成長を補助する免疫モジュレート性因子を放出することによって免疫抑制環境を生成し得る。CD39の発現は、多数の固形腫瘍(例えば、とりわけ、直腸結腸がん、頭頸部がん、膵臓がん(Kunzliら、Am J Physiol, 2006, 292: 223-230)、膀胱がん、脳がん、乳がん、胃がん、肝細胞癌、肺がん、非小細胞肺がん(Liら、Oncoimmunology, 2017, 6: 6)、慢性リンパ性白血病(Pulteら、Clin Lymphoma Myeloma Leuk, 2011, 11(4): 367-372)およびリンパ腫、黒色腫(Dzhandzhugazyanら、FEBS Letters, 1998, 430: 227-230)、卵巣がん、ならびに前立腺がん)において増加し、この酵素が、悪性腫瘍の発症および進行に関与することが示唆されている。CD39のモジュレーターは、これらのタイプのがんに対する潜在的な治療をもたらすことができる。
【0006】
腫瘍細胞とその微小環境との間の相互作用は、腫瘍発生にとって重要である。CD39は、腫瘍特異的T細胞の活性化、クローン拡大、およびホーミングを阻害することによって腫瘍の免疫回避に関与し、エフェクターTリンパ球による腫瘍細胞の死滅を弱める場合がある。これらの免疫調節の役割に加えて、CD39は、がん細胞の成長、分化、浸潤、遊走、転移、および血管新生のモジュレーションに直接寄与する場合がある。CD39は、血管新生の開始と新血管新生の進行の両方にとって重要である。血管系上のCD39は、黒色腫、肺、および肝臓悪性疾患のマウスモデルにおける血管新生プロセスを媒介する。
【0007】
CD39活性のモジュレーターは、これらに限定されないが、自己免疫疾患および感染症を含むCD39の状態を処置するための潜在的な治療薬ももたらすことができる。特に、CD39活性のモジュレーターは、例えば、限定するものではないが、セリアック病(Cookら、American Academy of Allergy, Asthma & Immunology, 2017, Article in Press)、結腸炎(Longhiら、JCI Insight. 2017, 2(9))、血栓性疾患(Marcusら、Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2003, 305, 1: 9-16)、HIV感染症(zur Wieschら、Journal of Virology, 2011, Feb: 1287-1297)、HBV感染症、HCV感染症、ならびに炎症性腸疾患(Friedmanら、PNAS, 2009, 106, 39: 16788-16793)およびクローン病(Baiら、J Immunol,
2014, 3366-3377)などの疾患のための潜在的な治療薬をもたらすことができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Kunzliら、Am J Physiol(2006)292:223~230
Liら、Oncoimmunology(2017)6:6
Pulteら、Clin Lymphoma Myeloma Leuk(2011)11(4):367~372
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
CD39に選択的に結合する抗体を本明細書において提供する。一部の実施形態では、抗体はヒトCD39に結合する。一部の実施形態では、抗体は、ヒトCD39のホモログにも結合する。
【0010】
一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供するコンセンサス配列によって定義される少なくとも1つのCDR配列を含む。一部の実施形態では、抗体は、本開示で提供する例示のCDR、V

、もしくはV

配列、本開示において提供する重鎖もしくは軽鎖、またはこれらのバリアントを含む。一部の態様では、バリアントは、1つまたは複数の保存的アミノ酸置換を有するバリアントである。
(【0011】以降は省略されています)

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