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公開番号2025131198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028788
出願日2024-02-28
発明の名称バルブユニット
出願人SMC株式会社
代理人弁理士法人桐朋
主分類F16K 51/00 20060101AFI20250902BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】フィルタのみ又はオリフィスユニットのみを取り出して、フィルタ又はオリフィスユニットの清掃を容易に行え、迅速な復旧を可能とできるバルブユニットを提供する。
【解決手段】バルブユニットは、弁室34の水を圧力室40に導く第1パイロット流路42Aの異なる位置に、フィルタ取付孔46と、オリフィス取付孔56とが設けられており、フィルタ取付孔46にはフィルタユニット48が取り付けられ、オリフィス取付孔56にはオリフィスユニット54が取り付けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
水が流入する入口流路と、水が流出する出口流路と、前記入口流路と連通する弁室と、前記弁室の内部に向けて突出し前記出口流路と連通する筒状の弁座と、前記弁室と向かい合う圧力室と、を有する本体部と、
前記弁室と前記圧力室とを仕切り、前記弁室と前記圧力室との圧力差によって駆動されて前記弁座を開閉するダイヤフラムと、
前記本体部に形成され、前記弁室の水を前記圧力室に導く第1パイロット流路と、
前記圧力室の水を前記出口流路に排出する第2パイロット流路と、
前記第2パイロット流路を開閉する電磁弁と、を備え、前記第1パイロット流路には、
前記弁室に開口するフィルタ取付孔と、
前記フィルタ取付孔に着脱可能に取り付けられ、水に含まれる異物を除去するフィルタを有するフィルタユニットと、
前記フィルタ取付孔の下流に設けられたオリフィス取付孔と、
前記オリフィス取付孔に着脱可能に取り付けられ、前記第1パイロット流路を流れる水の流量を絞るオリフィスユニットと、を有する、バルブユニット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバルブユニットであって、前記第1パイロット流路は、前記弁座の突出方向である第1方向に延びる中間部と、前記中間部と垂直な第2方向に延びる下流部と、を有し、
前記オリフィス取付孔は、前記中間部と前記下流部との接続部に設けられ、前記第2方向に延びる、バルブユニット。
【請求項3】
請求項2に記載のバルブユニットであって、前記オリフィスユニットは、
外周部にネジ溝が形成され、前記オリフィス取付孔を封止するシャフトと、
前記シャフトを径方向に貫通し前記中間部に連通する径孔と、
前記シャフトの中心軸に沿って延在し、前記径孔と前記下流部とを接続するする軸孔と、を有し、
前記径孔及び前記軸孔の少なくとも一方に、前記第1パイロット流路よりも小さな断面積を有する絞部を有する、バルブユニット。
【請求項4】
請求項2に記載のバルブユニットであって、前記フィルタ取付孔は、前記第2方向に延び、前記第1パイロット流路は前記フィルタ取付孔を介して前記弁室に連通する、バルブユニット。
【請求項5】
請求項4に記載のバルブユニットであって、前記フィルタユニットは、
外周にネジ溝が形成されたホルダ部を有し、
前記フィルタは、前記ホルダ部に支持され、かつ前記第2方向に延びた筒状に形成されている、バルブユニット。
【請求項6】
請求項5に記載のバルブユニットであって、前記フィルタ取付孔は、
前記フィルタを収容するフィルタ収容部と、
前記フィルタの先端に当接して筒状の前記フィルタの内周部と外周部とを液密に仕切る開口流路部と、を備える、バルブユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、パイロット式のバルブユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
水の供給制御に、パイロット式のバルブユニット(2ポートバルブ)が広く用いられている。このバルブユニットは、出口ポートに連通する弁座が設けられた弁室と、パイロット流路としての水が供給される圧力室とを、ダイヤフラムで仕切った構造を有している。ダイヤフラムは、圧力室と弁室との差圧で駆動される。圧力室の圧力が高まると、ダイヤフラムは弁座に当接してバルブユニットを閉弁させる。圧力室へのパイロット流体の給排は、パイロット流路及びパイロット流路に設けられた電磁弁によって制御される。
【0003】
パイロット流路は、弁室の水を圧力室に導く上流部分と、圧力室の水を出口ポートに排出する下流部分と、を有する。上流部分には、圧力室に流入する水の流量を絞るオリフィスが設けられる場合も有る。オリフィスは、パイロット流体の流量を規制して弁が閉じるのを遅くすることで弁閉時の衝撃(ウォーターハンマー)を緩和する。そのため、強度が低い樹脂製ボディを採用するバルブユニットでは、オリフィスが広く用いられる。また、地下水や農業用水等の供給制御に用いられるバルブユニットでは、上流部分の入口に異物を除去するフィルタが設けられており、オリフィスの目詰まりを防ぐ構造となっている場合がある(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭56-47977号公報
特開平1-224585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなバルブユニットにおいて、安定した動作を維持するために、フィルタ及びオリフィスの目詰まりを取り除くための清掃作業が必要とされる。ところが、従来のバルブユニットでは、フィルタとオリフィスとが一体的に組み付けられている場合や、オリフィスのみを容易に取り出せない構造となっている。そのため、フィルタのみを清掃したい場合に、オリフィスとともにフィルタを取り出して、オリフィスをフィルタから取り外す分解作業が必要であり、簡便かつ迅速に清掃が行えない。また、オリフィスのみを取り出したい場合であっても、オリフィス以外の他の部材を取り出す作業が必要となり、オリフィスのメンテナンス作業を迅速に行えないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の態様は、水が流入する入口流路と、水が流出する出口流路と、前記入口流路と連通する弁室と、前記弁室の内部に向けて突出し前記出口流路と連通する筒状の弁座と、前記弁室と向かい合う圧力室と、を有する本体部と、前記弁室と前記圧力室とを仕切り、前記弁室と前記圧力室との圧力差によって駆動されて前記弁座を開閉するダイヤフラムと、前記本体部に形成され、前記弁室の水を前記圧力室に導く第1パイロット流路と、前記圧力室の水を前記出口流路に排出する第2パイロット流路と、前記第2パイロット流路を開閉する電磁弁と、を備え、前記第1パイロット流路には、前記弁室に開口するフィルタ取付孔と、前記フィルタ取付孔に着脱可能に取り付けられ、水に含まれる異物を除去するフィルタを有するフィルタユニットと、前記フィルタ取付孔の下流に設けられたオリフィス取付孔と、前記オリフィス取付孔に着脱可能に取り付けられ、前記第1パイロット流路を流れる水の流量を絞るオリフィスユニットと、を有する、バルブユニットである。
【発明の効果】
【0008】
上記の態様のバルブユニットは、フィルタのみ又はオリフィスユニットのみを取り出して、フィルタ又はオリフィスユニットの清掃を容易に行え、迅速な復旧を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係るバルブユニットの斜視図である。
図2Aは、図1のバルブユニットの平面図であり、図2Bは図1のバルブユニットの側面図である。
図3は、図2AのIII-III線に沿った断面図である。
図4は、図2BのIV-IV線に沿った断面図である。
図5Aは、図4のフィルタユニットの斜視図であり、図5Bは図4のオリフィス取付孔及びオリフィスユニットの拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、図2A及び図2Bに示される本実施形態のバルブユニット10は、2ポートバルブであり、給水用の配管Tが接続されて使用される。配管Tは、例えば、農場の灌漑設備の給水系統又は公園等の公共施設の散水用の配管系統の一部である。バルブユニット10は、配管Tを流れる水を供給又は停止させる。配管Tには、地下水又は、河川及び湖沼等から汲み上げた農業用水等の異物を含む水が流通する場合がある。バルブユニット10は、異物を含む水の供給制御にも使用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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