TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025125525
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2025018868
出願日
2025-02-07
発明の名称
イソシアネート化合物の製造方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C07C
263/20 20060101AFI20250820BHJP(有機化学)
要約
【課題】
当該技術については、tt体低減効率が低いという課題、及びtt体低減後のイソシアネートが低品質になるという課題があった。
【解決手段】
tt体含有量を低減させた4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを製造する方法であって、
工程a) 溶媒中、4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタンをイソシアネート化する反応を行って、4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン含有液を合成し、次いで、蒸留操作によって4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを主成分とする流動性液状物を得る、反応・分離工程、
工程b) 上記工程a)で得られた流動性液状物を20℃以下に冷却して懸濁液状物を得る冷却工程、及び
工程c) 上記工程b)で得られた懸濁液状物を濾過し、20℃で液状の4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを取得する濾過工程、
を含むことを特徴とする4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンの製造方法を用いる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
tt体含有量を低減させた4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを製造する方法であって、
工程a) 溶媒中、4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタンをイソシアネート化する反応を行って、4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン含有液を合成し、次いで、蒸留操作によって4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを主成分とする流動性液状物を得る、反応・分離工程、
工程b) 上記工程a)で得られた流動性液状物を20℃以下に冷却して懸濁液状物を得る冷却工程、及び
工程c) 上記工程b)で得られた懸濁液状物を濾過し、20℃で液状の4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを取得する濾過工程、
を含むことを特徴とする4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンの製造方法。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記工程a)の蒸留操作における温度が80~200℃の範囲である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記工程b)の冷却温度が-10~10℃の範囲にある、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記工程b)の冷却時間が1~144時間である、請求項1に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、イソシアネート化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
イソシアネート化合物は、ウレタン化反応等によって高分子化されるものであって、エラストマー、フォーム、樹脂、塗料、接着剤及び繊維等の用途に利用される。ポリウレタンエラストマーについては、ゴムとプラスチックの中間領域を埋める弾性材料であり、耐油性、耐摩耗性、耐薬品性、耐寒性、及び強靭性等の特性が要求される用途、例えば、工業部品のロール、又はソリッドタイヤ等での利用例が報告されている。
【0003】
ポリウレタンエラストマーの製造は、ジイソシアネート化合物とポリオール化合物とを反応させることで行われる。このとき、ジイソシアネート化合物として、脂肪族ジイソシアネート化合物を用いることで、耐黄変性や柔軟性に優れるポリウレタンエラストマーが得られる。
【0004】
ポリウレタンエラストマー用の脂肪族ジイソシアネート化合物の例として、4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンが挙げられる。4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンには、立体構造の違いにより、トランス-トランス体(以下、tt体)、シス-トランス体(以下、ct体)、及びシス-シス体(以下、cc体)等の立体異性体が存在する。4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを用いて製造されるポリウレタンエラストマーの性能は、前記の立体異性体比率に応じて大きく変化することが知られており、高性能品を提供できる点で、tt体比率が少ない4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンが好まれる。このため、これまでに、4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンのtt体含有比率を低く制御する技術に関して検討されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭53-46945公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタンとホスゲンから合成した4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンに塩酸ガスを吹込むことでtt体を選択的に沈殿させ、当該沈殿を濾別することによって前記4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンの立体異性体比率を制御する技術について報告している。当該技術については、沈殿除去を目的とするtt体リッチな4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンが低収率であるという課題、及び塩酸ガスを用いるため酸度や加水分解性塩素が高くなって得られるイソシアネートが低品質になるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、先の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記に示す発明が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の一態様は、以下の[1]~[2]に存する。
【0009】
[1]
tt体含有量を低減させた4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを製造する方法であって、
工程a) 溶媒中、4,4’-ジアミノジシクロヘキシルメタンをイソシアネート化する反応を行って、4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン含有液を合成し、次いで、蒸留操作によって4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを主成分とする流動性液状物を得る、反応・分離工程、
工程b) 上記工程a)で得られた流動性液状物を20℃以下に冷却して懸濁液状物を得る冷却工程、及び
工程c) 上記工程b)で得られた懸濁液状物を濾過し、20℃で液状の4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンを取得する濾過工程、
を含むことを特徴とする4,4’-ジイソシアネートジシクロヘキシルメタンの製造方法。
【0010】
[2]
前記工程a)の蒸留操作における温度が80~200℃の範囲である、[1]に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
乳酸吸着材
2日前
東ソー株式会社
自動分析装置
9日前
東ソー株式会社
ウェアラブルセンサ
17日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
1か月前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
23日前
東ソー株式会社
土木用注入薬液組成物
17日前
東ソー株式会社
アルカリ金属の除去方法
4日前
東ソー株式会社
芳香族化合物の製造方法
23日前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
25日前
東ソー株式会社
酸素還元電極及びその製造方法
4日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
5日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
5日前
東ソー株式会社
6-ヒドロキシヘキサン酸の製造方法
3日前
東ソー株式会社
塩化ビニル樹脂用接着剤及び接着構造体
23日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
23日前
東ソー株式会社
糖化ヘモグロビン解析方法及び糖化ヘモグロビン解析装置
2日前
東ソー株式会社
偽高値抑制剤、それを用いた免疫測定法、及びそれを含有する試薬キット
23日前
東ソー株式会社
イリジウム含有マンガン酸化物粒子を含む粉末、触媒、電極、及び水電解方法
23日前
本田技研工業株式会社
炭化水素トラップ、排気浄化装置およびハイブリッド車両
13日前
東ソー株式会社
リン酸化合物を含む非水電解液系二次電池用非水電解液及び非水電解液系二次電池
4日前
東ソー株式会社
チタン及びイットリウム固溶ジルコニア焼結体
11日前
東ソー株式会社
リン酸アミド化合物、リン酸アミド化合物を含む非水電解液、及び非水電解液を含む非水電解液系二次電池
4日前
東ソー株式会社
ブタンジイソシアネート誘導体、ポリイソシアネート組成物、ポリウレタン樹脂形成性組成物、接着剤組成物及び積層構造体
3日前
国立大学法人京都工芸繊維大学
二酸化炭素分離膜、二酸化炭素分離膜の製造方法、二酸化炭素分離方法及び二酸化炭素分離膜モジュール
9日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
23日前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
3か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
2か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
2か月前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
5日前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
13日前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る