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公開番号2025132981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024097597
出願日2024-06-17
発明の名称再生非加水分解性樹脂の製造方法および再生ポリオレフィン樹脂の製造方法
出願人ZACROS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B29B 17/02 20060101AFI20250903BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】リサイクルにより資源を有効に利用でき、エネルギー使用量を低減することが可能な再生非加水分解性樹脂の製造方法および再生ポリオレフィン樹脂の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】再生非加水分解性樹脂の製造方法は、加水分解性樹脂と、非加水分解性樹脂と、に対し、温度が220~374℃、圧力が0.1~22MPaの条件で、前記加水分解性樹脂の融点以上の温度を2分以上与えて、前記加水分解性樹脂の少なくとも一部を分解し、前記非加水分解性樹脂を含有する再生非加水分解性樹脂を製造する製造工程を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加水分解性樹脂と、非加水分解性樹脂と、に対し、温度が220~374℃、圧力が0.1~22MPaの条件で、前記加水分解性樹脂の融点以上の温度を2分以上与えて、前記加水分解性樹脂の少なくとも一部を分解し、前記非加水分解性樹脂を含有する再生非加水分解性樹脂を製造する製造工程を備える、再生非加水分解性樹脂の製造方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記加水分解性樹脂の分解物を気体又は液体として回収する回収工程を備える、請求項1に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項3】
前記加水分解性樹脂が複数種類の加水分解性樹脂を含有し、前記回収工程において、前記加水分解性樹脂の分解物を前記加水分解性樹脂の種類ごとに分けて回収する、請求項2に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項4】
前記複数種類の加水分解性樹脂が、ポリエチレンテレフタレート及びナイロンを含み、前記回収工程において、ポリエチレンテレフタレートの分解物とナイロンの分解物を別々に回収する、請求項3に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項5】
前記製造工程において、前記再生非加水分解性樹脂を固体として回収する、請求項1に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項6】
前記非加水分解性樹脂が、ポリオレフィンを含有する、請求項1に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項7】
前記加水分解性樹脂の分解物を回収する回収工程を備え、前記回収工程において、前記加水分解性樹脂の分解物を、前記加水分解性樹脂を構成するモノマー又はオリゴマーとして回収する請求項1に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法。
【請求項8】
請求項1に記載の再生非加水分解性樹脂の製造方法を用いて、再生非加水分解性樹脂として、再生ポリオレフィン樹脂を製造する、再生ポリオレフィン樹脂の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生非加水分解性樹脂の製造方法および再生ポリオレフィン樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
単一材料からなるポリエチレンテレフタレート(PET)ボトルやポリスチレン(PS)トレイ等は、メカニカルリサイクル(マテリアルリサイクル)などにより、リサイクルの取組が着々と進んでいる。しかしメカニカルリサイクル(マテリアルリサイクル)では、リサイクルに伴う分子量の低下などにより樹脂の品質が低下するので、元の製品よりも価値の低い物へのリサイクル(カスケードリサイクル)される事例が多い。
【0003】
複数の樹脂種や金属等を含む複合材料からなる、フレキシブルパッケージや成型容器材料などはリサイクルが容易ではない。油化やガス化等のフィードストックリサイクル(ケミカルリサイクル)が取り組まれている事例がある。
例えば、特許文献1には、樹脂廃棄物を、反応促進剤を含む超臨界状態の水に接触させ、低分子量成分に分解することを特徴とする樹脂廃棄物の分解処理方法が記載されている。
また、特許文献2には、樹脂積層品を超臨界状態のアルコールに接触させて、加溶媒分解性樹脂をモノマー及び/又はオリゴマーに加溶媒分解する分解方法が記載されている。
また、特許文献3には、縮合重合体フィルム層と付加重合体フィルム層からなるプラスチック多層成形品の細片化物を、付加重合体が溶融するが分解しない温度の高温・高圧水と接触させて、縮重合体フィルム層をモノマー成分にまで分解させるとともに、付加重合体フィルム層を未分解固形物として水中に移行させる分解方法が記載されている。
また、特許文献4には、天然又は合成高分子化合物を、超臨界状態または亜臨界状態の水を溶媒として用いて選択的に加水分解及び/又は熱分解する選択的加水分解及び/又は熱分解方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-237215号公報
特開2009-126913号公報
特開平11-323006号公報
特開平5-31000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のリサイクル方法では、エネルギーを多量に使用して油化やガス化が取り組まれており、またそれを化学品として製品化するためにエネルギーを大量に使用する必要がある。特許文献3には、付加重合体フィルム層を未分解固形物として移行させることが記載されているが、付加重合体からなる固形物を、その固形物の分解温度以上の高温・高圧水と接触させて分解油化させるときには、油化や再合成に必要とされるエネルギーが大きい。このため、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO

)の排出削減が課題になっている。また、プラスチックパッケージ等に固体や液体の残渣が残留、付着していた場合は、速やかにリサイクルを進めるために手間暇がかかる前処理などが必要であった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、リサイクルにより資源を有効に利用でき、エネルギー使用量を低減することが可能な再生非加水分解性樹脂の製造方法および再生ポリオレフィン樹脂の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の再生非加水分解性樹脂の製造方法は、加水分解性樹脂と、非加水分解性樹脂と、に対し、温度が220~374℃、圧力が0.1~22MPaの条件で、前記加水分解性樹脂の融点以上の温度を2分以上与えて、前記加水分解性樹脂の少なくとも一部を分解し、前記非加水分解性樹脂を含有する再生非加水分解性樹脂を製造する製造工程を備える。
【0008】
前記製造方法において、前記加水分解性樹脂の分解物を気体又は液体として回収する回収工程を備えてもよい。
また、前記加水分解性樹脂が複数種類の加水分解性樹脂を含有し、前記回収工程において、前記加水分解性樹脂の分解物を前記加水分解性樹脂の種類ごとに分けて回収してもよい。
また、前記複数種類の加水分解性樹脂が、ポリエチレンテレフタレート及びナイロンを含み、前記回収工程において、ポリエチレンテレフタレートの分解物とナイロンの分解物を別々に回収してもよい。
また、前記製造工程において、前記再生非加水分解性樹脂を固体として回収してもよい。
また、前記非加水分解性樹脂が、ポリオレフィンを含有してもよい。
また、前記加水分解性樹脂の分解物を回収する回収工程を備え、前記回収工程において、前記加水分解性樹脂の分解物を、前記加水分解性樹脂を構成するモノマー又はオリゴマーとして回収してもよい。
【0009】
また、本発明は、前記再生非加水分解性樹脂の製造方法を用いて、再生非加水分解性樹脂として、再生ポリオレフィン樹脂を製造する、再生ポリオレフィン樹脂の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リサイクルにより資源を有効に利用でき、エネルギー使用量を低減することができる。特に、非加水分解性樹脂の分子量低減を小さくすることができ、非加水分解性樹脂を樹脂として取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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