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公開番号2025135697
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033594
出願日2024-03-06
発明の名称冷却装置およびそれを備えた熱処理装置
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類F27B 9/12 20060101AFI20250911BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】帯状の被処理物を掛ける際の作業性の向上。
【解決手段】冷却装置50は、搬入部50bと、搬出部50cと、複数の冷却ローラ52と、一対の支持板53,54とを備えている。一対の支持板53,54は、複数の冷却ローラ52を支持している。一対の支持板53,54は、千鳥配置された複数の冷却ローラ52が配置された空間を挟むように対向している。一対の支持板53,54は、複数の冷却ローラ52のローラ軸52a1,52b1をそれぞれ支持する軸受52cを備えている。被処理物Aの搬送経路は、複数の冷却ローラ52のうち、第1側にずらされた冷却ローラ52aに被処理物Aの第1面A3が接し、第2側にずらされた冷却ローラ52bに被処理物Aの第2面A4が接するように設定されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
帯状の被処理物を搬入する搬入部と、
前記被処理物を搬出する搬出部と、
複数の冷却ローラと、
前記複数の冷却ローラを支持する一対の支持板と
を備え、
前記複数の冷却ローラは、それぞれ軸方向を揃えて高さ方向に沿って順に位置をずらして千鳥配置され、
前記一対の支持板は、千鳥配置された前記複数の冷却ローラが配置された空間を挟むように対向し、かつ、前記複数の冷却ローラのローラ軸をそれぞれ支持する軸受を備えており、
前記搬入部から搬入され、前記複数の冷却ローラのうち、第1側にずらされた冷却ローラに前記被処理物の第1面が接し、第2側にずらされた冷却ローラに前記被処理物の第2面が接するように、高さ方向に沿って順に掛け廻された後で、前記搬出部から搬出されるように、前記被処理物の搬送経路が設定されている、
冷却装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記一対の支持板のうち少なくとも一方の支持板には、貫通孔が形成されている、請求項1に記載された冷却装置。
【請求項3】
前記貫通孔は、前記一対の支持板が対向する方向において、前記被処理物の搬送経路と重なる位置に形成されている、請求項2に記載された冷却装置。
【請求項4】
前記貫通孔は、前記支持板の中央部に設けられている、請求項2または3に記載された冷却装置。
【請求項5】
前記一対の支持板のうち、一方の支持板には、前記貫通孔が形成されており、
他方の支持板には、前記冷却ローラに冷媒を供給する冷媒配管が設けられている、請求項2または3に記載された冷却装置。
【請求項6】
前記一対の支持板は、前記第1側の側面および前記第2側の側面に、前記複数の冷却ローラを支持する支持部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載された冷却装置。
【請求項7】
前記支持部は、前記一対の支持板の前記第1側の側面および前記第2側の側面からそれぞれ突出している、請求項6に記載された冷却装置。
【請求項8】
前記支持板には、前記支持部が設けられている位置に近接して第2貫通孔が形成されており、
前記支持部は、前記第2貫通孔の内周面から、前記第1側の側面および前記第2側の側面のうち近い側面に向かって貫通する取付部材によって前記支持板に取り付けられている、請求項6に記載された冷却装置。
【請求項9】
前記被処理物が加熱処理される加熱処理部と、
加熱処理された前記被処理物を冷却する、請求項1~3のいずれか一項に記載された冷却装置と
を備えた、熱処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却装置およびそれを備えた熱処理装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許第7285360号公報には、巻出部と、加熱処理部と、冷却部と、巻取部とを備えた熱処理装置が開示されている。冷却部には、複数の冷却ローラが設けられている。冷却部では、帯状の被処理物は、冷却ローラに掛けられた状態で搬送されつつ冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7285360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、複数の冷却ローラに帯状の被処理物を掛ける際の作業性を向上させたいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで開示される冷却装置は、搬入部と、搬出部と、複数の冷却ローラと、一対の支持板とを備えている。搬入部は、帯状の被処理物を搬入する。搬出部は、被処理物を搬出する。一対の支持板は、複数の冷却ローラを支持する。複数の冷却ローラは、それぞれ軸方向を揃えて高さ方向に沿って順に位置をずらして千鳥配置されている。一対の支持板は、千鳥配置された複数の冷却ローラが配置された空間を挟むように対向している。一対の支持板は、複数の冷却ローラのローラ軸をそれぞれ支持する軸受を備えている。被処理物の搬送経路は、搬入部から搬入され、複数の冷却ローラに高さ方向に沿って順に掛け廻された後で、搬出部から搬出されるように設定されている。被処理物の搬送経路は、複数の冷却ローラのうち、第1側にずらされた冷却ローラに被処理物の第1面が接し、第2側にずらされた冷却ローラに被処理物の第2面が接するように設定されている。かかる冷却装置では、複数の冷却ローラに帯状の被処理物を掛ける際の作業性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、熱処理装置10および冷却装置50を示す模式図である。
図2は、冷却ローラ52の支持構造を示す模式図である。
図3は、冷却ローラ52の支持構造を示す模式図である。
図4は、第1支持部56aを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示における実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上、下、左、右、前、後の向きは、説明の便宜上、定められているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。
【0008】
〈熱処理装置10〉
図1は、熱処理装置10および冷却装置50を示す模式図である。熱処理装置10は、帯状(シート状)の被処理物Aを加熱処理するための設備である。この実施形態では、熱処理装置10は、いわゆるロールtoロール方式で帯状の被処理物を搬送しつつ連続的に乾燥させるための装置である。被処理物Aは、例えば、シート基材の両面にそれぞれ電極材料が塗工された二次電池の電極シート、フレキシブル銅張積層板FCCL(Flexible Cupper Clad Laminate)、ポリイミドシートなど帯状のものであれば特に限定されない。熱処理装置10は、帯状(シート状)の種々の被処理物の処理に用いられうる。
【0009】
図1に示されているように、熱処理装置10は、巻出部30と、加熱処理部40と、冷却部50と、巻取部60とを備えている。また、熱処理装置10は、搬送装置20,22を備えている。ここで開示される冷却装置50は、熱処理装置10において、冷却部50として用いられている。帯状の被処理物Aは、巻出部30、加熱処理部40、冷却部50、巻取部60の順で搬送されつつ処理される。被処理物Aは、巻出部30に設けられた巻出ロールA1から巻出され、加熱処理部40で加熱処理され、冷却部50で冷却された後、巻取部60に設けられた巻取ロールA2に巻取られる。
【0010】
〈搬送装置20,22〉
搬送装置20,22は、被処理物Aを搬送する装置である。被処理物Aは、予め定められた搬送経路に沿って搬送される。搬送装置20,22は、それぞれ巻出部30の巻出ロールA1が取り付けられている巻出軸32、および、巻取部60の巻取ロールA2が取り付けられている巻取軸62をそれぞれ回転駆動する装置である。この実施形態では、搬送装置20,22としてモータが用いられている。搬送装置20,22は、被処理物Aの搬送を制御する装置から構成されうる。搬送装置20,22としては、例えば、モータとインバータが用いられていてもよく、サーボモータ等が用いられていてもよい。また、搬送装置20,22は、被処理物Aにかかる張力を制御する装置を含んでいてもよい。張力を制御する装置としては、例えば、パウダクラッチが用いられうる。搬送装置20,22は、搬送速度を制御する装置および張力を制御する装置が協働する一式の装置によって実現されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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