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公開番号
2025132061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029381
出願日
2024-02-29
発明の名称
スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
9/00 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤは氷上性能の向上が求められている。一方でタイヤには引張強度(TB)や破断伸び(EB)のような物性を一定以上のレベルで有することも求められる。
【解決手段】ジエン系ゴム100質量部に対し、無機充填剤を30~100質量部、および酸化鉄を含有する比重が3.50以上の金属粉体を0.5~50質量部含有するスタッドレスタイヤ用ゴム組成物によって上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジエン系ゴム100質量部に対し、無機充填剤を30~100質量部、および酸化鉄を含有する比重が3.50以上の金属粉体を0.5~50質量部含有することを特徴とするスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記金属粉体の平均粒径が、0.005μm~200μmであることを特徴とする請求項1に記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ジエン系ゴム100質量部中、ブタジエンゴムが30質量部以上を占めることを特徴とする請求項1に記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
請求項1に記載のスタッドレスタイヤ用ゴム組成物を使用したスタッドレスタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものであり、詳しくは、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、氷上性能を向上させ得るスタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
氷雪路面では、一般路面に比べて摩擦係数が低下し、滑りやすくなる。そこで従来、スタッドレスタイヤの氷上性能(氷上での制動性)を向上させるために数多くの手法が提案されている。氷上性能の向上には例えば粒径の小さい中空ポリマーからなる発泡剤を配合し水膜を除去する技術や、高硬度の粒子を配合してひっかき効果を付与する技術等が知られている(例えば下記特許文献1および2参照)。
しかし上記のような従来技術では、引張強度(TB)や破断伸び(EB)のような物性が低下してしまうという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-320427号公報
特開2003-105131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって本発明の目的は、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、氷上性能を向上させ得るスタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ジエン系ゴムに、無機充填剤の特定量並びに酸化鉄を含有する特定の比重を有する金属粉体の特定量を配合することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成することができた。
すなわち本発明は、ジエン系ゴム100質量部に対し、無機充填剤を30~100質量部、および酸化鉄を含有する比重が3.50以上の金属粉体を0.5~50質量部含有することを特徴とするスタッドレスタイヤ用ゴム組成物を提供するものである。
【0006】
また本発明は、前記スタッドレスタイヤ用ゴム組成物を使用したスタッドレスタイヤを提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のゴム組成物は、ジエン系ゴム100質量部に対し、無機充填剤を30~100質量部、および酸化鉄を含有する比重が3.50以上の金属粉体を0.5~50質量部含有することを特徴としているので、引張強度(TB)や破断伸び(EB)を損なうことなく、氷上性能を向上させ得るスタッドレスタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたスタッドレスタイヤを提供することができる。
【0008】
上述のように、スタッドレスタイヤの氷上性能の向上を目的として、中空ポリマーからなる発泡剤や高硬度の粒子をタイヤに配合する技術が知られているが、これらの手法ではタイヤ物性が低下するという問題点があった。また前者の手法では中空ポリマーがタイヤから脱離することによる環境上の問題が発生するという課題も存在する。本発明では、とくに酸化鉄を含有する比重が3.50以上の金属粉体を使用するため、ゴム中で異物として存在する体積が小さくなり、引張強度(TB)や破断伸び(EB)のような物性低下が生じにくい。また本発明で使用される金属粉体は、十分な路面に対する引っ掻き効果を発揮し、氷上性能が向上する。また環境上の問題点も生じにくい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0010】
(ジエン系ゴム)
本発明で使用されるジエン系ゴムは、天然ゴム(NR)、合成イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)等を挙げることができる。また本発明で使用されるジエン系ゴムは、その分子量やミクロ構造はとくに制限されず、アミン、アミド、シリル、アルコキシシリル、カルボキシル、ヒドロキシル基等で末端変性されていても、エポキシ化されていてもよい。
上記ジエン系ゴムの重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、本発明の効果等がより優れる理由から、100,000~5,000,000であることが好ましく、200,000~3,000,000であることがより好ましく、300,000~2,000,000であることがさらに好ましい。
なお、本明細書において重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定により得られる標準ポリスチレン換算値である。
また、氷上性能を向上させるという観点から、ジエン系ゴム100質量部中、ブタジエンゴムが30質量部以上、好ましくは40質量部以上を占めることが好ましい。
また、ジエン系ゴムは、ガラス転移温度(Tg)が-50℃以下であることが好ましい。このようにTgを規定することにより、氷上性能が向上する。
なおジエン系ゴムが複数種類含まれる場合において、本明細書で言うTgは、各ゴムのガラス転移温度に、各ゴムの重量分率を乗じた積の合計、すなわち加重平均に基づき算出される値とする。なお計算時には各成分の重量分率の合計を1.0とする。本発明で言うガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量測定(DSC)により20℃/分の昇温速度条件によりサーモグラムを測定し、転移域の中点の温度を指すものとする。
さらに好ましい前記平均Tgは、-60℃以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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