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公開番号2025139153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024037941
出願日2024-03-12
発明の名称抗菌性組成物及び化粧シート
出願人DICグラフィックス株式会社
代理人個人
主分類A01N 59/16 20060101AFI20250918BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】経時で変色や沈降せずに良好な抗菌性を与え、既存のコーティング剤の溶媒が水や水性溶剤、あるいは有機溶剤であっても均一に分散し平滑な塗膜を得ることのできる抗菌性組成物、それを用いた抗菌性添加剤、抗菌性コーティング剤及び化粧シートを提供する。
【解決手段】少なくとも銀を担持する抗菌剤と、アゾール系化合物と、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤と、を含有する抗菌性組成物であって、前記アゾール系化合物を、前記抗菌剤に対して0.01質量%~30質量%含有する抗菌性組成物、抗菌性添加剤、抗菌性コーティング剤及び化粧シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも銀を担持する抗菌剤と、アゾール系化合物と、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤と、を含有する抗菌性組成物であって、
前記アゾール系化合物は、前記抗菌剤に対して0.01質量%~30質量%含有することを特徴とする、抗菌性組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記アゾール系化合物がチアベンダゾールである請求項1に記載の抗菌性組成物。
【請求項3】
前記アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤が、アルキルリン酸エステル塩、リン酸エステル系共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、アルコールアルコキシレート、及び有機変性オルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる少なくとも1つである請求項1に記載の抗菌性組成物。
【請求項4】
前記銀を担持する抗菌剤の平均粒子径が0.1~10μmの範囲である請求項1に記載の抗菌性組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の抗菌性組成物からなる抗菌性添加剤。
【請求項6】
請求項1~4のいずれかに記載の抗菌性組成物を含有する抗菌性コーティング剤。
【請求項7】
基材上に、請求項6に記載の抗菌性コーティング剤の塗工層を設けた化粧シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性組成物、抗菌性添加剤、抗菌性コーティング剤、及び化粧シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、家具、住宅内装、車輌内装材等を対象に、合板等の表面に貼り合わせることで天然の材料に近い外観(意匠性)を付与することができる材料として「化粧シート」が採用されている。このような化粧シートには、高耐久性及び意匠性とともに、本物の天然材料に近い質感が求められるため、基材上に意匠性付与のための印刷層に加えてコーティング層を設け、高耐久性と質感を両立している。
【0003】
従来より、このようなコーティング層に使用するコーティング剤として、抗菌性、防カビ性、抗ウイルス性、消臭性といった衛生的機能を付与したものも使用されている。コーティング剤に抗菌性を付与する方法としては、コーティング剤に直接抗菌性を有する化合物を添加する方法や、抗菌性を有する化合物を予め高濃度に分散させ、既存のコーティング剤に少量添加するのみで抗菌性を発現する効果がある抗菌性添加剤を少量添加する方法等がある。
抗菌性添加剤には、既存のコーティング剤の溶媒(水または水性溶剤が使用されていることもあれば有機溶剤が使用されていることもある)の種類に左右されずに均一に分散することや、コーティング剤に凝集や沈降等が生じないことも要求される。
【0004】
抗菌性を有する化合物として、銀等の抗菌性金属イオンをゼオライトやリン酸ジルコニウム等に担持させた化合物(銀系抗菌剤)が知られており、銀系抗菌剤を含む組成物を抗菌性フローリング床材等のコーティング剤として使用することも知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、比重の高い銀ゼオライト系抗菌剤を長期にわたって均一分散を維持するために、リン酸エステル系共重合物もしくは有機変性オルガノポリシロキサンである界面活性剤を媒体として全体に対し3~80重量%の無機系抗菌性粉末を分散させた組成物が開示されている。しかしながらこの方法は、リン酸エステル系共重合物もしくは有機変性オルガノポリシロキサンである界面活性剤を使用することで分散媒の変色を防止できる一方、使用する銀系抗菌剤の種類によっては、銀系抗菌剤の凝集や沈降、銀イオン由来の変色等の問題が生じる場合があった。
【0005】
銀系抗菌剤の変色を防止する方法として、イミダゾール系化合物または/およびベンゾトリアゾール系化合物とを併用することが知られている(例えば特許文献2参照)。特許文献2では、イミダゾール系化合物または/およびベンゾトリアゾール系化合物で変色を防止するともに、増粘剤を銀ゼオライト系抗菌剤100質量部に対して0.1~10質量部使用し、長期の保存安定性に優れる抗菌剤分散液を得られることが開示されている。しかし特許文献2は媒体として水を想定しているため、開示された増粘剤は水に対する増粘効果は示すものの、有機溶剤の場合は増粘効果は示さず、逆に凝集等の問題が生じることがあった。
【0006】
即ち、既存のコーティング剤の溶媒が水や水性溶剤、あるいは有機溶剤であっても均一に分散し、コーティング剤に凝集や沈降、等を生じさせず安定に分散を維持し、コーティング剤および抗菌添加剤が経時で変色せず、且つ良好な抗菌性を与える抗菌性添加剤として有用な組成物は今だ得られていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平11-104218号公報
特開2004-83469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、経時で変色や沈降せずに良好な抗菌性を与え、既存のコーティング剤の溶媒が水や水性溶剤、あるいは有機溶剤であっても均一に分散し平滑な塗膜を得ることのできる抗菌性組成物、それを用いた抗菌性添加剤、抗菌性コーティング剤及び化粧シートを提供する。
【0009】
即ち本発明は、少なくとも銀を担持する抗菌剤と、アゾール系化合物と、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤と、を含有する抗菌性組成物であって、
前記アゾール系化合物は、前記抗菌剤に対して0.01質量%~30質量%含有する抗菌性組成物を提供する。
【0010】
また本発明は、前記記載の抗菌性組成物からなる抗菌性添加剤を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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