TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025148131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048743
出願日
2024-03-25
発明の名称
CHA型ゼオライトの製造方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C01B
39/48 20060101AFI20250930BHJP(無機化学)
要約
【課題】
構造指向剤としてN,N,N-トリメチル-1-アダマンタンカチオンを使用して得られる従来のCHA型ゼオライトと比べ、酸点として機能するアルミニウムが多いCHA型ゼオライトが得られる製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
N,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオン源、アルミナ源、シリカ源、ナトリウム源、セリウム源及び水を含み、アルミナに対するシリカのモル比が30以下である組成物を結晶化して結晶化物を得る結晶化工程、結晶化物を400℃以上700℃以下で焼成して焼成物を得る焼成工程、及び、焼成物と、アンモニウム塩含有溶液とを接触させるアルカリ除去工程、を有するCHA型ゼオライトの製造方法を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
N,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオン源、アルミナ源、シリカ源、ナトリウム源、セリウム源及び水を含み、アルミナに対するシリカのモル比が30以下である組成物を結晶化して結晶化物を得る結晶化工程、結晶化物を400℃以上700℃以下で焼成して焼成物を得る焼成工程、及び、焼成物と、アンモニウム塩含有溶液とを接触させるアルカリ除去工程、を有するCHA型ゼオライトの製造方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記組成物が少なくとも以下のモル組成を有する、請求項1に記載のCHA型ゼオライトの製造方法。
SiO
2
/Al
2
O
3
比 :3以上30以下
TACH
+
/SiO
2
比 :0.01以上0.5以下
Na/SiO
2
比 :0超0.60以下
Ce/SiO
2
比 :0超0.05以下
H
2
O/SiO
2
比 :3以上50以下
OH/SiO
2
比 :0.10以上1.50以下ただし、TACH
+
はN,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオンを表す。
【請求項3】
前記組成物が、N,N,N-トリアルキルアダマンタンアンモニウムカチオン源、トリメチルベンジルアンモニウムカチオン源及びテトラエチルアンモニウムカチオン源の群から選ばれる1以上を含む、請求項1又は2に記載のCHA型ゼオライトの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示はN,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオンを構造指向剤として使用して得られるCHA型ゼオライトの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
人工的に合成されたCHA型ゼオライトは、窒素酸化物還元触媒や、石化触媒などの触媒として使用されている。これまで、種々のCHA型ゼオライトの製造方法が提案されており、N,N,N-トリメチル-1-アダマンタンカチオン等の高価な構造指向剤を使用する製造方法や、N,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオン等の安価な構造指向剤を使用するCHA型ゼオライトの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許2008/0045767号
米国特許2019/0105639号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CHA型ゼオライトにおいて、これを構成する骨格に含まれるアルミニウムは酸点として機能する。そのため、アルミニウムが多くなるほど窒素酸化物還元活性が高くなる傾向がある。しかしながら、本発明者らの検討の結果、N,N,N-トリメチル-1-アダマンタンカチオンを構造指向剤として使用して得られた従来のCHA型ゼオライトは、アルミニウムを多く含む場合であっても、酸点として機能するアルミニウムが少ないことが確認された。
【0005】
本開示は、構造指向剤としてN,N,N-トリメチル-1-アダマンタンカチオンを使用して得られる従来のCHA型ゼオライトと比べ、酸点として機能するアルミニウムが多いCHA型ゼオライトが得られる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、N,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオンを構造指向剤として使用するCHA型ゼオライトの製造方法において、結晶化の条件に着目して検討した。その結果、結晶化に供する組成物を特定の組成とし、なおかつ、これが特定の元素を含有することで、酸点として機能するアルミニウムが多くなることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は特許請求の範囲のとおりであり、また、本開示の要旨は以下のとおりである。
[1] N,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオン源、アルミナ源、シリカ源、ナトリウム源、セリウム源及び水を含み、アルミナに対するシリカのモル比が30以下である組成物を結晶化して結晶化物を得る結晶化工程、結晶化物を400℃以上700℃以下で焼成して焼成物を得る焼成工程、及び、焼成物と、アンモニウム塩含有溶液とを接触させるアルカリ除去工程、を有するCHA型ゼオライトの製造方法。
[2] 前記組成物が少なくとも以下のモル組成を有する、前記[1]に記載のCHA型ゼオライトの製造方法。
【0008】
SiO
2
/Al
2
O
3
比 :3以上30以下
TACH
+
/SiO
2
比 :0.01以上0.5以下
Na/SiO
2
比 :0超0.60以下
Ce/SiO
2
比 :0超0.05以下
H
2
O/SiO
2
比 :3以上50以下
OH/SiO
2
比 :0.10以上1.50以下
ただし、TACH
+
はN,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオンを表す。
[3] 前記組成物が、N,N,N-トリアルキルアダマンタンアンモニウムカチオン源、トリメチルベンジルアンモニウムカチオン源及びテトラエチルアンモニウムカチオン源の群から選ばれる1以上を含む、前記[1]又は[2]に記載のCHA型ゼオライトの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、構造指向剤としてN,N,N-トリアルキルシクロヘキシルアンモニウムカチオンを使用して得られる従来のCHA型ゼオライトと比べ、酸点と機能するアルミニウムが多いCHA型ゼオライトが得られる製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1のセリウムを含有するCHA型ゼオライトの走査型電子顕微鏡観察図である。
実施例2のセリウムを含有するCHA型ゼオライトの走査型電子顕微鏡観察図である。
実施例3のセリウムを含有するCHA型ゼオライトの走査型電子顕微鏡観察図である。
比較例1のセリウムを含有するCHA型ゼオライトの走査型電子顕微鏡観察図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
発酵槽装置
22日前
公立大学法人大阪
硫化物
1か月前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
3日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
3日前
株式会社小糸製作所
水分解装置
11日前
株式会社小糸製作所
水素発生装置
11日前
光宇應用材料股ふん有限公司
低炭素水素の製造方法
1か月前
株式会社三井E&S
アンモニア改質装置
3日前
株式会社フクハラ
酸化カルシウム生成装置及び生成方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
槽の洗浄方法及びシリカ粒子の製造方法
1日前
太陽化学株式会社
多孔質シリカ、及びその製造方法
22日前
大阪瓦斯株式会社
酸化物複合体
1日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
29日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末の製造方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1か月前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置及びその運転方法
1日前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
1日前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
1日前
浅田化学工業株式会社
アルミナゲルおよびその製造方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素の利用方法、及び利用システム
21日前
株式会社ジェイテクト
水素生成装置
21日前
南海化学株式会社
塩基性塩化アルミニウム含有組成物
11日前
南海化学株式会社
塩基性塩化アルミニウム含有組成物
11日前
日本化学工業株式会社
コアシェル型負熱膨張材およびその製造方法
15日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
21日前
トヨタ自動車株式会社
ガス生成システム
1か月前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末及び樹脂組成物
21日前
デゾン・ジャパン株式会社
酸素濃度調整システム
15日前
東ソー株式会社
アルカリ金属の除去方法
2日前
日揮触媒化成株式会社
シリカ微粒子分散液およびその製造方法
7日前
JFEエンジニアリング株式会社
バイオガス中の二酸化炭素液化システム
1か月前
積水化学工業株式会社
酸素発生剤
1か月前
トヨタ自動車株式会社
シリコンクラスレートIIの製造方法
15日前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置及び水素製造装置の運転方法
1日前
続きを見る
他の特許を見る