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公開番号2025129914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026890
出願日2024-02-26
発明の名称移動通信ネットワークのサーバ装置及び呼処理システム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 68/00 20090101AFI20250829BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ホームとする移動通信ネットワークとは別の移動通信ネットワークに無線デバイスが接続している場合でも当該無線デバイスに対する呼処理を可能にする。
【解決手段】サーバ装置は、サーバ装置が属する第1移動通信ネットワークをHPLMNとする無線デバイスが接続している移動通信ネットワークを特定するための特定情報を格納する格納手段と、無線デバイスが接続している接続基地局の識別情報を要求するメッセージを、第1移動通信ネットワークの呼処理システムから受信したことに応答して、無線デバイスが第1移動通信ネットワークに接続している場合には、無線デバイスの在圏エリアを管理している管理装置から接続基地局の識別情報を取得して呼処理システムに通知し、無線デバイスが第1移動通信ネットワークとは別の移動通信ネットワークに接続している場合には、所定の識別情報を呼処理システムに通知する通知手段と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
サーバ装置であって、
前記サーバ装置が属する第1移動通信ネットワークをホーム公衆陸上移動体通信ネットワーク(HPLMN)とする無線デバイスが接続している移動通信ネットワークを特定するための特定情報を格納する格納手段と、
前記無線デバイスが接続している接続基地局の識別情報を要求するメッセージを、前記第1移動通信ネットワークの呼処理システムから受信したことに応答して、前記無線デバイスが前記第1移動通信ネットワークに接続している場合には、前記無線デバイスの在圏エリアを管理している管理装置から前記接続基地局の識別情報を取得して前記呼処理システムに通知し、前記無線デバイスが前記第1移動通信ネットワークとは別の移動通信ネットワークに接続している場合には、所定の識別情報を前記呼処理システムに通知する通知手段と、
を備えている、サーバ装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記無線デバイスが前記別の移動通信ネットワークに接続している場合、前記通知手段は、前記管理装置から前記接続基地局の識別情報を取得することなく、前記所定の識別情報を前記呼処理システムに通知する、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記所定の識別情報は、前記第1移動通信ネットワークの総ての基地局の識別情報とは異なる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記所定の識別情報は、前記無線デバイスが接続している移動通信ネットワークに応じて異なる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記特定情報は、前記無線デバイスの在圏エリアを管理している前記管理装置を特定するための情報である、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記管理装置を特定するための前記情報は、当該管理装置が属する移動通信ネットワークを示す情報を含む、請求項5に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記管理装置は、モビリティ管理エンティティ(MME)又はアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)を実装する装置である、請求項5に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記呼処理システムは、インターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)である、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記サーバ装置は、ホームサブスクライバサーバ(HSS)又は統合データ管理(UDMを実装する装置である、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項10】
1つ以上のプロセッサを有する装置の前記1つ以上のプロセッサで実行されると、前記装置を請求項1から9のいずれか1項に記載のサーバ装置として機能させる、コンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信ネットワークにおける呼処理技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
公衆陸上移動体通信ネットワーク(PLMN)とも呼ばれる移動通信ネットワークは、音声通話サービスを提供する。音声通話サービスは、例えば、非特許文献1に開示されている呼処理システムであるインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)によって処理される。まず、図1を用いて、ある1つの移動通信ネットワークにおける呼処理シーケンスについて説明する。
【0003】
図1のモビリティ管理エンティティ(MME)#1及びMME#2は、ユーザ装置(UE)とも呼ばれる無線デバイス(WD)のモビリティを管理する装置(機能)である。図1において、MME#1は、WD#1のモビリティを管理し、MME#2は、WD#2のモビリティを管理している。また、図1のIMS#1及びIMS#2は、3GPP(登録商標)で規定されるサービングコールセッション制御機能(S-CSCF)や、プロキシCSCF(P-CSCF)等のIMSを構成する複数の装置(機能)の総称である。図1においては、IMS#1がWD#1による発信(発呼)及びWD#1への着信(着呼)を制御し、IMS#2がWD#2による発信及びWD#2への着信を制御するものとする。なお、IMS#1とIMS#2は同じであり得る。また、MME#1及びMME#2は同じであり得る。
【0004】
さらに、図1のホームサブスクライバサーバ(HSS)は、WDのユーザの加入者情報等を管理するサーバ装置である。MMEは、WDが移動通信ネットワークに対して当該WDの登録を行う際に、当該WDのトラキングエリア(TA)(在圏情報)を取得し、取得した在圏情報をHSSに通知する様に構成されている。また、WDは、アイドル状態において所定の条件が満たされると、そのときのTAをMMEに通知するTA更新(TAU)処理を実行する様に構成されている。MMEは、モビリティの管理対象であるWDがTAUを実行すると、当該WDの在圏情報をHSSに通知する様に構成されている。したがって、HSSは、WDの在圏情報を管理しているMMEを特定する情報を保持している。MMEを特定する情報は、例えば、FQDN(完全に指定されたドメイン名)であり得る。したがって、HSSは、WD#1のモビリティを管理している装置がMME#1であり、WD#2のモビリティを管理している装置がMME#2であることを示す情報を格納している。
【0005】
S1において、WD#1は、IMS#1に対して、WD#2への発信を要求する。IMS#1は、S2において、WD#1が接続している基地局(BS)をHSSに問い合わせる。HSSは、S3において、WD#1のモビリティを管理しているMME#1と通信してWD#1が接続しているBSのBS情報を取得する。なお、WD#1はS1においてアクティブ状態であるため、MME#1は、WD#1が現在接続しているBSを特定できる。BS情報は、BSを一意に特定するBSの識別子、例えば、E-UTRANセルグループ識別子(ECGI)であり得る。HSSは、S4においてWD#1が接続しているBSのBS情報をIMS#1に通知する。
【0006】
IMS#1は、図2に示す判定情報を保持している。判定情報は、移動通信ネットワークの内の総てのBSのBS情報と、当該BSが属する課金エリアを示す課金識別子との対応関係を示す情報である。IMS#1は、後の課金処理において使用するためにWD#1によるWD#2への発信のレコードにWD#1が接続しているBSの課金エリアを示す課金識別子を記録する。例えば、BS#1のBS情報が図2のECGI#1である場合、WD#1によるWD#2への発信のレコードには課金識別子としてC#1が記録される。
【0007】
WD#1が接続しているBSのBS情報を取得して課金識別子と関連付けを行った後、IMS#1は、S5において、着信側のWD#2の呼処理を制御しているIMSの情報をHSSから取得する。本例においてIMS#1は、S5においてIMS#2を示す情報を取得する。IMS#1は、S6において、IMS#2にWD#1からWD#2への発信を通知する。IMS#2は、S7において、WD#2が接続しているBSをHSSに問い合わせる。HSSは、S8において、WD#2のモビリティを管理しているMME#2と通信してWD#2が接続しているBSのBS情報を取得する。なお、WD#2がアイドル状態である場合、MME#2は、ページング処理を実行することでWD#2をアクティブ状態に遷移させ、これにより、WD#2が接続しているBSを特定し得る。HSSは、S9においてWD#2が接続しているBSのBS情報をIMS#2に通知する。
【0008】
IMS#2も図2に示す判定情報を保持している。IMS#2は、後の課金処理において使用するためにWD#1によるWD#2への発信のレコードにWD#2が接続しているBSに対応する課金識別子を記録する。例えば、BS#2のBS情報が図2のECGI#2である場合、WD#1によるWD#2への発信のレコードには課金識別子としてC#2が記録される。WD#2が接続しているBSのBS情報を取得して課金識別子と関連付けを行った後、IMS#2は、S10において、WD#1からの着信をWD#2に通知する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
3GPP(登録商標) TS.23.228,V18.4.0,2023年12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
現在、移動通信ネットワークの障害時、当該移動通信ネットワークをホームPLMN(HPLMN)としているWDを、他の移動通信ネットワーク(他のPLMN)により救済を行うことが検討されている。以下の説明においては、図1のWD#1及びWD#2のHPLMNが第1移動通信ネットワークであり、図1のHSS、IMS#1及びIMS#2が第1移動通信ネットワークの装置若しくはシステム(又は機能)であるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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