特許ウォッチ

公開番号2025128722
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025586
出願日2024-02-22
発明の名称配送伝票
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B42D 11/00 20060101AFI20250827BHJP(製本;アルバム;ファイル;特殊印刷物)
要約【課題】記入された情報を複写することで配送物の管理の確実性を向上させる。
【解決手段】複写領域10aと非複写領域10bとが連接してなる上基材10と、上基材10の下面の全面に積層された発色剤層20と、発色剤層20の上基材10とは反対側の面のうち非複写領域10bに対向する領域に積層された粘着剤層30と、複写領域10aに対向する領域と非複写領域10bに対向する領域とを具備する下基材60と、下基材60の上面の全面に積層された顕色剤層50と、顕色剤層50の下基材60とは反対側の面の粘着剤層30に対向する領域に積層された剥離剤層40とを有し、上基材10の複写領域10aと非複写領域10bとのそれぞれの上面に情報記入欄が設けられるとともに、複写領域10aと非複写領域10bとの境界にスリット13が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
上側シート部と下側シート部とを有する配送伝票であって、
前記上側シート部は、
複写領域と非複写領域とが連接してなる上基材と、
前記上基材の下面の全面に積層された発色剤層と、
前記発色剤層の前記上基材とは反対側の面のうち、前記非複写領域に対向する領域と、前記複写領域の前記非複写領域に沿う領域とに積層された粘着剤層と、を有し
前記下側シート部は、
前記複写領域に対向する領域と前記非複写領域に対向する領域とを具備する下基材と、
前記下基材の上面の全面に積層された顕色剤層と、
前記顕色剤層の前記下基材とは反対側の面の前記粘着剤層に対向する領域のうち、少なくとも前記非複写領域に対向する領域に積層された剥離剤層とを有し、
前記上側シート部と前記下側シート部とが、前記粘着剤層と前記剥離剤層とによって剥離可能に貼着され、
前記上側シート部は、前記上基材の前記複写領域と前記非複写領域とのそれぞれの上面に情報記入欄が設けられるとともに、前記複写領域と前記非複写領域との境界にスリットが形成されている、配送伝票。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
上側シート部と下側シート部とを有する配送伝票であって、
前記上側シート部は、
複写領域と非複写領域とが連接してなる上基材と、
前記上基材の下面のうち、前記非複写領域に対向する領域と、前記複写領域の前記非複写領域に沿う領域とに積層された粘着剤層と、を有し
前記下側シート部は、
前記複写領域に対向する領域と前記非複写領域に対向する領域とを具備する下基材と、
前記下基材の上面の全面に積層された自己発色剤層と、
前記自己発色剤層の前記下基材とは反対側の面の前記粘着剤層に対向する領域のうち、少なくとも前記非複写領域に対向する領域に積層された剥離剤層とを有し、
前記上側シート部と前記下側シート部とが、前記粘着剤層と前記剥離剤層とによって剥離可能に貼着され、
前記上側シート部は、前記上基材の前記複写領域と前記非複写領域とのそれぞれの上面に情報記入欄が設けられるとともに、前記複写領域と前記非複写領域との境界にスリットが形成されている、配送伝票。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の配送伝票において、
前記上側シート部は、前記粘着剤層を含まない領域に前記スリットに並行してミシン目が形成されている、配送伝票。
【請求項４】
請求項１または請求項２に記載の配送伝票において、
前記下側シート部は、前記非複写領域に対向する領域に地紋印刷層が前記上側シート部側から視認可能に積層されている、配送伝票。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、配送伝票に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、配送物を配送するために配送物に貼付する配送伝票が用いられている。このような配送伝票においては、配送物に貼付される、いわゆる送り状に分離部を切り離し可能に連接しておき、分離部を分離した後に配送物に貼付されるものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－７３６５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述したように分離部が分離可能に構成され、分離部を分離した後に配送物に貼付される配送伝票においては、分離部を配送物の管理に用いることが考えられる。例えば、配送物の配送を受け付けた店舗と、配送物を配送する配送業者とのそれぞれにて分離部を保管しておくことが考えられる。その場合、分離部に記入された情報を、配送物の配送を受け付けた店舗と、配送物を配送する配送業者とで共有しておけば、配送物の管理の確実性が向上する。
【０００５】
本発明は、記入された情報を複写することで配送物の管理の確実性を向上させることができる配送伝票を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために本発明は、
上側シート部と下側シート部とを有する配送伝票であって、
前記上側シート部は、
複写領域と非複写領域とが連接してなる上基材と、
前記上基材の下面の全面に積層された発色剤層と、
前記発色剤層の前記上基材とは反対側の面のうち、前記非複写領域に対向する領域と、前記複写領域の前記非複写領域に沿う領域とに積層された粘着剤層と、を有し
前記下側シート部は、
前記複写領域に対向する領域と前記非複写領域に対向する領域とを具備する下基材と、
前記下基材の上面の全面に積層された顕色剤層と、
前記顕色剤層の前記下基材とは反対側の面の前記粘着剤層に対向する領域のうち、少なくとも前記非複写領域に対向する領域に積層された剥離剤層とを有し、
前記上側シート部と前記下側シート部とが、前記粘着剤層と前記剥離剤層とによって剥離可能に貼着され、
前記上側シート部は、前記上基材の前記複写領域と前記非複写領域とのそれぞれの上面に情報記入欄が設けられるとともに、前記複写領域と前記非複写領域との境界にスリットが形成されている。
【０００７】
上記のように構成された本発明においては、上側シート部の上基材の複写領域に設けられた情報記入欄に情報が記入されると、記入された情報は、発色剤層と顕色剤層とによって下側シート部に複写される。上基材の複写領域は粘着剤層により下基材に貼着されているため、その後、上基材を下基材から剥がすことにより上基材の複写領域が分離されると、情報記入欄に記入された情報が、上側シート部の分離された領域と下側シート部とのそれぞれに保持された状態となる。そのため、この２つの情報を照合等することで、配送伝票を用いた配送物の管理の確実性が向上する。また、上基材の非複写領域に設けられた情報記入欄に情報が記入された場合は、非複写領域に対向する領域においては発色剤層と顕色剤層との間に粘着剤層と剥離剤層とが介在していることで、記入された情報が下側シート部に複写されにくくなる。それにより、上側シート部が配送物に貼付されるために下側シート部から剥離された場合でも、情報記入欄に記入された情報が必要以上に拡散されなくなる。
【０００８】
また、上側シート部と下側シート部とを有する配送伝票であって、
前記上側シート部は、
複写領域と非複写領域とが連接してなる上基材と、
前記上基材の下面のうち、前記非複写領域に対向する領域と、前記複写領域の前記非複写領域に沿う領域とに積層された粘着剤層と、を有し
前記下側シート部は、
前記複写領域に対向する領域と前記非複写領域に対向する領域とを具備する下基材と、
前記下基材の上面の全面に積層された自己発色剤層と、
前記自己発色剤層の前記下基材とは反対側の面の前記粘着剤層に対向する領域のうち、少なくとも前記非複写領域に対向する領域に積層された剥離剤層とを有し、
前記上側シート部と前記下側シート部とが、前記粘着剤層と前記剥離剤層とによって剥離可能に貼着され、
前記上側シート部は、前記上基材の前記複写領域と前記非複写領域とのそれぞれの上面に情報記入欄が設けられるとともに、前記複写領域と前記非複写領域との境界にスリットが形成されている構成としてもよい。
【０００９】
上記のように構成された本発明においては、上側シート部の上基材の複写領域に設けられた情報記入欄に情報が記入されると、記入された情報は、自己発色剤層によって下側シート部に複写される。上基材の複写領域は粘着剤層により下基材に貼着されているため、その後、上基材を下基材から剥がすことにより上基材の複写領域が分離されると、情報記入欄に記入された情報が、上側シート部の分離された領域と下側シート部とのそれぞれに保持された状態となる。そのため、この２つの情報を照合等することで、配送伝票を用いた配送物の管理の確実性が向上する。また、上基材の非複写領域に設けられた情報記入欄に情報が記入された場合は、非複写領域に対向する領域においては上基材と自己発色剤層との間に粘着剤層と剥離剤層とが介在していることで、記入された情報が下側シート部に複写されにくくなる。それにより、上側シート部が配送物に貼付されるために下側シート部から剥離された場合でも、情報記入欄に記入された情報が必要以上に拡散されなくなる。
【００１０】
また、前記上側シート部の前記粘着剤層を含まない領域に前記スリットに並行してミシン目が形成されていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許