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公開番号
2025130481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027672
出願日
2024-02-27
発明の名称
廃水の処理方法、及び廃水処理用薬液
出願人
日鉄環境株式会社
,
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
3/12 20230101AFI20250901BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水について、活性汚泥によって、廃水中のチオシアン酸イオンの分解を促進することが可能な簡便な処理方法を提供する。
【解決手段】チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水の処理方法であって、前記廃水を、活性汚泥が収容された生物処理槽に流入させて生物処理すること、及び前記廃水に亜硫酸塩及び重亜硫酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の薬剤を供給することを含む廃水の処理方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水の処理方法であって、
前記廃水を、活性汚泥が収容された生物処理槽に流入させて生物処理すること、及び
前記廃水に亜硫酸塩及び重亜硫酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の薬剤を供給することを含む廃水の処理方法。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記廃水が流入する前記生物処理槽内に前記薬剤を添加して前記生物処理を行うことを含む請求項1に記載の廃水の処理方法。
【請求項3】
前記生物処理槽に流入する前の前記廃水に前記薬剤を添加し、前記薬剤が添加された廃水を前記生物処理槽に流入させて前記生物処理を行うことを含む請求項1に記載の廃水の処理方法。
【請求項4】
前記廃水が、コークス炉廃水である請求項1~3のいずれか1項に記載の廃水の処理方法。
【請求項5】
チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水を、活性汚泥が収容された生物処理槽に流入させて生物処理することを含む廃水の処理方法に用いられる、廃水処理用薬液であって、
亜硫酸塩及び重亜硫酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の薬剤を主成分として含有する水溶液である廃水処理用薬液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃水の処理方法、及び廃水処理用薬液に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
製鉄において鉄鉱石に含まれる酸化鉄を還元するために使用されるコークスは、石炭をコークス炉で乾留して製造される。石炭の乾留時に発生するガス(コークス炉ガス)は、各種装置を備えた精製設備で不純物の除去や、再利用のための成分及び熱等の回収等が行われる。その一例として、コークス炉ガスにアンモニア水を吹きかけること(フラッシング)により、コークス炉ガスの冷却や、コークス炉ガス中の不純物の捕集等を行う工程がある。この工程で発生する凝縮水(「安水」や「コークス炉廃水」とも称される。)には、COD(化学的酸素要求量)成分が含まれている。
【0003】
コークス炉廃水(安水)処理設備では、活性汚泥が収容された生物処理槽に、COD成分を含有するコークス炉廃水を導入し、活性汚泥法によって、コークス炉廃水中のCOD成分を分解し、低減することが行われている。例えば、特許文献1には、コークス工場排水を先ずアンモニア除去処理し、次いでこの処理液を第一鉄塩添加により凝集沈殿処理したのち活性汚泥処理することを特徴とするコークス工場排水の処理方法が開示されている。また、特許文献2には、コークス炉排水等の被処理水を処理し、処理後の被処理水を処理水として排出する活性汚泥槽及び流動床担体槽、並びにそれらの槽から排出された処理水中に分散した活性汚泥を沈殿させる沈殿槽等を備えた排水処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-84589号公報
特開2020-78767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の通り、コークス炉廃水処理設備では、活性汚泥を用いた生物処理によって、コークス炉廃水からその廃水中に含まれるCOD成分を除去している。しかし、本発明者らの検討の結果、廃水中にCOD成分の一種であるチオシアン酸イオン(SCN
-
)が含有されている場合、チオシアン酸イオンは、難分解性の物質であることから、チオシアン酸イオンに対する活性汚泥の処理性能が不足しやすく、また、チオシアン酸イオン以外の共存物質による毒性等の影響により、チオシアン酸イオンに対する活性汚泥の処理性能が低下しやすいことがわかった。これは、活性汚泥に含まれる、チオシアン酸イオンを分解することが可能な細菌(チオシアン酸分解細菌)が、毒性物質に弱く、増殖が遅いことに起因していると考えられる。本発明者らのさらなる検討の結果、廃水にCOD成分としてさらにフェノールが含有されている場合に、チオシアン酸イオンに対する活性汚泥の処理性能がより低下しやすいことがわかった。
【0006】
そこで本発明は、チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水について、活性汚泥によって、廃水中のチオシアン酸イオンの分解を促進することが可能な簡便な処理方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は、チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水の処理方法であって、前記廃水を、活性汚泥が収容された生物処理槽に流入させて生物処理すること、及び前記廃水に亜硫酸塩及び重亜硫酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の薬剤を供給することを含む廃水の処理方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、チオシアン酸イオン及びフェノールを含有する廃水について、活性汚泥によって、廃水中のチオシアン酸イオンの分解を促進することが可能な簡便な処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
コークス炉廃水(安水)処理設備では、活性汚泥法によって、コークス炉廃水中のCOD成分を除去している。そのCOD成分のうち、チオシアン酸イオンは難分解性の物質であり、時折、その分解が十分に行われないことがある。この不十分な分解による処理性能の低下という問題は、活性汚泥中、チオシアン酸イオンを分解することが可能な細菌(チオシアン酸分解細菌)が毒性物質に弱く、増殖速度が遅いことに起因していると考えられる。そして、本発明者らの検討の結果、廃水にCOD成分としてさらにフェノールが含有されている場合に、チオシアン酸イオンに対する活性汚泥の処理性能が低下しやすいとの知見を得た。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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