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公開番号2025138543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024129830
出願日2024-08-06
発明の名称流体注入器
出願人個人
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類A61F 9/007 20060101AFI20250917BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】簡便な機構にて、対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体を注入することが可能な流体注入器の一例を開示する。
【解決手段】流体注入器1は、第1シリンジ2、第2シリンジ3、押子4、吸子5及び操作部6等を少なくとも備える。操作部6が矢印の向きに押圧操作されると、押子4及び吸子5は、同時に当該矢印の向きに変位する。このとき、押子4は、流体が収納された部位の体積を縮小させる向きに変位する。吸子5は、流入口3Aと連通する空間の体積を拡大させる向きに変位する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体を注入するための流体注入器において、
対象物に注入される流体が収納される筒状の第１シリンジであって、長手方向一端側に当該流体の注射口が設けられた前記第１シリンジと、
前記第１シリンジ内に変位可能に収納されたピストン状の押子であって、前記注射口に向けて変位する際に、当該流体が収納された部位の体積を縮小させる押子と、
対象物内に存在する流体が流入可能な流入口が設けられた筒状の第２シリンジと、
前記第２シリンジ内に変位可能に収納されたピストン状の吸子であって、前記押子が体積を縮小させる向きに変位した際に、当該変位に連動して前記流入口から離間する向きに変位して、当該流入口と連通する空間の体積を拡大させる吸子と
を備える流体注入器。
続きを表示（約 210 文字）【請求項２】
前記第１シリンジと前記第２シリンジとは、それぞれの長手方向が互いに平行となる位置に配置され、
前記流入口は、前記第２シリンジの長手方向他端側であって、前記第１シリンジの長手方向他端側に対応する部位に設けられており、
さらに、前記押子及び前記吸子に機械的に連結された操作部であって、当該押子及び当該吸子を同時に同一の向きに変位させる操作部を備える請求項１に記載の流体注入器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体（例えば、洗浄液や薬液等の液体、又は空気やガス等の気体）を注入するための流体注入器に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、眼科の施術行為として、眼内置換（洗浄や薬液注入、空気・ガス置換等）を行う場合、眼圧上昇を抑制しながら、眼球内に洗浄液や薬液、空気・ガス等の流体を注入する必要がある。このため、従来は、（ａ）眼球へ流体注入作業と眼球からの流体吸引作業を施術者が交互に行う、又は（ｂ）手術装置に内蔵された機械でそれらの作業を自動的に行う等の手法が用いられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６６２１８５８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示は、上記点に鑑み、簡便な機構にて、対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体を注入することが可能な流体注入器の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体を注入するための流体注入器は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも１つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、対象物に注入される流体が収納される筒状の第１シリンジ（２）であって、長手方向一端側に当該流体の注射口（２Ａ）が設けられた第１シリンジ（２）と、第１シリンジ（２）内に変位可能に収納されたピストン状の押子（４）であって、注射口（２Ａ）に向けて変位する際に、当該流体が収納された部位の体積を縮小させる押子（４）と、対象物内に存在する流体が流入可能な流入口（３Ａ）が設けられた筒状の第２シリンジ（３）と、第２シリンジ（３）内に変位可能に収納されたピストン状の吸子（５）であって、押子（４）が体積を縮小させる向きに変位した際に、当該変位に連動して流入口（３Ａ）から離間する向きに変位して、当該流入口（３Ａ）と連通する空間の体積を拡大させる吸子（５）とである。
【０００６】
これにより、当該流体注入器（１）では、押子（４）と吸子（５）とが連動して変位するので、第１シリンジ（２）から注入された流体と同一量の流体が第２シリンジ（３）に吸引され得る。
【０００７】
したがって、簡便な構成で、対象物の内圧上昇を抑制しながら、当該対象物内に流体を注入することが可能となり得る。なお、例えば、眼内置換に当該流体注入器を利用した場合には、眼圧上昇を抑制しながら、眼球内に洗浄液や薬液、空気・ガス等の流体を注入することが可能となる。
【０００８】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１実施形態に係る流体注入器を示す図である。
第２実施形態に係る流体注入器を示す図である。
第３実施形態に係る注射針を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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