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公開番号2025117380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012192
出願日2024-01-30
発明の名称スポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置
出願人株式会社パーカーコーポレーション
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65H 37/04 20060101AFI20250804BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】手作業に替えて自動で、離型紙上に形成したスポンジ層と粘着剤層とを有する肉厚で幅広の帯状の積層体の長手方向に平行に設けられている、スポンジ層の表面から離型紙の表面に至るまでの深さの直線状の切り込みに沿って個々の細線状の粘着シールを分割して取り出す細線状の粘着シール材の形成・取出し装置の提供。
【解決手段】離型紙上に形成されたスポンジ層と粘着剤層を有する肉厚で幅広の帯状の積層体からなり、且つ、該積層体の長手方向に互いに平行にスポンジ層の表面から離型紙の表面に至る深さの直線状の切り込みが複数本設けられている肉厚で幅広の帯状のスポンジ層を有する粘着シール材を構成する積層体を長手方向に複数本に自動で分割し、分割された個々の細線状の粘着シール材を自動で取り出すことができる、分離ステージ2と仮貼り付けステージ5とを有してなるスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
離型紙上に形成されているスポンジ層と粘着剤層とを有する肉厚で幅広の帯状の積層体からなり、且つ、該積層体の長手方向に互いに平行に、前記スポンジ層の表面から前記離型紙の表面に至る深さの直線状の切り込みが複数本設けられている、肉厚で幅広の帯状のスポンジ層を有する粘着シール材を構成する前記積層体を長手方向に複数本に自動で分割し、分割された個々の細線状の粘着シール材を自動で取り出すことができるように構成された、前工程の分離ステージと後工程の仮貼り付けステージとを有してなるスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置であって、
前記分離ステージが、前記離型紙上に形成された状態の前記幅広の帯状の積層体を自動で、前記離型紙と前記積層体に分離しつつ、分離された積層体を次の仮貼り付けステージに自動で送る離型紙の分離機構及び積層体の送り機構を有してなり、
該分離ステージは、前記肉厚で幅広の帯状のスポンジ層を有する粘着シール材を、前記離型紙を下面にして直線状に配置するための作業面と、前記積層体が形成されていない離型紙の短手方向の端部分を保持した状態で、前記作業面の下側に向けて前記離型紙を自動で折り曲げるための折曲部材と、該部材で前記離型紙と分離させた前記幅広の帯状の積層体を仮貼り付けステージに自動で配置させるための押し付けローラーと、歯車とを有してなる治具と、さらに、該歯車と噛み合うことで、前記折曲部材で折り曲げた前記離型紙を挟み込んだ状態で順次送る歯車からなる送りローラーと、前記2つの歯車の回転に伴って自動で前進する構造のラックとを有してなり、
前記仮貼り付けステージが、前工程の前記ラックが自動で前進することで前記離型紙上から順次分離されたスポンジ層と粘着剤層とを有してなる前記幅広の帯状の積層体を上面に仮に貼り付けて、該積層体を前記切り込みに沿って複数に分割して個々に切り離して前記細線状の粘着シール材として取り出し可能にするための分割・取出し機構を有してなり、
該分割・取出し機構が、前記積層体に設けられている前記複数の直線状の切り込みによって区画されている幅のそれぞれに対応した位置に、該幅の粘着剤層を個々に仮貼り付けできる構成の上面を有し、且つ、それぞれが独立に上下駆動できるように構成された複数の駆動部材が隣接する駆動部材同士が接触しないようにして設けられていることを特徴とするスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記複数の駆動部材の上面が、微細な凹凸形状を有するか又は離型剤で処理されているかの少なくともいずれかである請求項1に記載のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
【請求項3】
前記仮貼り付けステージに、さらに、前記複数の駆動部材のそれぞれの上面に仮貼り付けされている、複数の細線状の粘着シール材に分割するための前記複数の直線状の切り込みを有する前記幅広の帯状の積層体の表面のうちの、前記直線状の切り込みに沿って分割する対象となる以外の表面を押さえることができる機能を有する一体の積層体用の押え治具が設けられている請求項1又は2に記載のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
【請求項4】
前記仮貼り付けステージに、さらに、前記複数の駆動部材のうちの1の駆動部材のみを上方に駆動させることで前記幅広の帯状の積層体から切り離される、該駆動部材に仮貼り付けされていた1本の細線状の粘着シール材を構成しているスポンジ層の両側面を把持し、その状態を保持して前記1本の細線状の粘着シール材を別の位置に移動させることができる機構を有する、前記複数の駆動部材の上面から1本の細線状の粘着シール材を剥離し、該細線状の粘着シール材を直線の状態を保持して移動可能にするための把持・移動具が設けられている請求項1又は2に記載のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
【請求項5】
前記把持・移動具が、前記1本の細線状の粘着シール材を、目的とする接着位置まで自動的に移動できるように構成されている請求項4に記載のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スポンジ層と粘着剤層とを有する肉厚で幅広の積層体を簡便に、自動で長手方向の直線状に分割して1本ずつに切り離して複数本の細線状の粘着シール材に形成することができ、さらに好ましい形態とすることで、自動で分割され切り離されて取り出された個々の細線状の粘着シール材を、該粘着シール材を貼着させて使用する所望の位置に自動で移動できるように構成された、より実用性に優れるスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置を提供する技術に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車や住宅の、気密性や断熱性、防音性を高める手法の一つとして、粘着剤層と弾性を有するスポンジ層が積層された粘着シール材が広く用いられている。例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を発泡させた弾性材からなるスポンジ層と、アクリル系の粘着剤からなる粘着剤層が積層されてなる積層構造を有する粘着シール材などが様々な用途で利用されている。例えば、従来より、車両用熱交換器では、液密に一体化するために弾性材からなるシール材が用いられている。また、近年、ガソリンエンジン車から電気自動車への代替が進められており、バッテリーの防水性を確保できるようにするため、弾性材からなる粘着シール材が用いられている。
【0003】
上記したような、自動車などにおいて生じる狭い隙間を埋めるために用いられる弾性材からなる粘着シール材の形状は、例えば、幅が数ミリの細線状であることも多い。これに対し、弾性材からなる粘着シール材は、通常、離型紙上に粘着剤層と弾性を有するスポンジ層が積層された構造をしており、上記したような幅の狭い細線状の粘着シール材を提供することは、製造、運搬、保管、等々の点で難しいという問題がある。また、製造することができたとしても、離型紙上から、粘着剤層と弾性を有するスポンジ層からなる数ミリ幅の積層体を良好な状態に剥がして隙間に適確に貼り付ける必要があるので、粘着シールの取り付け作業が容易ではないという問題もある。また、先に述べた車両用等の工業用においては大量の粘着シール材が必要であるため、幅の狭い細線状の粘着シール材を提供した場合は、数ミリ幅の扱いにくい離型紙が大量に発生するという課題もある。
【0004】
上記の課題に対応するため、市場で提供されている粘着剤層と弾性を有するスポンジ層が積層された粘着シール材は、通常、最低でも10mm幅程度、段階的に10mm~100mmの幅を有する弾性を有する肉厚の帯状のシール材であり、用途に応じて適宜な幅の製品を選択して使用されている。また、大量に使用される、上記したよりも幅の狭い弾性材からなる細線状の粘着シール材に対応するためのものとして、図4に示したような形態の製品が提供され、使用されている。図4に示したように、この粘着シール材1B製品は、離型紙1-3上に形成されているスポンジ層1-1と粘着剤層1-2とを有する肉厚で幅広の帯状の積層体1-5からなり、且つ、該積層体の長手方向に互いに平行に、前記スポンジ層の表面から前記離型紙の表面に至るまでの深さ(すなわち、離型紙は切り離されない構成)の直線状の切り込み1-4が複数本設けられている。そして、使用時に、この切り込み1-4に沿って離型紙1-3の表面から手作業で切り離して分割して、個々の細線状の粘着シール材1Aの状態で用いられている。なお、上記の製品を使用した場合は、離型紙1-3は幅広の帯状の状態で残る。また、上記した離型紙上に形成されたスポンジ層を有する肉厚で幅広の帯状の粘着シール材1B製品から車両用等に使用するための幅の狭い細線状の粘着シール材1Aを得る作業に加えて、得られた細線状の粘着シール材1Aを車両用等に設置することも手作業で行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したように、本発明者の検討によれば、市販され使用がされている上記した図4に示した構造の肉厚で幅広の帯状のスポンジ状の粘着シール材1B製品を自動で分割して複数の細線状の粘着シール材1Aにする作業も、この分割作業に続けて必要に応じて行う、細線状の粘着シール材1Aの粘着剤層を必要な個所に貼り付ける作業を機械的に自動で行う方法も知られていない。図4に示した構造の肉厚で幅広の帯状のスポンジ状の粘着シール材1B製品では下記のような使用上の課題があり、改善の余地があった。上記構成の肉厚で幅広の帯状の粘着シール材1Bでは、使用時に手作業で、スポンジ層1-1の表面から離型紙1-3の表面に至るまでの深さの直線状の切り込み1-4に沿って幅の狭い細線状の粘着シール材1Aを切り離して分割する必要があるが、下記に挙げるように、分割することが円滑に且つ良好にできない場合がある。
【0006】
まず、上記構成のスポンジ状の粘着シール材1Bは、離型紙1-3上に粘着剤層1-2を設け、該粘着剤層1-2の上にスポンジ層1-1を積層して積層体1-5とし、その後に離型紙を切断しないようにして積層体に複数の直線状の切り込み1-4が設けられているため、このことが原因して粘着剤層1-2の切断が十分にできない場合がある。また、粘着剤層1-2が良好な状態に切断されていたとしても、時間経過と共に粘着剤層1-2のブロッキングが生じる場合がある。上記に挙げた、粘着剤層1-2の切り込みが十分でない場合や、ブロッキングが生じている場合は、作業者が、1本の幅の狭い細線状の粘着シール材1Aを離型紙1-3から手作業で剥がす際に、目的物以外の他の細線状の粘着シール材1Aも一緒に剥がれてきてしまうことが起こる。このような事態が生じた場合は作業者が手作業で行う、他の細線状の粘着シールとの切り離し作業をより慎重にする必要が生じるので作業効率に劣る。さらに、切り離し作業後に細線状の粘着シール材1Aを用いて手作業で行う、隙間への細線状の粘着シール材1Aの貼り付け作業などの工程での遅延の原因にもなる。工業上の利用のような大量に使用される用途では、肉厚で幅広の帯状の粘着シール材1B製品が長期間保管される事態は避けがたく、上記した粘着剤層のブロッキングの問題は少なからず生じている。
【0007】
また、本発明者の検討によれば、スポンジ層を有する直線状の切り込みの入った肉厚で幅広の帯状の粘着シール材1Bから、1本の細線状の粘着シール材1Aを良好な状態で切り離して分割することがきたとしても、スポンジ層1-1を有する細線状の粘着シール材1Aを手作業で所望する位置に確実に貼り付けることは難しく、貼り付けが安定しないという問題があり、この点でも作業性、利便性に劣るという課題があった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、手作業に替わって機械操作で、離型紙1-3上に形成されているスポンジ層1-1と粘着剤層1-2とを有する肉厚で幅広の帯状の積層体1-5の長手方向に平行に設けられている直線状の切り込み1-4に沿って個々の細線状の粘着シール1Aが形成できるように、自動で確実に分割して切り離すことを実現可能にできる細線状の粘着シール材の形成・取出し装置を提供することである。本発明の目的は、本発明の好ましい形態にすることで、上記に加えて、幅広の帯状の積層体から分割して切り離して取出して形成した1本の細線状の粘着シール材1Aを自動で、細線状の粘着シール材の貼り付けが必要な位置等の別の位置に確実に移動させることが可能な装置を開発すること、さらに好ましくは、移動させた所望の位置に、形成した細線状の粘着シール材1Aを機械的(自動的)に良好な状態に貼り付けることが可能な、より実用価値の高い装置を開発することである。なお、本発明者らの検討によれば、本発明と同様の目的の装置は未だ開発されておらず、提案もされていない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的は、下記のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置によって達成される。すなわち、本願発明は、下記のスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置を提供する。
【0010】
[1]離型紙上に形成されているスポンジ層と粘着剤層とを有する肉厚で幅広の帯状の積層体からなり、且つ、該積層体の長手方向に互いに平行に、前記スポンジ層の表面から前記離型紙の表面に至る深さの直線状の切り込みが複数本設けられている、肉厚で幅広の帯状のスポンジ層を有する粘着シール材を構成する前記積層体を長手方向に複数本に自動で分割し、分割された個々の細線状の粘着シール材を自動で取り出すことができるように構成された、前工程の分離ステージと後工程の仮貼り付けステージとを有してなるスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置であって、
前記分離ステージが、前記離型紙上に形成された状態の前記幅広の帯状の積層体を自動で、前記離型紙と前記積層体に分離しつつ、分離された積層体を次の仮貼り付けステージに自動で送る離型紙の分離機構及び積層体の送り機構を有してなり、
該分離ステージは、前記肉厚で幅広の帯状のスポンジ層を有する粘着シール材を、前記離型紙を下面にして直線状に配置するための作業面と、前記積層体が形成されていない離型紙の短手方向の端部分を保持した状態で、前記作業面の下側に向けて前記離型紙を自動で折り曲げるための折曲部材と、該部材で前記離型紙と分離させた前記幅広の帯状の積層体を仮貼り付けステージに自動で配置させるための押し付けローラーと、歯車とを有してなる治具と、さらに、該歯車と噛み合うことで、前記折曲部材で折り曲げた前記離型紙を挟み込んだ状態で順次送る歯車からなる送りローラーと、前記2つの歯車の回転に伴って自動で前進する構造のラックとを有してなり、
前記仮貼り付けステージが、前工程の前記ラックが自動で前進することで前記離型紙上から順次分離されたスポンジ層と粘着剤層とを有してなる前記幅広の帯状の積層体を上面に仮に貼り付けて、該積層体を前記切り込みに沿って複数に分割して個々に切り離して前記細線状の粘着シール材として取り出し可能にするための分割・取出し機構を有してなり、
該分割・取出し機構が、前記積層体に設けられている前記複数の直線状の切り込みによって区画されている幅のそれぞれに対応した位置に、該幅の粘着剤層を個々に仮貼り付けできる構成の上面を有し、且つ、それぞれが独立に上下駆動できるように構成された複数の駆動部材が隣接する駆動部材同士が接触しないようにして設けられていることを特徴とするスポンジ層を有する細線状の粘着シール材の形成・取出し装置。
(【0011】以降は省略されています)

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