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公開番号2025117547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2025008331
出願日2025-01-21
発明の名称着色フィルム、着色粘着テープ及び着色フィルムの製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20250804BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、マット調による意匠性と耐アルコール性に優れ、且つ、難燃性に優れた着色フィルム、及び着色粘着テープを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、一方の表面に凹凸形状を有し、着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルムであって、UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示し、60°グロス値が所定の範囲にある、及び/又は、前記樹脂フィルムの前記凹凸形状を有する面の算術平均粗さが所定の範囲にある着色フィルムを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルムであって、
前記樹脂フィルムは、少なくとも一方の面に凹凸形状を有し、
60°グロス値が4以下であり、
UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示す、着色フィルム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルムであって、
前記樹脂フィルムは、一方の面に凹凸形状を有し、
前記樹脂フィルムの前記凹凸形状を有する面の算術平均粗さRaが0.9μm以上6.0μm以下であり、
UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示す、着色フィルム。
【請求項3】
前記着色フィルムが、前記樹脂フィルムの単層からなる、請求項1又は2に記載の着色フィルム。
【請求項4】
前記樹脂フィルムは、前記一方の面に前記凹凸形状が賦形されてなる、請求項1又は2に記載の着色フィルム。
【請求項5】
前記樹脂フィルムが、ポリカーボネートフィルムである、請求項1又は2に記載の着色フィルム。
【請求項6】
CIE Lab表色系においてL*が20~29、a*が-1~1、b*が-2~0である、請求項1又は2に記載の着色フィルム。
【請求項7】
前記樹脂フィルムの前記凹凸形状を有する面の十点平均粗さRzが7.0μm以上40.0μm以下である、請求項1に記載の着色フィルム。
【請求項8】
前記樹脂フィルム中の着色剤の含有量が0.5質量%以上5質量%以下である、請求項1又は2に記載の着色フィルム。
【請求項9】
請求項1~8の何れかに記載の着色フィルムの表面のうち、前記樹脂フィルムの前記凹凸形状を有する面とは反対側に位置する面に粘着剤層を有する、着色粘着テープ。
【請求項10】
前記粘着剤層が難燃剤を含有する、請求項9に記載の着色粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色フィルム及び該着色フィルムに粘着剤層を設けた着色粘着テープに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
OA機器、家電製品、モバイル機器等の電子機器分野においては、内蔵される部品の保護目的で着色フィルムが用いられる。電子機器内においては異物混入がショートや動作不良の原因となることから、電子機器内に用いられる着色フィルムは、部品との貼合の際に異物除去のためにアルコールによる拭き上げが行われる場合があり、耐アルコール性が求められている。
【0003】
例えば引用文献1では、樹脂フィルム上に着色インキにより形成された着色層(インキ層)を有し、上記着色層(インキ層)上にマット層が設けられた着色フィルムが開示されており、着色層(インキ層)の樹脂のガラス転移温度を所定の範囲にすることで耐アルコール性を達成している。
【0004】
特開2022-100696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで着色フィルムは、部品の保護目的に加えて、部品の外観上の欠点(ムラ、点欠点等)の目隠し及び外観向上目的でマット調に優れる意匠性が求められる。しかし着色フィルムのマット調を向上させるために、マット剤を含む塗料の塗布やサンドブラストによりインキ層上にマット層を設けても、アルコールによる拭き上げによりマット層で発揮されるグロス値が変化してマット感が消失し、所望の意匠性を達成できない場合がある。また、従来のマット層ではマット感に寄与するグロス値を大幅に下げることが困難である。さらに電子機器のバッテリー周りに使用される着色フィルムは難燃性が求められるが、着色フィルムのインキ層やマット層が容易に燃えてしまい、難燃性の達成が困難である。
【0006】
本発明は、難燃性及びマット調による意匠性が高く、耐アルコール性に優れる着色フィルムを提供する。及び該着色フィルムを備えた着色粘着テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の表面粗さの凹凸形状を有し着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルム、そのフィルムを用いた粘着テープによれば、本発明の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は以下の態様を有する。
【0009】
[1] 着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルムであって、上記樹脂フィルムは、一方の面に凹凸形状を有し、60°グロス値が4以下であり、UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示す、着色フィルム。
[2] 上記樹脂フィルムの上記凹凸形状を有する面の算術平均粗さが0.9μm以上6.0μm以下である、[1]に記載の着色フィルム。
[3] 着色剤を含む樹脂フィルムを有する着色フィルムであって、上記樹脂フィルムは、一方の面に凹凸形状を有し、上記樹脂フィルムの上記凹凸形状を有する面の算術平均粗さが0.9μm以上6.0μm以下であり、UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示す、着色フィルム。
[4] 上記着色フィルムが、上記樹脂フィルムの単層からなる、[1]~[3]の何れかに記載の着色フィルム。
[5] 上記樹脂フィルムは、上記一方の面に上記凹凸形状が賦形されてなる、[1]~[4]の何れかに記載の着色フィルム。
[6] 上記樹脂フィルムが、ポリカーボネートフィルムである、[1]~[5]の何れかに記載の着色フィルム。
[7] CIE Lab表色系においてL*が20~29、a*が-1~1、b*が-2~0である、[1]~[6]の何れかに記載の着色フィルム。
[8] 上記樹脂フィルムの上記凹凸形状を有する面の十点平均粗さRzが5.0μm以上40.0μm以下である、[1]~[7]の何れかに記載の着色フィルム。
[9] 上記樹脂フィルム中の着色剤の含有量が0.5質量%以上5質量%以下である、[1]~[8]の何れかに記載の着色フィルム。
[10] [1]~[9]の何れかに記載の着色フィルムの表面のうち、上記樹脂フィルムの上記凹凸形状を有する面とは反対側に位置する面に粘着剤層を有する、粘着テープ。
[11] 上記粘着剤層が難燃剤を含有する、[10]に記載の粘着テープ。
[12] UL94VTM法(ISO9773 1998)に準拠した燃焼性試験においてVTM-2以上を示す、[10]又は[11]に記載の粘着テープ。
[13] [1]~[9]の何れかに記載の着色フィルムの製造方法であって、着色剤を含む樹脂フィルムの一方の面に、賦形版の表面形状を転写して凹凸形状を賦形する工程を含む、着色フィルムの製造方法。
[14] 上記賦形版の表面形状が、下記(1)又は(2)の少なくとも1つを満たす、[13]に記載の着色フィルムの製造方法。
(1)算術平均粗さRaが0.6μm以上5.0μm以下である。
(2)十点平均粗さRzが4.0μm以上35.0μm以下である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の着色フィルム及び該着色フィルムを備えた着色粘着テープは、マット調による意匠性及び耐アルコール性に優れ、且つ、高い難燃性を示す。このため、本発明の着色フィルム及び着色粘着テープは高い難燃性が求められるバッテリーを搭載する電子機器の部品保護用に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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