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公開番号
2025126298
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-28
出願番号
2025108422,2024092311
出願日
2025-06-26,2018-12-05
発明の名称
動力伝達装置
出願人
株式会社エフ・シー・シー
代理人
個人
,
個人
主分類
F16D
13/52 20060101AFI20250821BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板を圧接させることにより車輪側の回転力をエンジン側に伝達してエンジンブレーキを生じさせることができるとともに、ウェイト部材が外径側位置に移動してプレッシャ部材が作動位置に移動するときの動力伝達を安定して行わせることができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】クラッチ部材は、第1クラッチ部材4aと、第2クラッチ部材4bと、バックトルク伝達用カムと、第2クラッチ部材4bに伝達された回転力をバックトルク伝達用カムを介さず第1クラッチ部材4aに伝達し得るトルク伝達部とを具備し、トルク伝達部は、駆動側クラッチ板6および被動側クラッチ板7よりも内径側に位置することを特徴とする動力伝達装置である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、前記クラッチハウジングの前記駆動側クラッチ板と交互に配置された複数の被動側クラッチ板が取り付けられるとともに、前記車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、
前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、
前記出力部材に設けられ、かつ、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させる方向に前記プレッシャ部材を移動させる作動部材と、
前記作動部材と前記プレッシャ部材との間に介在するベアリングと、
前記ベアリングを保持するベアリング保持部材と、
を有した動力伝達装置において、
前記ベアリング保持部材は、前記クラッチ部材に嵌合する嵌合部を有し、
前記クラッチ部材は、前記入力部材に入力された回転力が前記出力部材に伝達され得る状態となったときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を増加させる圧接アシストカムを構成する勾配面を有し、
前記出力部材の径方向から見たときに、前記嵌合部は前記勾配面と重なる、動力伝達装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に自動二輪車が具備する動力伝達装置は、エンジンの駆動力をミッション及び駆動輪へ伝達又は遮断を任意に行わせるためのもので、エンジン側と連結された入力部材と、ミッション及び駆動輪側と連結された出力部材と、出力部材と連結されたクラッチ部材と、クラッチ部材に対して近接又は離間可能なプレッシャ部材とを有しており、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して近接させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させて動力の伝達を行わせるとともに、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して離間させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を解放させることにより当該動力の伝達を遮断するよう構成されている。
【0003】
従来の動力伝達装置として、例えば特許文献1で開示されているように、クラッチハウジングの回転に伴う遠心力で当該溝部の内径側位置から外径側位置に移動することにより駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させ得るウェイト部材を具備したものが提案されている。かかる従来の動力伝達装置によれば、エンジンの駆動に伴ってクラッチハウジングが回転することにより、ウェイト部材に遠心力を付与させることができ、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させてエンジンの駆動力を車輪に伝達させることができる。
【0004】
さらに、従来の動力伝達装置は、連動部材が移動してプレッシャ部材が非作動位置から作動位置に向かって移動するのに伴って圧縮され、駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板が圧接される前の締結状態に達するまで連動部材及びプレッシャ部材の移動を許容しつつ付勢力を付与し得るレリーズスプリングと、駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板が締結状態に達した後、連動部材が移動する過程で圧縮され、連動部材の移動を許容しつつ駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板の圧接力を付与し得るクラッチスプリングとを具備していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-155884号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、前記クラッチハウジングの前記駆動側クラッチ板と交互に配置された複数の被動側クラッチ板が取り付けられるとともに、前記車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、前記出力部材に設けられ、かつ、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させる方向に前記プレッシャ部材を移動させる作動部材と、前記作動部材と前記プレッシャ部材との間に介在するベアリングと、前記ベアリングを保持するベアリング保持部材と、を有した動力伝達装置において、前記ベアリング保持部材は、前記クラッチ部材に嵌合する嵌合部を有し、前記クラッチ部材は、前記入力部材に入力された回転力が前記出力部材に伝達され得る状態となったときに前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を増加させる圧接アシストカムを構成する勾配面を有し、前記出力部材の径方向から見たときに、前記嵌合部は前記勾配面と重なる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る動力伝達装置を示す外観図
同動力伝達装置の内部構成を示す縦断面図
同動力伝達装置における駆動側クラッチ板及び被動側クラッチ板、並びにバックトルク伝達用カム等を示す模式図
同動力伝達装置におけるクラッチハウジングの筐体部を示す斜視図
同動力伝達装置におけるクラッチハウジングのカバー部を示す斜視図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材を示す3面図
同動力伝達装置における第2クラッチ部材を示す3面図
同動力伝達装置におけるプレッシャ部材を示す3面図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材、第2クラッチ部材、プレッシャ部材及びベアリング保持部材の組み付け前の状態を示す斜視図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材、第2クラッチ部材、プレッシャ部材及びベアリング保持部材の組み付け前の状態を示す斜視図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材、第2クラッチ部材、プレッシャ部材及びベアリング保持部材の組み付け後の状態を示す斜視図
同動力伝達装置におけるベアリング保持部材を示す3面図
同動力伝達装置における圧接アシスト用カムの作用を説明するための模式図
同動力伝達装置におけるバックトルクリミッタ用カムの作用を説明するための模式図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材及び第2クラッチ部材を組み付けた状態を示す図であって、凸部の一側面及び第1当接面(トルク伝達部)が当接した状態を示す平面図
同動力伝達装置における第1クラッチ部材及び第2クラッチ部材を組み付けた状態を示す図であって、凸部の他側面及び第2当接面(移動量制限部)が当接した状態を示す平面図
同動力伝達装置におけるバックトルク伝達用カムの作用を説明するための図であって、当該バックトルク伝達用カムが作動する前の状態を示す模式図
同動力伝達装置におけるバックトルク伝達用カムの作用を説明するための図であって、当該バックトルク伝達用カムが作動した後の状態を示す模式図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置において、緩衝部材が収容凹部に収容された状態を示す模式図
同動力伝達装置におけるレリーズスプリングがベアリング保持部材及びプレッシャ部材の両方に付勢力を付与する説明のための模式図
同動力伝達装置におけるレリーズスプリングを示す3面図
同動力伝達装置における連動部材の移動量及び押し付け荷重を示すグラフ
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置における連動部材の移動量及び押し付け荷重を示すグラフ
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(緩衝部材12’が配設され、且つ、引っ張り型の作動部材10”を有したもの)を示す縦断面図
同動力伝達装置における緩衝部材を示す平面図及び側面図
同動力伝達装置における緩衝部材を示す斜視図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(緩衝部材12が配設され、且つ、引っ張り型の作動部材10”を有したもの)を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(バックトルク伝達用カムが第1クラッチ部材4aの外縁部に配設されたもの)を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(バックトルク伝達用カムが第1クラッチ部材4aの外縁部に配設され、皿バネから成る緩衝部材が配設されたもの)を示す縦断面図
本発明の他の実施形態に係る動力伝達装置(バックトルク伝達用カムが第1クラッチ部材4aの外縁部に配設され、ウェーブスプリングから成る緩衝部材が配設されたもの)を示す縦断面図
従来の動力伝達装置における連動部材の移動量及び押し付け荷重を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る動力伝達装置は、二輪車等の車両に配設されて任意にエンジンの駆動力をミッションや駆動輪側へ伝達し又は遮断するためのもので、図1~12に示すように、車両のエンジンの駆動力で回転する入力ギア1(入力部材)が形成されたクラッチハウジング2と、クラッチ部材(第1クラッチ部材4a及び第2クラッチ部材4b)と、クラッチ部材(第1クラッチ部材4a及び第2クラッチ部材4b)の図2中右側に取り付けられたプレッシャ部材5と、複数の駆動側クラッチ板6及び複数の被動側クラッチ板7と、クラッチハウジング2内を径方向に移動(転動)可能な鋼球部材から成るウェイト部材8と、連動部材9と、手動操作又はアクチュエータ(不図示)により作動可能な作動部材10とから主に構成されている。なお、図中符号Sは、スプリングダンパを示しているとともに、符号B1はローラベアリング、及び符号B2、B3はスラストベアリングをそれぞれ示している。
【0009】
入力ギア1は、エンジンから伝達された駆動力(回転力)が入力されると出力シャフト3を中心として回転可能とされたもので、リベットR等によりクラッチハウジング2と連結されている。クラッチハウジング2は、図2中右端側が開口した円筒状部材から成るとともに入力ギア1と連結された筐体部2aと、該筐体部2aの開口を塞ぐように取り付けられたカバー部2bとを有して構成されており、エンジンの駆動力により入力ギア1の回転と共に回転し得るようになっている。
【0010】
また、クラッチハウジング2における筐体部2aは、図4に示すように、周方向に亘って複数の切欠き2aaが形成されており、これら切欠き2aaに嵌合して複数の駆動側クラッチ板6が取り付けられている。かかる駆動側クラッチ板6のそれぞれは、略円環状に形成された板材から成るとともにクラッチハウジング2の回転と共に回転し、且つ、軸方向(図2中左右方向)に摺動し得るよう構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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