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公開番号2025127019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023484
出願日2024-02-20
発明の名称空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60C 15/04 20060101AFI20250825BHJP(車両一般)
要約【課題】ビード部の耐久性を向上させること。
【解決手段】ビード部40に配置されるビードコア50は、タイヤ径方向において最も内側に位置する層52から3つの層52を第1層52a~第3層52cとし、タイヤ幅方向において最も内側に位置する列53から3つの列53を第1列53a~第3列53cとし、ビードワイヤ51の周回部分のうち、周回の1周目から6周目までの周回部分を第1周回部55a~第6周回部55fとする場合に、第1周回部55aは、第1層52aにおける第2列53bに位置し、第2周回部55bは、第1層52aにおける第1列53aに位置し、第3周回部55cは、第2層52bにおける第1列53aに位置し、第4周回部55dは、第3層52cにおける第1列53aに位置し、第5周回部55eは、第2層52bにおける第2列53bに位置し、第6周回部55fは、第1層52aにおける第3列53cに位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置される一対のビード部と、
前記ビード部に配置され、ビードワイヤをリング状に巻いて形成されるビードコアと、
を備え、
前記ビードコアは、リング状に巻いて形成される前記ビードワイヤの複数の周回部分がタイヤ幅方向に並ぶことにより形成される層と、複数の周回部分がタイヤ径方向に並ぶことにより形成される列とを有し、
前記ビードコアは、前記層と前記列とをそれぞれ複数有すると共に、複数の前記層がタイヤ径方向に積層され、複数の前記列がタイヤ幅方向に並ぶことによりタイヤ子午断面において前記ビードワイヤが格子状に配置されており、
複数の前記層のうち、タイヤ径方向において最も内側に位置する前記層からタイヤ径方向外側に向かった3つの前記層をそれぞれ第1層、第2層、第3層とし、
複数の前記列のうち、タイヤ幅方向において最も内側に位置する前記列からタイヤ幅方向外側に向かった3つの前記列をそれぞれ第1列、第2列、第3列とし、
前記ビードワイヤの周回部分のうち、周回の1周目から6周目までの周回部分をそれぞれ第1周回部、第2周回部、第3周回部、第4周回部、第5周回部、第6周回部とする場合に、
前記第1周回部は、前記第1層における前記第2列に位置し、
前記第2周回部は、前記第1層における前記第1列に位置し、
前記第3周回部は、前記第2層における前記第1列に位置し、
前記第4周回部は、前記第3層における前記第1列に位置し、
前記第5周回部は、前記第2層における前記第2列に位置し、
前記第6周回部は、前記第1層における前記第3列に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ビードコアは、前記ビードワイヤの周回部分における最終周回部が、前記第1列以外の位置に配置される請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記ビードコアは、前記最終周回部が、複数の前記層のうちタイヤ径方向において最も外側に位置する前記層における、タイヤ幅方向において最も外側に位置する前記列に配置される請求項2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記ビードコアは、前記第1層における前記列が4列以上である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ビードコアは、前記第1層における前記列が6列以下である請求項4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置される一対のビード部と、
前記ビード部に配置され、ビードワイヤをリング状に巻いて形成されるビードコアと、
を備える空気入りタイヤの製造方法であって、
前記ビードコアは、リング状に巻く前記ビードワイヤの複数の周回部分をタイヤ幅方向に並べることにより層を形成し、前記ビードワイヤの複数の周回部分をタイヤ径方向に並べることにより列を形成すると共に、複数の前記層をタイヤ径方向に積層し、複数の前記列をタイヤ幅方向に並べることによってタイヤ子午断面において前記ビードワイヤを格子状に配置し、
複数の前記層のうち、タイヤ径方向において最も内側に位置する前記層からタイヤ径方向外側に向かった3つの前記層をそれぞれ第1層、第2層、第3層とし、
複数の前記列のうち、タイヤ幅方向において最も内側に位置する前記列からタイヤ幅方向外側に向かった3つの前記列をそれぞれ第1列、第2列、第3列とし、
前記ビードワイヤの周回部分のうち、周回の1周目から6周目までの周回部分をそれぞれ第1周回部、第2周回部、第3周回部、第4周回部、第5周回部、第6周回部とする場合に、
前記第1周回部は、前記第1層における前記第2列に位置させ、
前記第2周回部は、前記第1層における前記第1列に位置させ、
前記第3周回部は、前記第2層における前記第1列に位置させ、
前記第4周回部は、前記第3層における前記第1列に位置させ、
前記第5周回部は、前記第2層における前記第2列に位置させ、
前記第6周回部は、前記第1層における前記第3列に位置させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤは、複数のビードワイヤを束ねてなる環状部材であるビードコアを有するビード部がリムホイールのリムに嵌合することにより、リムホイールに装着される。ビード部は、空気入りタイヤをリムホイールに装着する際に、リムホイールに対して実際に装着される部分であるため、空気入りタイヤの性能確保において重要な部位になっている。このため、従来の空気入りタイヤの中には、ビード部に種々の工夫を施すことにより、所望の性能の実現を図っているものがある。例えば、特許文献1~9に記載された空気入りタイヤでは、ビードコアにおけるビードワイヤの巻き方を工夫することにより、それぞれ所望の性能の実現を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-108714号公報
特開2012-091637号公報
特開2012-091661号公報
特開2010-000827号公報
特開2006-137381号公報
特開平07-223412号公報
特開2006-347375号公報
特開2004-082767号公報
特開2002-019428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、一般的にビードコアは、タイヤ子午断面における形状が多角形状になっているため、ビードコアにはタイヤ子午断面における角部の位置で応力集中が発生し易くなる。つまり、ビード部では、カーカスがビードコアのタイヤ幅方向内側からタイヤ径方向内側を通り、タイヤ幅方向外側に向かう方向にビードコア周りで折り返されている。このため、ビードコアには、空気入りタイヤの内部に空気を充填することによってカーカスに張力が作用した際に、カーカスに作用する張力に基づく力がビードコアに作用する。ビードコアは、タイヤ子午断面における形状が多角形状になっているため、空気入りタイヤに空気を充填した際にカーカスからビードコアに作用する力は、例えば、タイヤ子午断面におけるビードコアの角部の位置に作用する。
【0005】
特に、ビード部におけるタイヤ径方向内側でタイヤ幅方向内側に位置する部分である、いわゆるビードトウ寄りに位置するビードコアの角部には、カーカスから大きな力が作用し易くなっている。即ち、ビードコアにおけるビードトウ寄りに位置する角部は、カーカスにおける、ビードコアのタイヤ幅方向内側に位置する部分とタイヤ径方向内側に位置する部分との間でカーカスの延在方向が変化する部分の近傍に位置している。このため、空気入りタイヤに空気を充填することによりカーカスに張力が作用した際には、カーカスの延在方向が変化する部分の近傍に位置する、ビードコアにおけるビードトウ寄りに位置する角部に、カーカスから大きな力が作用し易くなっている。
【0006】
カーカスから大きな力がビードコアの角部付近に作用した場合、ビードコアの角部の付近にはカーカスからの力によって応力集中が発生し、ビードコアを構成するビードワイヤが大きくずれたり、ビードワイヤが破断し易くなったりする虞がある。このため、従来の空気入りタイヤでは、ビード部の耐久性の観点で改良の余地があった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ビード部の耐久性を向上させることのできる空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ幅方向におけるタイヤ赤道面の両側に配置される一対のビード部と、前記ビード部に配置され、ビードワイヤをリング状に巻いて形成されるビードコアと、を備え、前記ビードコアは、リング状に巻いて形成される前記ビードワイヤの複数の周回部分がタイヤ幅方向に並ぶことにより形成される層と、複数の周回部分がタイヤ径方向に並ぶことにより形成される列とを有し、前記ビードコアは、前記層と前記列とをそれぞれ複数有すると共に、複数の前記層がタイヤ径方向に積層され、複数の前記列がタイヤ幅方向に並ぶことによりタイヤ子午断面において前記ビードワイヤが格子状に配置されており、複数の前記層のうち、タイヤ径方向において最も内側に位置する前記層からタイヤ径方向外側に向かった3つの前記層をそれぞれ第1層、第2層、第3層とし、複数の前記列のうち、タイヤ幅方向において最も内側に位置する前記列からタイヤ幅方向外側に向かった3つの前記列をそれぞれ第1列、第2列、第3列とし、前記ビードワイヤの周回部分のうち、周回の1周目から6周目までの周回部分をそれぞれ第1周回部、第2周回部、第3周回部、第4周回部、第5周回部、第6周回部とする場合に、前記第1周回部は、前記第1層における前記第2列に位置し、前記第2周回部は、前記第1層における前記第1列に位置し、前記第3周回部は、前記第2層における前記第1列に位置し、前記第4周回部は、前記第3層における前記第1列に位置し、前記第5周回部は、前記第2層における前記第2列に位置し、前記第6周回部は、前記第1層における前記第3列に位置することを特徴とする。
【0009】
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアは、前記ビードワイヤの周回部分における最終周回部が、前記第1列以外の位置に配置されることが好ましい。
【0010】
また、上記空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアは、前記最終周回部が、複数の前記層のうちタイヤ径方向において最も外側に位置する前記層における、タイヤ幅方向において最も外側に位置する前記列に配置されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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