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公開番号
2025128616
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025388
出願日
2024-02-22
発明の名称
防汚コーティング組成物
出願人
藤倉化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
133/02 20060101AFI20250827BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】光触媒性半導体材料に頼らなくとも、耐生物性と耐汚染性を兼ね備える塗膜を形成できる防汚コーティング組成物を提供する。
【解決手段】単量体(a1)に由来する単位と、単量体(a2)に由来する単位と、単量体(a3)に由来する単位とを含み、重量平均分子量が10,000以上200,000以下である樹脂(A)を含有する防汚コーティング組成物であって、前記単量体(a1)は、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる1種以上であり、前記単量体(a2)は、親水性官能基を1個以上有するエチレン性不飽和単量体であり、前記単量体(a3)は、アルコキシシリル基を1個以上有する単量体である、防汚コーティング組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
単量体(a1)に由来する単位と、単量体(a2)に由来する単位と、単量体(a3)に由来する単位とを含み、重量平均分子量が10,000以上200,000以下である樹脂(A)を含有する防汚コーティング組成物であって、
前記単量体(a1)は、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる1種以上であり、
前記単量体(a2)は、親水性官能基を1個以上有するエチレン性不飽和単量体であり、
前記単量体(a3)は、アルコキシシリル基を1個以上有する単量体であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a1)に由来する単位の割合が、4.9~30質量%であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a2)に由来する単位の割合が、55~95質量%であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a3)に由来する単位の割合が、0.1~15質量%である、防汚コーティング組成物。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
さらに、コロイダルシリカを含有する、請求項1に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項3】
前記樹脂(A)に加えて、さらに、単量体(a4)を含有し、前記単量体(a4)は、アルコキシシリル基を1個以上有する単量体である、請求項1又は2に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項4】
前記樹脂(A)に加えて、さらに、消色性着色料を含有すると共に、光触媒性半導体材料を実質的に含有しない、請求項1又は2に記載の防汚コーティング組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は防汚コーティング組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
屋外にある建築物や工作物の表面は、車の排気ガス等に由来する油性の汚れや土埃等が付着することにより汚染される。これらの汚染は、建築物や工作物の美観を損ね、価値を著しく低下させてしまう。
塗装表面の防汚性を高める方法として、塗料に親水性を持たせ、塗膜表面に付着した汚染物を降雨により自己洗浄(セルフクリーニング)する方法が知られている。
【0003】
しかし、塗料に親水性を持たせる方法では、油性の汚れや土埃等の汚染は抑制できるものの、親水性であるがゆえに、藻やカビ等により汚染されやすいという問題が生じやすい。
これに対して、特許文献1のように、光触媒性半導体材料を含有する塗膜を形成すると、表面を超親水化して、防汚性を持たせられるだけでなく、藻やカビ等の発生も抑制可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-086170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、塗膜に光触媒性半導体材料を含有させると、着色料が、光により退色ないし消色しやすい。そのため、光安定性の低い着色料を使用することが難しく、使用できる着色料に制限がある、という問題があった。特に本発明者らが確認したところ、消色性着色料と共存させると、消色性着色料の色がごく短時間で消えてしまうことが分かった。
【0006】
消色性着色料は、塗装した箇所を示すマーカーとして使用できることが知られている。すなわち、消色性着色料を透明な塗料に配合するとにより、塗装した部分と未塗装の部分が目で見て区別しやすくなる。また、塗装作業完了後、消色性着色料は経時でその色が消滅するので、透明な塗料を塗装する前の下地の色を隠蔽することがない。
しかし、消色性着色料の色があまりにも短時間で消えてしまうと、塗装作業が完了する前に、塗装した部分と未塗装の部分を目視で区別することができなくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明者らは、光触媒性半導体材料に頼らなくとも、藻やカビ等による汚染への耐性(以下、「耐生物性」とも記す。)および車の排気ガス等に由来する油性の汚れや土埃等による汚染への耐性(以下、「耐汚染性」とも記す。)を両立した塗膜を形成でき、かつ、汎用性のある防汚コーティング組成物を開発すべく、種々の方法を検討した。
【0008】
本発明者らは、防カビ剤および防藻剤を通常よりも多く含有させることにより、親水性を有しながら、耐生物性に優れた塗膜が得られる防汚コーティング組成物にすることを試みた。
しかし、防カビ剤および防藻剤を多く含有させると、耐生物性は初期には向上するものの、年月を重ねると、低下してしまう結果となった。これは、防カビ剤や防藻剤の分子量が低いため、経時で塗膜からブリードし、最終的には塗膜から消失するためと考えられる。
本発明は上記事情に鑑みて、光触媒性半導体材料に頼らなくとも、耐生物性と耐汚染性を兼ね備える塗膜を形成できる防汚コーティング組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題解決するため、本発明は、以下の構成を採用した。
[1]単量体(a1)に由来する単位と、単量体(a2)に由来する単位と、単量体(a3)に由来する単位とを含み、重量平均分子量が10,000以上200,000以下である樹脂(A)を含有する防汚コーティング組成物であって、
前記単量体(a1)は、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルからなる群より選ばれる1種以上であり、
前記単量体(a2)は、親水性官能基を1個以上有するエチレン性不飽和単量体であり、
前記単量体(a3)は、アルコキシシリル基を1個以上有する単量体であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a1)に由来する単位の割合が、4.9~30質量%であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a2)に由来する単位の割合が、55~95質量%であり、
前記樹脂(A)を構成する全単位の総質量に占める前記単量体(a3)に由来する単位の割合が、0.1~15質量%である、防汚コーティング組成物。
[2]さらに、コロイダルシリカを含有する、[1]に記載の防汚コーティング組成物。
[3]前記樹脂(A)に加えて、さらに、単量体(a4)を含有し、前記単量体(a4)は、アルコキシシリル基を1個以上有する単量体である、[1]又は[2]に記載の防汚コーティング組成物。
[4]前記樹脂(A)に加えて、さらに、消色性着色料を含有すると共に、光触媒性半導体材料を実質的に含有しない、[1]~[3]のいずれかに記載の防汚コーティング組成物。
【発明の効果】
【0010】
本発明の防汚コーティング組成物によれば、光触媒性半導体材料に頼らなくとも、耐生物性と耐汚染性を兼ね備える塗膜を形成できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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