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公開番号2025116675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011226
出願日2024-01-29
発明の名称係合装置、乗りかごおよびエレベータ
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類B66B 13/12 20060101AFI20250801BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れても、かご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる係合装置等を提供する。
【解決手段】建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごが出入口の位置に停止したときに乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させるために、乗りかごに配されるかご側係合部51と係合する建物側係合部52と、建物側係合部52の上部に設けられ、乗りかごの移動に伴い、かご側係合部51が建物側係合部52に係合するように案内する保護カバー53と、を備える係合装置。
【選択図】図7

特許請求の範囲【請求項1】
建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごが出入口の位置に停止したときに前記乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させるために、前記乗りかごに配されるかご側係合部と係合する建物側係合部と、
前記建物側係合部の上部に設けられ、前記乗りかごの移動に伴い、前記かご側係合部が前記建物側係合部に係合するように案内する保護カバーと、
を備える係合装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記建物側係合部は、前記乗りかごの昇降方向に交差する方向にて並んで設けられる一対の係合ローラを備え、
前記保護カバーは、前記一対の係合ローラの上部を覆うように設けられる請求項1に記載の係合装置。
【請求項3】
前記かご側係合部は、前記一対の係合ローラを挟むようにして設けられる一対の両側壁を備え、
前記保護カバーは、前記一対の両側壁の内側の幅よりも小さい幅に入るように設けられる請求項2に記載の係合装置。
【請求項4】
前記保護カバーは、前記一対の係合ローラが前記一対の両側壁の間に入り込むように案内する位置に設けられる請求項3に記載の係合装置。
【請求項5】
前記保護カバーは、上方から下方に向かうに従い離間するように配される2つの板状部材からなる請求項1に記載の係合装置。
【請求項6】
前記保護カバーは、前記建物側係合部の下部にさらに設けられる請求項1に記載の係合装置。
【請求項7】
前記建物側係合部の下部に設けられる前記保護カバーは、下方から上方に向かうに従い離間するように配される2つの板状部材からなる請求項6に記載の係合装置。
【請求項8】
建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごであって、
前記乗りかごが出入口の位置に停止したときに前記乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させるための建物側係合部と係合し、上下方向に延びる矩形状をなす一対の両側壁の上下端に切り欠き部を有するかご側係合部を備える乗りかご。
【請求項9】
前記切り欠き部は、前記矩形状の、建物側に位置する2つの角部に設けられる請求項8に記載の乗りかご。
【請求項10】
前記建物側係合部は、前記乗りかごの昇降方向に交差する方向にて並んで設けられる一対の係合ローラを備え、
前記切り欠き部は、前記乗りかごが昇降する際に前記一対の係合ローラに対し当たるときには、斜め方向に当たるように設けられる請求項8に記載の乗りかご。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、係合装置、乗りかご、エレベータに関する。本発明は、特に、乗りかごが出入口の位置に停止したときに乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させる機構を有するエレベータに好適に使用できる係合装置等に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
乗りかご側にあるドア開閉用モータにて建物側のドアも開閉させるため、乗りかごが出入口の位置に着床した際に、乗りかごと建物側とを係合させる装置が存在する。
【0003】
特許文献1には、エレベーター装置のドアロック装置は、第1ドアロック装置と第2ドアロック装置とを備えることが記載されている。第1ドアロック装置は、第1凹形状部を有する第1フックと、第1凹形状部が係合する第1フック受け部と、を備える。第2ドアロック装置は、第2凹形状部を有する第2フックと、第2凹形状部が係合する第2フック受け部と、を備える。第1フックの第1凹形状部は、乗場側ドアが閉じられた状態を維持する第1フック受け部との係合長さL1を有し、第2フックの第2凹形状部は、乗場側ドアの開扉幅を制限する第2フック受け部との係合長さL2を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-24571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
乗りかごと建物側とを係合させる装置は、乗りかご側に設けられるかご側係合部および建物側に設けられる建物側係合部を備え、それぞれが係合するための出張り部分がある。
しかしながら、乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れると、これらが本来係合する箇所以外の箇所で接触し、その結果、建物側係合部が破損することがある。そして、破損した状態で乗りかごが出入口に着床しても、それぞれが係合できないためドアが開かず、乗客が乗りかごの中に閉じ込められるおそれがある。
本発明は、乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れても、かご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる係合装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため本発明は、建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごが出入口の位置に停止したときに乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させるために、乗りかごに配されるかご側係合部と係合する建物側係合部と、建物側係合部の上部に設けられ、乗りかごの移動に伴い、かご側係合部が建物側係合部に係合するように案内する保護カバーと、を備える係合装置である。この場合、乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れても、かご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる係合装置を提供できる。
【0007】
ここで、例えば、建物側係合部は、乗りかごの昇降方向に交差する方向にて並んで設けられる一対の係合ローラを備え、保護カバーは、一対の係合ローラの上部を覆うように設けられる。この場合、乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れても、係合ローラの破損を防止することができる。
また、例えば、かご側係合部は、一対の係合ローラを挟むようにして設けられる一対の両側壁を備え、保護カバーは、一対の両側壁の内側の幅よりも小さい幅に入るように設けられる。この場合、保護カバーにより、かご側係合部を正常な位置に案内することができる。
さらに、例えば、保護カバーは、一対の係合ローラが一対の両側壁の間に入り込むように案内する位置に設けられる。この場合、保護カバーにより、かご側係合部を両側壁の間に入り込む正常な位置に案内することができる。
またさらに、例えば、保護カバーは、上方から下方に向かうに従い離間するように配される2つの板状部材からなる。この場合、保護カバーを容易に作成できる。
そして、例えば、保護カバーは、建物側係合部の下部にさらに設けられる。この場合、乗りかごが上昇するときもかご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる。
また、例えば、建物側係合部の下部に設けられる保護カバーは、下方から上方に向かうに従い離間するように配される2つの板状部材からなる。この場合、保護カバーを容易に作成できる。
【0008】
また、本発明は、建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごであって、乗りかごが出入口の位置に停止したときに乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させるための建物側係合部と係合し、上下方向に延びる矩形状をなす一対の両側壁の上下端に切り欠き部を有するかご側係合部を備える乗りかごである。この場合、かご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる乗りかごを提供できる。
【0009】
ここで、例えば、切り欠き部は、矩形状の、建物側に位置する2つの角部に設けられる。この場合、かご側係合部と建物側係合部とが接触してもその衝撃を緩和させることができる。
また、例えば、建物側係合部は、乗りかごの昇降方向に交差する方向にて並んで設けられる一対の係合ローラを備え、切り欠き部は、乗りかごが昇降する際に一対の係合ローラに対し当たるときには、斜め方向に当たるように設けられる。この場合、係合ローラの破損を防止することができる。
【0010】
さらに、本発明は、建物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごと、乗りかごが出入口の位置に停止したときに、乗りかごのドアに連動して建物側のドアを開閉させる係合システムと、を備え、係合システムは、乗りかごに配されるかご側係合部と、建物に設けられ、かご側係合部と係合する建物側係合部と、建物側係合部の上部に設けられ、乗りかごの移動に伴い、建物側係合部がかご側係合部に係合するように案内する保護カバーと、を備えるエレベータである。この場合、乗りかごが走行している最中に地震等により乗りかごが揺れても、かご側係合部と建物側係合部とを正常に係合させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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