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公開番号2025085236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198960
出願日2023-11-24
発明の名称空気入りタイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 19/12 20060101AFI20250529BHJP(車両一般)
要約【課題】 トランスポンダの通信性を良好に維持しつつ、トランスポンダの耐破損性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備え、一対のビード部3,3間にカーカス層4が装架され、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側にベルト層7が埋設された空気入りタイヤにおいて、トレッド部1におけるタイヤ内面10にシーラント層20が配置され、シーラント層20のシーラントがシリコーン系組成物から構成され、シーラント層20の比誘電率が7以下であり、シーラント層20と接触するようにトランスポンダ40が配置されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側にベルト層が埋設された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置され、該シーラント層のシーラントがシリコーン系組成物から構成され、前記シーラント層の比誘電率が7以下であり、前記シーラント層と接触するようにトランスポンダが配置されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記シーラント層の30℃での貯蔵弾性率E'(30℃)が5kPa~20kPaの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記シーラント層の30℃での貯蔵弾性率E'(30℃)と-30℃での貯蔵弾性率E'(-30℃)との比E'(-30℃)/E'(30℃)が前記サイドウォール部に配置されたサイドウォールゴム層の30℃での貯蔵弾性率E's(30℃)と-30℃での貯蔵弾性率E's(-30℃)との比E's(-30℃)/E's(30℃)よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記シーラント層の100℃でのtanδが0.5以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記シリコーン系組成物は2液硬化型シリコーンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記トランスポンダがタイヤ径方向最外側に位置するベルト層の幅の90%となる位置よりもタイヤ幅方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トランスポンダの通信性を良好に維持しつつ、トランスポンダの耐破損性を改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤにおいて、トレッド部におけるインナーライナー層のタイヤ径方向内側にシーラント層を設けることが提案されている。このような空気入りタイヤでは、釘等の異物がトレッド部に突き刺さった際に、その貫通孔にシーラントが流入することにより、空気圧の減少を抑制し、走行を維持することが可能になる。
【0003】
従来、シーラント層を構成するシーラントは、ブチル系ゴムを主体とするゴム組成物が一般的である(例えば、特許文献1~3参照)。ブチル系ゴムとしては、例えば、ブチルゴム(IIR)の他、臭素化ブチルゴム(Br-IIR)、塩素化ブチルゴム(Cl-IIR)等のハロゲン化ブチルゴムが挙げられる。
【0004】
一方、空気入りタイヤにおいて、RFIDタグ(トランスポンダ)をタイヤ内に埋設することが提案されている(例えば、特許文献4参照)。トランスポンダはタイヤの識別情報等を記憶する媒体として機能し、品質管理や在庫管理や走行履歴等に利用される。このようなトランスポンダは空気入りタイヤのサイドウォール部に埋設されるのが一般的である。
【0005】
しかしながら、トランスポンダがサイドウォール部に配置される場合、空気入りタイヤが縁石等にぶつかった際にトランスポンダが壊れ易いという問題がある。また、トランスポンダをサイドウォール部ではなくトレッド部に埋設した場合、トレッド部に埋設されたベルト層との干渉によりトランスポンダの通信性が悪化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6583456号公報
特許第6620851号公報
特許第7319533号公報
特表2021-514891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、トランスポンダの通信性を良好に維持しつつ、トランスポンダの耐破損性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、前記一対のビード部間にカーカス層が装架され、前記トレッド部における前記カーカス層の外周側にベルト層が埋設された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置され、該シーラント層のシーラントがシリコーン系組成物から構成され、前記シーラント層の比誘電率が7以下であり、前記シーラント層と接触するようにトランスポンダが配置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、トレッド部におけるタイヤ内面にシーラント層が配置された空気入りタイヤにおいて、シーラント層のシーラントがシリコーン系組成物から構成され、シーラント層と接触するようにトランスポンダが配置されているので、空気入りタイヤが縁石等にぶつかったとしてもトランスポンダが壊れ難く、トランスポンダの耐破損性を改善することができる。また、シーラント層の比誘電率が7以下であり、そのようなシーラント層に対してトランスポンダが接触した状態になっているので、トランスポンダの通信性を良好に維持することができる。
【0010】
本発明において、シーラント層の30℃での貯蔵弾性率E'(30℃)は5kPa~20kPaの範囲にあることが好ましい。このようにシーラント層の30℃での貯蔵弾性率E'(30℃)を適正化することにより、シーラント層に基づく耐衝撃性を高めてトランスポンダの耐破損性を改善すると共に、タイヤ走行時におけるシーラントの流動を抑制してシーラント層の変形を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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