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公開番号
2025126872
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024057650
出願日
2024-03-29
発明の名称
新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法
出願人
温州大学
代理人
弁理士法人眞久特許事務所
主分類
C02F
1/36 20230101AFI20250822BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】 本発明は、新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法を開示し、環境管理の技術分野に関する。
【解決手段】 本発明は、水域の体積を計算し、5~10ppmの量でポリ塩化アルミニウム粉末を添加し、ポリ塩化アルミニウム粉末を添加する前、水で十分に混合する必要があり、粉末を完全に溶解させ、次に水面に沿って均一に噴霧する、凝集ステップ(1)と、添加されたポリ塩化アルミニウムと湖水を均一に混合させるように船を起動して水面を前後に移動する、撹拌ステップ(2)と、一定期間静置した後、移動式超音波処理装置を使用して、水域の表面を前後に移動し、超音波処理を行う、超音波処理ステップ(3)と、を含む。本発明は、シアノバクテリア細胞を迅速に除去することができ、且つ管理効果をより長く維持することができ、分散型シアノバクテリアブルームを処理する目的を達成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法であって、
水域の体積を計算し、5~10ppmの量でポリ塩化アルミニウム粉末を添加し、ポリ塩化アルミニウム粉末を添加する前、水で十分に混合する必要があり、粉末を完全に溶解させ、次に水面に沿って均一に噴霧する、凝集ステップ(1)と、
添加されたポリ塩化アルミニウムと湖水を均一に混合させるように船を起動して水面を前後に移動する、撹拌ステップ(2)と、
一定期間静置した後、移動式超音波処理装置を使用して、水域の表面を前後に移動し、超音波処理を行う、超音波処理ステップ(3)と、を含むことを特徴とする新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
水域の水量が70万立方メートル以内にある場合、毎日に少なくとも1つの前記移動式超音波処理装置を使用して処理し、毎日の処理時間は、6時間以上であり、処理領域の水量が70万立方メートルより大きい場合、70万立方メートルを増加するごとに、少なくとも1つの前記移動式超音波処理装置を増加して同時に超音波処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項3】
前記移動式超音波処理装置は、船体、超音波振動板及び超音波制御システムを含み、前記船体の両側にそれぞれ複数の前記超音波振動板が設置され、各前記超音波振動板は、前記超音波制御システムに電気的に接続され、前記超音波制御システムは、前記船体に設置されることを特徴とする請求項1に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項4】
各前記超音波振動板はそれぞれ、振動板ブラケットに設置され、各前記振動板ブラケットは、前記船体の側面に固定して取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項5】
前記船体の両側にそれぞれ3つの前記超音波振動板が設置され、両側の前記超音波振動板は、前記船体に対して対称的に設置されることを特徴とする請求項3に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項6】
前記超音波振動板の定格電力は2.1kw、超音波周波数は28kHzであることを特徴とする請求項3に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項7】
前記船体に、前記超音波振動板及び前記超音波制御システムに電気エネルギーを提供するための船舶用バッテリー又はガソリン/ディーゼル発電機が設置されることを特徴とする請求項3に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
【請求項8】
前記振動板ブラケットはステンレスブラケットであることを特徴とする請求項4に記載の新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境管理の技術分野に関し、特に新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
シアノバクテリアブルームは、現在の水生態系で直面している深刻な環境問題であり、その原因は、ミクロキスティス、ドリコスペルマム、アファニゾメノン等のシアノバクテリアは、水域において大量に増殖し、且つ適切な環境条件下で、水域の表面に浮上し、集中し、塗料状のシアノバクテリア油膜を形成することである。シアノバクテリアブルームの発生は、水域の見えに影響を与えるだけでなく、水中の低酸素を引き起こし、他の水生動植物の成長を脅威し、他の水生生物の大量の死亡を引き起こし、さらに水域はより低酸素になり、悪循環を引き起こす。また、一部のシアノバクテリア株はさらに、シアノトキシン又は臭気成分を生成し、周囲の住民の水の安全を直接脅かす。
【0003】
現在では、一般的なシアノバクテリアブルームはほとんど集中型ブルームであり、つまり、藻類の細胞は主に水域の表面に集められてグループを形成するものである。集中型シアノバクテリアブルームに対する超音波装置は現在では、一般的であるが、近年来、新型シアノバクテリアブルーム-ラフィディオプシスブルームの発生頻度及び面積はより広くなる。現在の超音波殺藻装置が新型シアノバクテリアブルームへの処理に関する報告はほとんどない。
【0004】
現在では、集中型シアノバクテリアブルームへの処理は、より成熟した技術を持っているが、新型ブルームシアノバクテリアであるラフィディオプシスによって形成される分散型シアノバクテリアブルームに対して、現在の国内および国外の関連処理技術はまだ不足している。
【0005】
現在では、類似するシアノバクテリア処理技術の特徴は主に、以下のとおりである。処理方法は主に、物理法、化学法及び生物法といういくつかの種類がある。物理法は、(1)機械的なサルベージの方式を使用して、水域におけるシアノバクテリア細胞を除去すること、(2)凝集剤を添加し、藻類細胞(グループ)の表面電荷を変更することにより、藻類細胞を、より大きな粒子に凝集させ、徐々に水底に沈みこませること、(3)加圧又は噴射等の方式により、藻類細胞におけるエアバッグを打ち破り、藻類細胞の密度を変更し、水底に沈みこませることを含む。化学法は主に、過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム、オゾン等の試薬である強酸化剤を利用して、藻類細胞を酸化して殺し、ブルームを除去する目的を達成することである。生物法では主に、殺藻機能が添加された微生物菌剤は、微生物の藻類抑制効果により、直接殺藻するか又は藻類細胞の活性を抑制して、ブルームを除去する目的を達成することである。例えば、特許文献1に、第3級セピオライト綿毛、タルク、及び珪藻土が1~4:3~12:2~8で混合された混合凝結剤、及びそれを用いて藍藻ブルームの防除方法が記載されている。
【0006】
上記技術は、集中性シアノバクテリアブルームに対する処理の場合、効果が明らかであるが、分散型シアノバクテリアブルームの場合、効果がよくなく、主な問題は以下のとおりである:(1)機械的なサルベージコストが高く、且つプロセスが複雑であり、専門技術者と機器の投資が必要であり、且つ魚類及び他の水生動植物の成長に影響を与えやすい。また、新型分散型シアノバクテリアブルームの場合、藻類細胞は、水域の表面に集中せず、機械的なサルベージでは、藻をサルベージできず、効率が低い。(2)加圧又は噴射等の技術も専門設備及び技術が必要であり、コストが高く、表面に集中している高豊富度の藻類細胞を収集できる集中性藻類ブルームと異なり、分散型シアノバクテリアブルームでは、藻類細胞が水中に均一に分布するため、藻類細胞の収集効率が低く、さらに加圧又は噴射効率も低い。(3)化学試薬に一定の安全上の問題が存在し、魚類又は他の水生動植物の成長に影響を与えやすく、残留試薬はさらに二次汚染をもたらしやすく、藻類細胞が分散しすぎるため、添加された化学試薬の量は、集中性ブルームより遥かに高く、コストが高い。(4)微生物菌剤の効く時間がより長く、予想した効果を達成するために、一般的に、数週間さらには、数月間が必要であり、且つほとんどは水域の環境に対して、一定の要件があり、異なる環境では、菌剤の種類及び使用量を調整する必要があり、また、それは外来生物として、水域に添加すると、一定の生態学的リスクがある可能性がある。(5)ブロック剤の使用は、新型分散型シアノバクテリアブルームを除去する方法であり、水柱における藻類細胞を効果的に除去できるが、それは一般的には、一週間の時間だけ維持でき、リバウンドしやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
中国特許出願公開第110642472A公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来技術が存在する問題を解決して、シアノバクテリア細胞を迅速に除去することができ、且つ管理効果をより長く維持することができ、分散型シアノバクテリアブルームを処理する目的を達成する、新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の解決手段を提供する:
本発明は、新型シアノバクテリアブルームの組み合わせ処理方法を提供し、
水域の体積を計算し、5~10ppmの量でポリ塩化アルミニウム粉末を添加し、ポリ塩化アルミニウム粉末を添加する前、水で十分に混合する必要があり、粉末を完全に溶解させ、次に水面に沿って均一に噴霧する、凝集ステップ(1)と、
添加されたポリ塩化アルミニウムと湖水を均一に混合させるように船を起動して水面を前後に移動する、撹拌ステップ(2)と、
一定期間静置した後、移動式超音波処理装置を使用して、水域の表面を前後に移動し、超音波処理を行う、超音波処理ステップ(3)と、を含む。
【0010】
好ましくは、水域の水量が70万立方メートル以内にある場合、毎日に少なくとも1つの移動式超音波処理装置を使用して処理し、毎日の処理時間は、6時間以上であり、処理領域の水量が70万立方メートルより大きい場合、70万立方メートルを増加するごとに、少なくとも1つの前記移動式超音波処理装置を増加して同時に超音波処理を行う。
(【0011】以降は省略されています)
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