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公開番号
2025128510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025208
出願日
2024-02-22
発明の名称
樹脂ゴム複合体
出願人
NOK株式会社
代理人
個人
主分類
B29C
65/48 20060101AFI20250827BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】本発明の目的は、初期接着性のみならず、耐アルカリ性、耐温水性などの耐久接着性を向上した、樹脂を基材とする樹脂ゴム複合体を提供する。
【解決手段】樹脂成形品のゴムとの接着面に、(1a)一般式
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(M
1
:チタン、ジルコニウム、錫、R:炭素数1~8のアルキル基、R´:メチル基、OR基、n:1~3の整数で表されるキレート環および有機金属化合物または(1b)該有機金属化合物の混合物、および(2)シリカを、固形分比率として90:10~50:50の重量比で含有し、シランカップリング剤またはそのオリゴマーを含有しない表面処理剤層および上塗り層であるシラン系接着剤層およびゴム層であるEPDM層、または上塗り層であるフェノール樹脂系接着剤層およびゴム層であるフッ素ゴム層、ニトリルゴム層または水素化ニトリルゴム層を順次積層してなる樹脂ゴム複合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂成形品のゴムとの接着面に、
(1a)一般式
TIFF
2025128510000007.tif
35
154
(ここで、M
1
はチタン、ジルコニウムまたは錫であり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、nは1~3の整数である)または一般式
TIFF
2025128510000008.tif
35
154
(ここで、M
2
はアルミニウムであり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、mは1または2である)で表される少くとも1個のキレート環およびアルコキシル基を有する有機金属化合物または(1b)該有機金属化合物と金属アルコキシド化合物との混合物、および(2)シリカを、固形分比率として90:10~50:50の重量比で含有し、シランカップリング剤またはそのオリゴマーを含有しない表面処理剤からなる下塗り層
および
上塗り層であるシラン系接着剤層およびゴム層であるEPDM層、または上塗り層であるフェノール樹脂系接着剤層およびゴム層であるフッ素ゴム層、ニトリルゴム層または水素化ニトリルゴム層を順次積層してなる樹脂ゴム複合体。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
さらに、表面処理層と上塗り層との間に、フェノール樹脂およびエポキシ樹脂を含有する加硫接着剤層が設けられた請求項1記載の樹脂ゴム複合体。
【請求項3】
樹脂が、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂またはポリアセタール樹脂である請求項1または2記載の樹脂ゴム複合体。
【請求項4】
シラン系接着剤が、アミノ基含有アルコキシシランおよびビニル基含有アルコキシシランの共重合オリゴマーよりなる接着剤である請求項1または2記載の樹脂ゴム複合体。
【請求項5】
フェノール樹脂系接着剤が、ノボラックフェノール樹脂およびレゾールフェノール樹脂が9:1~1:9の割合で配合された接着剤である請求項1または2記載の樹脂ゴム複合体。
【請求項6】
バルブまたはダイアフラムである請求項1または2記載の樹脂ゴム複合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂ゴム複合体に関する。さらに詳しくは、耐久接着性にすぐれた樹脂ゴム複合体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ダイアフラム、バルブの素材としては、耐水性、耐アルカリ性等の耐久性の観点から真鍮やステンレス等の金属が用いられるが、さらに部品の軽量化という観点からはポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、ポリアセタール樹脂(POM)などの樹脂が用いられている。
【0003】
これら基材は、ゴムとは難接着性の基材であり、安定した接着性を確保することは困難である。そのため、基材に表面処理を施したうえで、合成樹脂、塩化ゴム系樹脂、金属酸化物、シランカップリング剤等を含有してなる接着剤を塗布するといった方法が用いられている。
【0004】
表面処理としては、表面粗化が一般的であるが、特にPPS樹脂では、表面粗化を施すと、破損、変形が発生する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4,953,564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、軽量である樹脂を基材とする樹脂ゴム複合体であって、初期接着性のみならず、耐アルカリ性、耐温水性などの耐久接着性を向上せしめたものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる本発明の目的は、樹脂成形品のゴムとの接着面に、
(1a)一般式
TIFF
2025128510000001.tif
35
154
(ここで、M
1
はチタン、ジルコニウムまたは錫であり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、nは1~3の整数である)または一般式
TIFF
2025128510000002.tif
35
154
(ここで、M
2
はアルミニウムであり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、mは1または2である)で表される少くとも1個のキレート環およびアルコキシル基を有する有機金属化合物または(1b)該有機金属化合物と金属アルコキシド化合物との混合物、および(2)シリカを、固形分比率として90:10~50:50の重量比で含有し、シランカップリング剤またはそのオリゴマーを含有しない表面処理剤からなる下塗り層
および
上塗り層であるシラン系接着剤層およびゴム層であるEPDM層、または上塗り層であるフェノール樹脂系接着剤層およびゴム層であるフッ素ゴム層、ニトリルゴム層または水素化ニトリルゴム層を順次積層してなる樹脂ゴム複合体によって達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る樹脂ゴム複合体は、金属ゴム複合体と比べて軽量化を達成しつつ、樹脂表面の粗化を行わずとも、初期接着性のみならず、耐アルカリ性、耐温水性などの耐久接着性にすぐれるといった効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
樹脂としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、プラズマ処理あるいは金属ナトリウム処理などによって脱フッ素処理されたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂など、好ましくはPPS樹脂、プラズマ処理あるいは金属ナトリウム処理などによって脱フッ素処理されたPTFE樹脂が用いられる。これらの樹脂成形品のゴムとの接着面には、表面処理剤を用いて下塗り層が形成される。
【0010】
表面処理剤としては、出願人が先に特許文献1において提案している表面処理剤の中で、(1a)一般式
TIFF
2025128510000003.tif
35
154
(ここで、M
1
はチタン、ジルコニウムまたは錫であり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、nは1~3の整数である)または一般式
TIFF
2025128510000004.tif
35
154
(ここで、M
2
はアルミニウムであり、Rは炭素数1~8のアルキル基であり、R´はメチル基またはOR基であり、mは1または2である)で表される少くとも1個のキレート環およびアルコキシル基を有する有機金属化合物または(1b)該有機金属化合物と金属アルコキシド化合物との混合物、および(2)シリカを、固形分比率として90:10~50:50の重量比で含有し、シランカップリング剤またはそのオリゴマーを含有しないものが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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