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公開番号
2025120319
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025095105,2021571263
出願日
2025-06-06,2021-01-15
発明の名称
糖尿病性自律神経障害の予防又は治療剤
出願人
国立大学法人大阪大学
,
田辺三菱製薬株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
A61K
45/00 20060101AFI20250807BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】糖尿病性自律神経障害に対する有効な薬剤を提供すること。
【解決手段】RGMa阻害物質を含む、糖尿病性自律神経障害の予防又は治療剤。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
RGMa阻害物質を含む、糖尿病性自律神経障害の予防又は治療剤。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
糖尿病性自律神経障害が慢性の高血糖により生じる自律神経障害又は腎機能障害の原因としての自律神経障害である、請求項1に記載の予防又は治療剤。
【請求項3】
糖尿病性自律神経障害が腎機能障害の原因としての自律神経障害である、請求項1又は2に記載の予防又は治療剤。
【請求項4】
糖尿病性自律神経障害が腎機能障害に関与する腎疾患である、請求項1~3のいずれか一項に記載の予防又は治療剤。
【請求項5】
腎機能障害に関与する腎疾患が慢性腎臓病である、請求項4に記載の予防又は治療剤。
【請求項6】
RGMa阻害物質が抗RGMa中和抗体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の予防又は治療剤。
【請求項7】
抗RGMa中和抗体がヒト化抗体である、請求項6に記載の予防又は治療剤。
【請求項8】
抗RGMa中和抗体が配列番号16、配列番号36、配列番号37、配列番号38及び配列番号39から選択されるアミノ酸配列を認識する抗体である、請求項6又は7に記載の予防又は治療剤。
【請求項9】
抗RGMa中和抗体が、下記(a)~(l):
(a)配列番号5に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号6に記載のアミノ酸配列
を含むLCDR2及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号8に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号9に記載のアミノ酸配列を含
むHCDR2及び配列番号10に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(b)配列番号11に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号12に記載のアミノ酸
配列を含むLCDR2及び配列番号13に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号14に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号15に記載のアミノ
酸配列を含むHCDR2及びSFGをアミノ酸配列に含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RG
Ma中和抗体、
(c)配列番号17に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号18に記載のアミノ酸
配列を含むLCDR2及び配列番号19に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号20に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号21に記載のアミノ
酸配列を含むHCDR2及び配列番号22に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(d)配列番号23に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号24に記載のアミノ酸
配列を含むLCDR2及び配列番号25に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号26に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号27に記載のアミノ
酸配列を含むHCDR2及び配列番号28に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(e)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸
配列を含むLCDR2及び配列番号31に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ
酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(f)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸
配列を含むLCDR2及び配列番号35に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ
酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(g)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(h)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(i)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号42に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(j)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号43に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
(k)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号44に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、及び
(l)配列番号29に記載のアミノ酸配列を含むLCDR1、配列番号30に記載のアミノ酸配列を含むLCDR2及び配列番号45に記載のアミノ酸配列を含むLCDR3を含む軽鎖可変領
域、並びに配列番号32に記載のアミノ酸配列を含むHCDR1、配列番号33に記載のアミノ酸配列を含むHCDR2及び配列番号34に記載のアミノ酸配列を含むHCDR3を含む重鎖可変領域を含む抗RGMa中和抗体、
から選択される抗体である、請求項6~8のいずれか一項に記載の予防又は治療剤。
【請求項10】
治療を要する哺乳動物に対して有効量のRGMa阻害物質を投与することを含む、糖尿病性自律神経障害の予防又は治療方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、RGMa阻害物質を含む、糖尿病性自律神経障害の予防又は治療剤に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
糖尿病性神経障害は糖尿病に特有の3大合併症の一つであり、早期に発症し、その頻度も高い。なかでも、糖尿病性自律神経障害は、慢性の高血糖により生じる全身の臓器を司る自律神経線維の障害であり、多彩な兆候や症状を呈する複雑な疾患である。心血管系、消化器系、泌尿器・生殖器系、皮膚、瞳孔、副腎などの機能に異常をきたし、それぞれ、起立性低血圧・食事性低血圧、胃排出障害、膀胱・性機能障害、発汗異常、瞳孔異常、無自覚低血糖を呈する(非特許文献1)。
【0003】
また、糖尿病の3大合併症の一つである糖尿病性腎症は病態の進展に伴い、慢性腎不全へと移行する。糖尿病性腎症は、わが国での末期腎不全に対する透析療法導入原因疾患の第一位であり、その際、尿毒性並びに糖尿病性の双方に起因する自律神経障害を伴うことが知られている(非特許文献2、非特許文献3)。
【0004】
一方、糖尿病を有する腎不全患者で、蛋白尿が乏しい症例が存在する。これは他の腎疾患、特に高血圧性腎硬化症を糖尿病に合併していると考えられるが、蛋白尿を伴うことが前提である糖尿病性腎症との鑑別は困難である。そこで、2007年に米国では、病理所見を診断の必要条件とせず、臨床的に糖尿病がその発症や進展に関与していると考えられる慢性腎臓病(Chronic kidney disease:CKD)を糖尿病性腎臓病(Diabetic Kidney Disease:DKD)と定義し(非特許文献4)、日本でも糖尿病性腎臓病という病名を使用することに
なった。糖尿病性腎臓病は糖尿病性腎症を含む概念である(非特許文献5)。
このような概念の変化を反映して、過去の病期分類では糖尿病性腎症の進行には尿蛋白を伴うことが前提であったが、現在は糖尿病に腎機能障害が合併する場合に尿蛋白の有無は問われていない。
【0005】
RGM(repulsive guidance molecule)は、当初、視覚系の軸索誘導分子として同定
された膜タンパク質である(非特許文献6)。RGMファミリーには、RGMa、RGMb及びRGMcと呼ばれる3種類のメンバーが含まれ(非特許文献7)、少なくともRGMaとRGMbは同じシグナル伝達機構で働くことが知られている(非特許文献8)。RGMcは鉄代謝において重要な役割を発揮する。
その後の研究により、RGMは、ゼノパス及びニワトリ胚における軸索誘導及びラミナ形成、並びに、マウス胚における頭部神経管の閉鎖の制御等の機能を有することが明らかとなっている(非特許文献9)。特許文献1には抗RGM中和抗体を有効成分として含有する軸索再生促進剤が開示されている。
【0006】
発生段階の機能に加えて、成人ヒト及びラットの中枢神経系損傷後に再発現すること、ラットにおいてRGMa阻害が脊髄損傷後の軸索成長を亢進し、機能回復を促進することから(非特許文献10)、RGMaは中枢神経系損傷後の軸索再生阻害物質であると考えられている。RGMaを中和する具体的な抗体としては、例えば、特許文献2(例えば、5F9、8D1)、特許文献3(例えば、AE12-1、AE12-1Y)および特許文献4(例えば、r116A3、r70E4、r116A3C、rH116A3)に記載されている。
このように中枢神経系損傷ではRGMaの役割が明らかにされているが、特に、糖尿病性自律神経障害、特に糖尿病性腎臓病の治療におけるRGMaの関与は同定されておらず
、そのような治療薬は知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開 WO2005/087268号
国際公開 WO2009/106356号
国際公開 WO2013/112922号
国際公開 WO2016/175236号
【非特許文献】
【0008】
Diabetes Care 26: 1553-1579, 2003
透析会誌, 19(9), 905-909, 1986
糖尿病 27(6): 715-721, 1984
Am J Kidney Dis 2007: 49: S12-154
エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018, P.104-105
Neuron 5, 735-743 (1990)
Philos. Trans. R. Soc. Lond. B Biol. Sci., 361: 1513‐29, 2006
Biochem. Biophys. Res. Commun. 382, 795-800 (2009)
Curr. Opin. Neurobiol.17, 29-34 (2007)
J. Cell Biol. 173, 47-58 (2006)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、糖尿病性自律神経障害に対する有効な薬剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、RGMa阻害物質、とりわけ、抗RGMa中和抗体が、糖尿病性自律神経障害に対する改善効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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