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公開番号2025134361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032213
出願日2024-03-04
発明の名称円筒ころ軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/46 20060101AFI20250909BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】保持器柱部の強度確保と、ころ脱落防止を両立した保持器を備える円筒ころ軸受を提供する。
【解決手段】この円筒ころ軸受(1)は、内輪(2)と、外輪(3)と、これら内外輪(2,3)の軌道面の間に転動自在に介在させた複数の円筒ころ(4)と、これら円筒ころ(4)を保持する保持器(5)とを備える。前記保持器(5)は、前記円筒ころ(4)の軸方向両端に配置されて周方向に延びる一対の環状部(5a)と、前記環状部(5a)間を連結する柱部(5b)とを有し、前記柱部(5b)は、前記円筒ころ(4)のピッチ円直径(P.C.D.)よりも外径側または内径側に位置しており、前記一対の環状部(5a)の軸方向内側に突出した係合部(6)が形成され、前記係合部(6)に係合される被係合部(7)が、前記円筒ころ(4)の軸方向両端部に形成され、前記円筒ころ(4)が前記係合部(6)に回転自在に係合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、これら内外輪の軌道面の間に転動自在に介在させた複数の円筒ころと、これら円筒ころを保持する保持器とを備えた円筒ころ軸受において、
前記保持器は、前記円筒ころの軸方向両端に配置されて周方向に延びる一対の環状部と、前記環状部間を連結する柱部とを有し、
前記柱部は、前記円筒ころのピッチ円直径(P.C.D.)よりも外径側または内径側に位置しており、
前記一対の環状部の軸方向内側に突出した係合部が形成され、
前記係合部に係合される被係合部が、前記円筒ころの軸方向両端部に形成され、前記円筒ころが前記係合部に回転自在に係合されている、
円筒ころ軸受。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
請求項1に記載の円筒ころ軸受において、前記環状部の前記係合部は突起であり、前記円筒ころの前記被係合部は凹所である円筒ころ軸受。
【請求項3】
請求項1または2に記載の円筒ころ軸受において、前記保持器は鉄系材料からなり、プレス加工により成形されている円筒ころ軸受。
【請求項4】
請求項1または2に記載の円筒ころ軸受において、前記保持器は樹脂系材料からなり、射出成型加工により成形されている円筒ころ軸受。
【請求項5】
請求項1または2に記載の円筒ころ軸受において、前記保持器は、軌道輪案内形式である円筒ころ軸受。
【請求項6】
請求項1または2に記載の円筒ころ軸受において、前記保持器は、ころ案内形式である円筒ころ軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、円筒ころ軸受に関し、特に、風力発電機の増速機など高負荷容量なころ軸受が必要とされる箇所に用いられる円筒ころ軸受に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に使用されているころ軸受は、重荷重条件下で長寿命であることが求められており、特に、ラジアル荷重のみが作用する条件下では、「円筒ころ軸受」が多く使用されている。
【0003】
一般的な円筒ころ軸受では、軸またはハウジングへの組立性向上のため、内輪または外輪の何れかが分離し、内輪または外輪の何れかの両端面につば(鍔)を有したタイプが多く使用されている。内輪が分離可能で、外輪の軸方向両端につばを有した「NUタイプ」は、「内輪単体」と「外輪組立品(外輪・ころ・保持器一体)」とで構成されており、通常、外輪組立品は内輪単体を分離しても、外輪・ころ・保持器は分離してはならない。
【0004】
一方で、近年、円筒ころ軸受には更なる重荷重条件下で長寿命であることが求められている。このため、軸受にはさらに高負荷能力が求められるので、ころのサイズアップまたはころの本数増が必要となる。
【0005】
しかし、ころのサイズアップまたはころの本数増となれば、保持器の柱部を設けるスペースが狭くなる。すなわち、ころのピッチ円直径(P.C.D.)上において、保持器のポケット部の占める割合が相対的に大きくなり、逆に、柱部を設けることができるスペースが相対的に小さくなる。このため、保持器の強度低下が懸念される。
【0006】
そこで、低速領域の使用箇所を対象とする軸受であれば、保持器をなくした「総ころタイプ」を使用する方法がある(例えば特許文献1)。
【0007】
また、柱部の強度低下対策のため、保持器の柱部を円筒ころのP.C.D.よりも軸受の外径側または内径側に離して配置し、柱部のスペースを充分に確保した保持器を使用した高負荷容量タイプの円筒ころ軸受もある(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平9-88970号公報
特開2008-303893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1のような総ころタイプの円筒ころ軸受では、保持器がないため軸受の回転性能が劣るという問題がある。また、ころ同士が直接接触しているので、例えば、想定を超えるような過酷な使用状況にある場合や、適切なメンテナンスが施されないような状況においては、円筒ころ同士の接触によるころの表面の損傷も懸念される。
【0010】
また、総ころタイプの円筒ころ軸受では、図5のように、円筒ころ脱落防止のため、内輪の軸方向一端に止め輪を設け、内輪が分離しないようにしている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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