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公開番号
2025121103
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016326
出願日
2024-02-06
発明の名称
電動アクチュエータ
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
F16C
35/02 20060101AFI20250812BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】 シャフトとスラスト軸受との接触部において、大きな駆動損失が発生するおそれがある。本開示は、当該点に鑑みた電動アクチュエータの一例を開示する。
【解決手段】 スラスト軸受がハウジング15にネジにて固定され、当該スラスト軸受の回転止めをなすキャップ16がハウジング15に挿入され、かつ、キャップ16は、セレーションにてハウジング15に回転止めされている。そして、セレーションを構成する各突条16B、15Lには、特定方向のみにキャップ16が回転する傾斜面16C、15Mが設けられている。これにより、スラスト軸受の変位を適切に管理できるので、大きな駆動損失が発生することが抑制される。
【選択図】 図9
特許請求の範囲
【請求項1】
乗物用シートに適用される電動アクチェータであって、電動モータ、当該電動モータにより回転駆動されるシャフト、及び当該シャフトに固定された歯車を備える電動アクチェータにおいて、
前記シャフトの外周面に接触して当該シャフトを回転可能に支持するラジアル軸受と、
前記シャフトの回転中心軸線方向端部に接触して当該シャフトが当該回転中心軸線方向に変位することを規制するスラスト軸受であって、前記回転中心軸線を中心線とする螺旋を描く雄ねじ部が設けられたスラスト軸受と、
少なくとも前記スラスト軸受が収納された収納部を有するハウジングであって、前記雄ねじ部と螺合した雌ねじ部が設けられたハウジングと、
前記収納部の挿入口から当該収納部に挿入されたキャップであって、前記スラスト軸受が前記回転中心軸線を中心に回転すること規制する筒状のキャップとを備え、
前記キャップの外周面には、前記収納部の内周面に設けられた被係合部と係合した外周係合部が設けられ、かつ、当該キャップの内周面には、前記スラスト軸受と係合した内周係合部が設けられており、
さらに、前記外周係合部の挿入方向先端側、及び前記被係合部の前記挿入口側のうち少なくとも一方には、前記回転中心軸線と平行な仮想線に対して傾いた傾斜面であって、前記キャップが前記回転中心軸線に沿って挿入される際に、当該キャップを当該回転中心軸線を中心線として予め決められた向きに回転させる回転力を発生させる傾斜面が設けられている電動アクチェータ。
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【請求項2】
前記傾斜面は、前記外周係合部の挿入方向先端側と前記被係合部の前記挿入口側とが接触したときに、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合を緩める向きの回転力を発生させるように、前記仮想線に対して傾いている請求項1に記載の電動アクチェータ。
【請求項3】
前記外周係合部及び前記被係合部は、前記回転中心軸線と平行な方向に延びる複数の突条を有するセレーション状又はスプライン状に構成され、かつ、前記傾斜面は、当該突条の延び方向端部側に設けられており、
前記シャフトと前記スラスト軸受との接触面圧が上昇するときの前記シャフトの回転の向きを正転の向きとし、前記回転中心軸線を含む仮想平面に投影された当該正転の向きを荷重の向きとし、前記突条の延び方向と直交する方向を幅方向としたとき、
前記キャップに設けられた前記突条の延び方向長さのうち幅方向一端の長さは、当該突条の延び方向長さのうち幅方向他端の長さより長く、かつ、当該幅方向一端から当該幅方向他端に向かう向きは、荷重の向きと一致している請求項2に記載の電動アクチュエータ。
【請求項4】
前記スラスト軸受のうち前記シャフトと接触している部位を接触端とし、当該スラスト軸受のうち前記回転中心軸線方向において前記接触端と反対側の端部を非接触端としたとき、
前記内周係合部に設けられ、前記スラスト軸受が前記キャップに対して前記回転中心軸線を中心に回転すること規制するための回転規制部と、
前記キャップの内周面に設けられ、前記回転規制部と係合する規制係合部であって、前記雄ねじ部から前記非接触端までの範囲に設けられた規制係合部とを備え、
前記スラスト軸受の前記非接触端側は、前記ハウジングの外側に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
【請求項5】
前記キャップの内周面のうち前記接触端側に設けられた突起部と、
前記スラスト軸受の前記非接触端側に設けられた嵌合部であって、前記突起部が嵌まり込んで係合することが可能な嵌合部とを備え、
前記突起部が前記嵌合部に嵌まり込んだ状態であって、前記スラスト軸受の前記接触端と前記シャフトとが接触した状態では、前記外周係合部と前記被係合部とが非係合状態となる請求項4に記載の電動アクチュエータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物用シートに適用される電動アクチェータに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
電動式の乗物用シートは、シートの一部を変位させるための駆動源として電動アクチュエータを備える。当該電動アクチュエータは、電動モータ、当該電動モータにより回転駆動されるシャフト、及び当該シャフトに固定された歯車等を少なくとも有する。
【0003】
シャフトは、回転時に軸方向に沿ったガタツキが発生する。このようなガタツキによる騒音を抑制するために、例えば、特許文献1に記載の発明では、スラスト軸受の位置を調整ネジによって調整可能な構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-330027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の発明では、調整ネジが緩まないように、当該調整ネジの締結トルクを大きくする必要がある。このため、シャフトとスラスト軸受との接触面圧が過度に大きくなり、シャフトとスラスト軸受との接触部において、大きな駆動損失が発生するおそれがある。本開示は、当該点に鑑みた電動アクチュエータの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
電動モータ(11)、当該電動モータ(11)により回転駆動されるシャフト(11A)、及び当該シャフト(11A)に固定された歯車(12)を備え、乗物用シートに適用される電動アクチェータは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0007】
すなわち、当該構成要件は、シャフト(11A)の外周面に接触して当該シャフト(11A)を回転可能に支持するラジアル軸受(13)と、シャフト(11A)の回転中心軸線方向端部(11B)に接触して当該シャフト(11A)が当該回転中心軸線方向に変位することを規制するスラスト軸受(14)であって、回転中心軸線(Lo)を中心線とする螺旋を描く雄ねじ部(14A)が設けられたスラスト軸受(14)と、少なくともスラスト軸受(14)を収納する収納部(15A)を有するハウジング(15)であって、雄ねじ部(14A)と螺合した雌ねじ部(15E)が設けられたハウジング(15)と、挿入口(15J)から収納部(15A)内に挿入され、スラスト軸受(14)が回転中心軸線(Lo)を中心に回転すること規制する筒状のキャップ(16)であって、外周面にハウジング(15)の内周面に設けられた被係合部(15K)と係合した外周係合部(16A)、及び内周面にスラスト軸受(14)と係合した内周係合部(17)が設けられたキャップ(16)とである。
【0008】
そして、外周係合部(16A)の挿入方向先端側、及び被係合部(15K)の挿入口(15N)側のうち少なくとも一方には、回転中心軸線(Lo)と平行な仮想線に対して傾いた傾斜面(16C、15M)であって、キャップ(16)が回転中心軸線(Lo)に沿って挿入される際に、当該キャップ(16)を当該回転中心軸線(Lo)を中心線として予め決められた向きに回転させる回転力を発生させる傾斜面(16C、15M)が設けられていることが望ましい。
【0009】
これにより、当該電動アクチュエータに係るスラスト軸受(14)は、当該スラスト軸受(14)が回転中心軸線(Lo)を中心に回転しない限り、シャフト(11A)に対して近接変位又は離間変位しない。
【0010】
そして、スラスト軸受(14)は、キャップ(16)により回転が規制されるので、スラスト軸受(14)がシャフト(11A)に対して近接変位又は離間変位しない。したがって、当該電動アクチュエータでは、スラスト軸受(14)のハウジング(15)に対する締結トルクを過度に大きくする必要がない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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