TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025130585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027850
出願日2024-02-27
発明の名称半導体基板処理用基台、基板保持部材、およびその製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人i-MIRAI,個人,個人
主分類H01L 21/683 20060101AFI20250901BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体基板処理用基台に意図しない外力が加わっても、内部への応力が緩和され、外力の影響を抑制することができる半導体基板処理用基台、基板保持部材、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板処理用基台100であって、媒体流路118を有するセラミックス焼結体により形成されたセラミックス基台110と、前記媒体流路118の表面に形成されたAl膜120と、を備える。これにより、媒体半導体基板処理用基台に意図しない外力が加わっても、内部への応力がAl膜の塑性変形により緩和され、応力の影響を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体基板処理用基台であって、
媒体流路を有するセラミックス焼結体により形成されたセラミックス基台と、
前記媒体流路の表面に形成されたAl膜と、を備える、ことを特徴とする半導体基板処理用基台。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記Al膜の厚みは、100μm以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体基板処理用基台。
【請求項3】
前記媒体流路に垂直な断面における前記媒体流路の最大径は、5mm以上である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体基板処理用基台。
【請求項4】
前記セラミックス基台は、接合層および前記接合層を介して接合された第1のセラミックス部材および第2のセラミックス部材からなり、
前記媒体流路は、前記第1のセラミックス部材および前記第2のセラミックス部材により形成され、
前記接合層は、第2のAl膜からなる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体基板処理用基台。
【請求項5】
前記セラミックス基台の外表面の少なくとも一部に形成された第3のAl膜をさらに備える、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体基板処理用基台。
【請求項6】
前記セラミックス基台は、SiCを含有するセラミックスにより形成される、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体基板処理用基台。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の半導体基板処理用基台と、
前記半導体基板処理用基台の一方の主面に形成された第2の接合層と、
前記第2の接合層を介して前記半導体基板処理用基台と接合され、第2のセラミックス焼結体により形成された静電チャックまたはヒータープレートと、を備える、ことを特徴とする基板保持部材。
【請求項8】
SiCを含有するセラミックスにより形成され、少なくとも一方に媒体流路となる溝が形成された第1のセラミックス部材および第2のセラミックス部材を準備する工程と、
前記第1のセラミックス部材または前記第2のセラミックス部材の前記媒体流路となる部分にコールドスプレー法によりAl膜を製膜する工程と、
前記第1のセラミックス部材または前記第2のセラミックス部材の接合界面に第2のAl膜を形成する工程と、
前記第2のAl膜を接合層として、前記第1のセラミックス部材および前記第2のセラミックス部材を接合する工程と、を含むことを特徴とする半導体基板処理用基台の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体基板処理用基台、それを使用した基板保持部材、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
半導体製造プロセスでは、基板(ウェハ)を所定の温度で処理するため、セラミックス製の静電チャックやヒータープレートが用いられてきた。これらは、媒体流路が設けられたAl合金製の基台上に固定されて使用されてきた。
【0003】
昨今、半導体製造プロセスの大電力化が図られ、基板を通過する熱量が非常に大きくなってきた。そのため、セラミックス製の静電チャック等とAl合金製の基台間のCTE差に起因する熱膨張差により、静電チャック等と基台間に応力が働き、両者間の密着不良による伝熱の不均一や反りが生じ、プロセスに支障をきたしていた。そこで、Al合金に代えてセラミックスによる基台が検討されている。
【0004】
特許文献1には、上面が被吸着物の吸着面となるセラミック基体と、該セラミック基体に設けられた吸着用電極と、前記セラミック基体の内部に設けられた流路とを含み、該流路の内面にセリウム化合物が存在していて、該セリウム化合物は膜状に形成されている静電チャックが開示されている。
【0005】
特許文献2には、第1面側にチャック部を有するチャック部材と、前記チャック部の反対側に位置し、内部に空間を有する中空部材と、前記中空部材を挟んで前記チャック部材の反対側に位置するベース部材と、前記チャック部材と前記中空部材との間に位置する第1接合部材と、前記中空部材と前記ベース部材との間に位置する第2接合部材とを備える静電チャックであって、前記中空部材は、絶縁材料で構成されており、前記空間の周囲を被覆する金属層をさらに有する静電チャックが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6034402号公報
特開2022-11991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
セラミックスは脆性材料であるため、意図しない外力により基台に衝撃が加わった場合、不具合が生じることがあった。しかしながら、特許文献1も特許文献2も、セラミックスからなる基台に意図しない外力が加わった場合にそれを緩和し、不具合が生じる虞を低減することを考慮していない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、半導体基板処理用基台に意図しない外力が加わっても、内部への応力が緩和され、外力の影響を抑制することができる半導体基板処理用基台、基板保持部材、およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の適用例の半導体基板処理用基台は、半導体基板処理用基台であって、媒体流路を有するセラミックス焼結体により形成されたセラミックス基台と、前記媒体流路の表面に形成されたAl膜と、を備える、ことを特徴としている。
【0010】
このように、媒体流路の表面にAl膜を形成することで、半導体基板処理用基台に意図しない外力が加わっても、内部への応力がAl膜の塑性変形により緩和され、応力の影響を抑制することができる。また、媒体流路表面にAl膜をコーティングすることによってセラミックス基台の媒体流路内面に圧縮応力が誘起され、意図しない外力による応力を抑制する効果が期待できる。これらの結果、半導体基板処理用基台の機能として安定した冷却機能を発揮させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日本特殊陶業株式会社
保持部材
20日前
日本特殊陶業株式会社
熱交換器
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
6日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
6日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
配線基板
7日前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
回収装置
11日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
11日前
日本特殊陶業株式会社
保持部材
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持部材
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
20日前
日本特殊陶業株式会社
超音波装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ
22日前
日本特殊陶業株式会社
超音波装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
微粒子分離装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
空気質改善装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
部品の製造方法
26日前
日本特殊陶業株式会社
スパークプラグ
8日前
日本特殊陶業株式会社
スパークプラグ
8日前
日本特殊陶業株式会社
耐プラズマ性部材
14日前
日本特殊陶業株式会社
耐プラズマ性部材
14日前
日本特殊陶業株式会社
セラミックスサセプタ
7日前
日本特殊陶業株式会社
センサ素子及びガスセンサ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ガスセンサ及びガスセンサ装置
12日前
日本特殊陶業株式会社
無鉛圧電部材、圧電素子および装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
固体酸化物形電解セルおよびその利用
18日前
日本特殊陶業株式会社
セラミックス部材、および基板保持部材
4日前
日本特殊陶業株式会社
多孔質セラミックス構造体、および触媒構造体
1か月前
日本特殊陶業株式会社
基板処理装置、サセプタ、および基板処理方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
ノネナールの検知センサ、および見守りシステム
12日前
日本特殊陶業株式会社
窒化ケイ素質焼結体、および窒化ケイ素質放熱基板
1か月前
日本特殊陶業株式会社
窒化ケイ素質焼結体、および窒化ケイ素質放熱基板
1か月前
続きを見る