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公開番号
2025129728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026573
出願日
2024-02-26
発明の名称
ゴム組成物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250829BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】繰返し変形された際にも引張応力の変化が少ないゴム成形体を形成し得るゴム組成物、当該ゴム組成物の製造方法、当該ゴム組成物の硬化物、及び当該ゴム組成物を得るためのゴム組成物用マスターバッチの提供。
【解決手段】芳香族ビニル由来ユニットを有するブロックと共役ジエン由来ユニットを有するブロックとを有するブロック共重合体又はその水素添加物の変性体である変性エラストマーと、ゴムと、微細セルロース繊維とを含むゴム組成物であって、前記ゴム組成物において、前記変性エラストマーが、第1の相を形成しており、前記ゴムが、前記第1の相と相分離した第2の相を形成しており、前記微細セルロース繊維が、前記第1の相と接している、ゴム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芳香族ビニル由来ユニットを有するブロックと共役ジエン由来ユニットを有するブロックとを有するブロック共重合体又はその水素添加物の変性体である変性エラストマーと、ゴムと、微細セルロース繊維とを含むゴム組成物であって、
前記ゴム組成物において、前記変性エラストマーが、第1の相を形成しており、前記ゴムが、前記第1の相と相分離した第2の相を形成しており、
前記微細セルロース繊維が、前記第1の相と接している、ゴム組成物。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記第1の相が分散相であり、前記第2の相が連続相である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記第1の相が、前記第2の相のみと接しているドメインと、前記第2の相及び前記微細セルロース繊維と接しているドメインとを有する、請求項2に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記ゴム100質量部に対して、前記変性エラストマーを0.5質量部~50質量部含む、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記微細セルロース繊維100質量部に対して、前記変性エラストマーを10質量部~500質量部含む、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項6】
前記微細セルロース繊維を、0.1質量%~20質量%含む、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項7】
前記変性エラストマー中の変性基量が、1.5質量%~20質量%である、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項8】
前記変性エラストマーが酸変性エラストマーであり、前記ゴムが未変性ゴムである、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項9】
前記変性エラストマーが、芳香族ビニル化合物-共役ジエン化合物ブロック共重合体の酸変性物であり、前記ゴムが、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴムからなる群から選択される1種以上の未変性ゴムである、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
【請求項10】
前記変性エラストマーの数平均分子量が10,000~100,000である、請求項1又は2に記載のゴム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細セルロース繊維を含むゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、クッション性、耐摩耗性、グリップ性等が求められるゴム成形体において、物性向上の目的でフィラーを含有させることが一般的に行われている。近年、環境問題への意識の高まりから、ゴム成形体に含有させるフィラーとして、低比重且つ再生可能な材料であるセルロースの利用が種々模索されている。中でも、微細セルロース繊維は、各種ゴムと組合せてゴム成形体を構成した際の当該ゴム成形体に与える使用量当たりの物性向上効果が良好であることから、ゴム成形体用のフィラーとして有望である。
【0003】
特許文献1は、ポリアミド、エラストマー、及びセルロースを含む樹脂組成物であって、前記エラストマーの少なくとも一部が酸性官能基を有し、前記ポリアミドと前記エラストマーとが相分離しており、前記セルロースの50質量%超がポリアミド相中に存在する、樹脂組成物を記載する。
【0004】
特許文献2は、ポリアミド、芳香族ビニル化合物-共役ジエン化合物ブロック共重合体及びその誘導体からなる群から選択される1種以上のエラストマー、及びセルロース、を含む樹脂組成物であって、前記ポリアミドと前記エラストマーとが相分離しており、前記セルロースの50質量%超がポリアミド相中に存在する、樹脂組成物を記載する。
【0005】
特許文献3は、200℃、49N荷重で測定したメルトマスフローレイト(MFR)が1.0~4.5g/10分であるスチレン系樹脂(a)58~96質量%と、セルロース系材料(b)3~30質量%と、不飽和カルボン酸若しくはその無水物又はこれらの誘導体により変性された変性ゴム状重合体(c)1~15質量%と、を含有することを特徴とする、スチレン系樹脂組成物を記載する。
【0006】
特許文献4は、ゴム成分、ミクロフィブリル化植物繊維、及び前記ミクロフィブリル化植物繊維と共有結合可能な修飾剤を含むタイヤ用ゴム組成物を記載する。
【0007】
特許文献5は、極性基を0.1モル%以上有する変性ジエン系ゴムを5質量%以上含むジエン系ゴム100質量部に、酸化微細セルロース繊維を1~50質量部配合することを特徴とするタイヤ用ゴム組成物を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-29488号公報
特開2022-7985号公報
特開2023-151502号公報
特開2020-41076号公報
特開2019-147877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
微細セルロース繊維とゴムとを含むゴム成形体は、外力による変形を繰返し被ると、引張試験におけるひずみ-応力挙動が変化する。この物性変化は、微細セルロース繊維とゴムとの間で剥離が生じたり、変形によってゴム成形体中の微細セルロース繊維の分布が不均一化する(例えば、ゴム成形体の一部に微細セルロース繊維が存在しない領域が生じるような微細セルロース繊維の偏在が生じる)ことで生じると考えられる。ゴム成形体の所望の物性を長期間安定して発揮させる観点から、外力による変形を繰返し被った際にも引張応力の変化が少ないゴム成形体が望まれている。特許文献1及び2は、樹脂組成物における微細セルロース繊維の分布に言及するが、ゴム弾性を有する成形体の繰返し変形時の問題への着目はない。一方、特許文献3は、耐熱性、耐油性、表面外観及び耐衝撃強度に優れたスチレン系樹脂組成物を得ようとするものであり、特許文献4は、ミクロフィブリル化植物繊維の分散性に優れ、引張特性、低燃費性を改善できるタイヤ用ゴム組成物等を提供しようとするものであり、特許文献5は、機械的特性を従来レベル以上に向上するようにしたタイヤ用ゴム組成物を得ようとするものである。しかしこれら文献にも、ゴム弾性を有する成形体の繰返し変形時の問題への着目はない。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決し、繰返し変形された際にも引張応力の変化が少ないゴム成形体を形成し得るゴム組成物、当該ゴム組成物の製造方法、当該ゴム組成物の硬化物、及び当該ゴム組成物を得るためのゴム組成物用マスターバッチの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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