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公開番号2025140496
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039931
出願日2024-03-14
発明の名称血圧測定システム及び血圧測定方法
出願人オムロンヘルスケア株式会社,オムロン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61B 5/0225 20060101AFI20250919BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】血圧計の演算負荷を増大させることなく、かつ低いカフ圧で血圧測定を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】被測定部に巻き付けられるカフと、カフ内のカフ圧を検出する圧力検出部と、カフ圧を制御する圧力制御部と、カフ圧から被測定者の脈波情報を取得する脈波取得部と、脈波情報に基づいて被測定者の第1血圧を算出する第1血圧算出部と、少なくとも脈波取得部が取得した脈波情報を前記カフ圧の制御中に情報処理装置に送信する第1通信部と、少なくとも被測定者の血圧に係る情報を表示する表示部と、受信した脈波情報に基づいて第1血圧算出部とは異なる方法により被測定者の第2血圧を算出する第2血圧算出部と、第2血圧を送信する第2通信部と、を備え、第2血圧を受信した場合に当該第2血圧を表示しカフの加圧を停止する制御を行う、血圧測定システム。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
血圧測定装置及び前記血圧測定装置と通信接続可能に構成された情報処理装置を含む血圧測定システムであって、
前記血圧測定装置は、
被測定部に巻き付けられるカフと、
前記カフ内のカフ圧を検出する圧力検出部と、
前記カフ圧を制御する圧力制御部と、
前記カフ圧から被測定者の脈波情報を取得する脈波取得部と、
前記脈波情報に基づいて前記被測定者の第1血圧を算出する第1血圧算出部と、
少なくとも前記脈波取得部が取得した前記脈波情報を前記カフ圧の制御中に前記情報処理装置に送信する第1通信部と、
少なくとも前記被測定者の血圧に係る情報を表示する表示部と、を備え、
前記情報処理装置は、
受信した前記脈波情報に基づいて、前記第1血圧算出部とは異なる方法により前記被測定者の第2血圧を算出する第2血圧算出部と、
前記第2血圧を前記血圧測定装置に送信する第2通信部と、を備え、
前記表示部は、前記血圧測定装置が前記第2血圧を受信した場合に当該第2血圧を表示し、
前記圧力制御部は、前記血圧測定装置が前記第2血圧を受信した際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行う、
血圧測定システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記情報処理装置は
前記カフの加圧を停止することについての停止条件が満たされたか否かを判定する判定手段をさらに備えており、
前記停止条件が満たされたと判定された場合には前記第2通信部が前記カフの停止信号を前記血圧測定装置に送信し、
前記圧力制御部は、前記血圧測定装置が前記停止信号を受信した際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行う、
請求項1に記載の血圧測定システム。
【請求項3】
前記表示部は、前記第1血圧が算出された場合には当該第1血圧を表示し、
前記圧力制御部は、前記第1血圧が算出された際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行う、
請求項1に記載の血圧測定システム。
【請求項4】
前記第1血圧は、オシロメトリック法により算出されるものであり、
前記第2血圧は、機械学習を行った推定モデルにより算出されるものである、
請求項1に記載の血圧測定システム。
【請求項5】
前記血圧測定装置は、
前記カフの加圧が、前記被測定者の収縮期血圧に対応する前記カフ圧よりも低い前記カフ圧に至るまでの間に取得した前記脈波情報に基づいて、前記被測定者の第3血圧を算出する第3血圧算出部、をさらに備えており、
前記表示部は、前記第3血圧が算出された場合に当該第3血圧を表示し、
前記圧力制御部は、前記第3血圧が算出された際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行う、
請求項4に記載の血圧測定システム。
【請求項6】
前記推定モデルは、
前記第1血圧算出部により前記第1血圧が算出された場合には、前記第1血圧の算出の際に用いられた前記脈波情報を訓練サンプルとし、前記第1血圧の値を正解ラベルとして、再学習される、
請求項4に記載の血圧測定システム。
【請求項7】
血圧測定装置において、
被測定部に巻き付けられるカフ内のカフ圧を検出するステップと、
前記カフ内を加圧するステップと、
前記加圧を停止するステップと、
前記カフ圧から被測定者の脈波情報を取得するステップと、
前記脈波情報に基づいて前記被測定者の第1血圧を算出する処理を実行するステップと、
前記脈波情報を情報処理装置に送信するステップと、
測定血圧値を表示するステップと、
前記情報処理装置において、
受信した前記脈波情報に基づいて、前記第1血圧を算出するのとは異なる方法により前記被測定者の第2血圧を算出する処理を実行するステップと、
前記第2血が算出された場合には、前記第2血圧を前記血圧測定装置に送信するステップと、
を含んでおり、
前記血圧測定装置が前記第2血圧を受信した場合には前記測定血圧値として前記第2血圧を表示するとともに、前記第2血圧を受信した際に前記カフの加圧が行われている場合には前記加圧を停止する、
血圧測定方法。
【請求項8】
前記情報処理装置において、
前記加圧を停止することについての停止条件が満たされたか否かを判定するステップと、
前記停止条件が満たされたと判定された場合に前記加圧の停止信号を前記血圧測定装置に送信するステップと、
をさらに含んでおり、
前記血圧測定装置が前記停止信号を受信した際に前記加圧が行われている場合には前記加圧を停止する、
請求項7に記載の血圧測定方法。
【請求項9】
前記血圧測定装置において、前記第1血圧が算出された場合には当該第1血圧を表示するとともに、前記第1血圧が算出された際に前記加圧が行われている場合には前記加圧を停止する、
請求項7に記載の血圧測定方法。
【請求項10】
前記第1血圧は、オシロメトリック法により算出されるものであり、
前記第2血圧は、機械学習を行った推定モデルにより算出されるものである、
請求項7に記載の血圧測定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血圧測定システム及び血圧測定方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、血圧値などの個人の身体・健康に関する情報を測定機器によって測定し、当該測定結果を記録・分析することで、健康管理を行うことが普及している。上記のような測定機器の一例として、被測定者の上腕や手首等の被測定部に装着したカフを加圧する過程で取得した圧脈波に基づいて収縮期血圧を含む血圧を測定する血圧計が用いられている(例えば、特許文献1、2など)。
【0003】
特許文献1に開示された血圧計では、カフ圧に基づいて取得した圧脈波と血圧値との関係を機械学習することにより、収縮期血圧未満のカフ圧で血圧値を推定している。具体的には、カフ圧を例えば130mmHg未満とすることにより、高血圧の被測定者であっても比較的低いカフ圧(収縮期血圧より低いカフ圧)で血圧測定を行うことでき、血圧測定時の不快感を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2020/0383579号明細書
特開平03-280932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、機械学習モデルによる高度な推定処理は演算負荷が大きくなり、血圧計という比較的単純なデバイスにこのような推定モデルを実装することは難しいという課題がある。
【0006】
上記のような従来技術の課題に鑑み、本発明は、血圧計に実装される処理の演算負荷を増大させることなく、かつ低いカフ圧で血圧測定を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は一形態として次のような血圧測定システムとすることができる。即ち、
血圧測定装置及び前記血圧測定装置と通信接続可能に構成された情報処理装置を含む血圧測定システムであって、
前記血圧測定装置は、
被測定部に巻き付けられるカフと、
前記カフ内のカフ圧を検出する圧力検出部と、
前記カフ圧を制御する圧力制御部と、
前記カフ圧から被測定者の脈波情報を取得する脈波取得部と、
前記脈波情報に基づいて前記被測定者の第1血圧を算出する第1血圧算出部と、
少なくとも前記脈波取得部が取得した前記脈波情報を前記カフ圧の制御中に前記情報処理装置に送信する第1通信部と、
少なくとも前記被測定者の血圧に係る情報を表示する表示部と、を備え、
前記情報処理装置は、
受信した前記脈波情報に基づいて、前記第1血圧算出部とは異なる方法により前記被
測定者の第2血圧を算出する第2血圧算出部と、
前記第2血圧を前記血圧測定装置に送信する第2通信部と、を備え、
前記表示部は、前記血圧測定装置が前記第2血圧を受信した場合に当該第2血圧を表示し、
前記圧力制御部は、前記血圧測定装置が前記第2血圧を受信した際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行う、
血圧測定システム、である。
【0008】
なお、ここでいう「脈波情報」とは、経時的な脈波の振幅データだけでなく、それに基づいて得られる脈波振幅の包絡線(以下、単に包絡線ともいう)などを含んでいてもよい。
【0009】
このような構成によれば、血圧計では高度な演算を要しない血圧算出を行うとともに、高度な演算処理装置を備える情報処理端末(例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなど)で並行して低圧迫時の脈波情報のみに基づいて血圧を推定する高度な演算を行い、血圧の推定が完了した時点でカフの加圧を停止することができる。即ち、情報処理装置による高度な演算により血圧の推定が完了すれば、早期に(低圧迫の時点で)カフの加圧を停止して、ユーザーの不快感を低減することができる。さらに、血圧計本体でも比較的演算負荷の低い方法で血圧値を算出するため、通信エラーなどで情報処理装置による血圧推定が完了しなかったとしても、血圧の測定は問題なく実行できる。
【0010】
また、前記情報処理装置は
前記カフの加圧を停止することについての停止条件が満たされたか否かを判定する判定手段をさらに備えており、
前記停止条件が満たされたと判定された場合には前記第2通信部が前記カフの停止信号を前記血圧測定装置に送信し、
前記圧力制御部は、前記血圧測定装置が前記停止信号を受信した際に前記カフの加圧が行われている場合には前記カフの加圧を停止する制御を行うのであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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