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公開番号
2025145598
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045873
出願日
2024-03-22
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
69/00 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、表面硬度、耐熱性、色相および耐湿熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれらからなる成形品を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される構成単位(a)、および
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025145598000022.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">32</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">57</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式(1)中、R
1
、R
2
およびR
3
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、R
4
は炭素数1~12のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、または炭素数7~13のアリール置換アルキル基を表し、n、mはそれぞれ独立して1~4の整数を表す。)4,4’-ビス(2,6-ジメチル)ジフェノール、ビスフェノールC等の二価フェノールから誘導される構成単位(b)、を全構成単位に対して70モル%以上含むポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、エポキシ基もしくはカルボジイミド基を有する化合物(B)0.01~10重量部を含むポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される構成単位(a)、および
JPEG
2025145598000019.jpg
32
57
(式(1)中、R
1
、R
2
およびR
3
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、R
4
は炭素数1~12のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、または炭素数7~13のアリール置換アルキル基を表し、n、mはそれぞれ独立して1~4の整数を表す。)
下記式(2)で表される構成単位(b)
JPEG
2025145598000020.jpg
22
64
(式(2)中、R
5
およびR
6
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、оおよびpはそれぞれ独立して1~4の整数を表し、Xは単結合または下記式(3)からなる群より選択される少なくとも1種の基である。)
JPEG
2025145598000021.jpg
36
100
(式(3)中、R
7
、R
8
、R
9
、R
10
、R
11
、R
12
、R
13
およびR
14
はそれぞれ独立して、水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基および炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、R
15
およびR
16
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、複数ある場合にはそれらは同一でも異なっていても良く、aは1~10の整数、bは4~7の整数である。)
を全構成単位に対して70モル%以上含むポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、エポキシ基もしくはカルボジイミド基を有する化合物(B)0.01~10重量部を含むポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記構成単位(a)の含有量が10モル%以上である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
前記構成単位(a)が2-フェニル-3,3-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フタルイミジンまたは2-フェニル-3,3-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フタルイミジンから誘導される構成単位である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
JIS K5600に準拠して、測定された鉛筆硬度がH以上である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
ガラス転移温度が130~300℃である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項6】
2mm厚みの成形板で測定されたb*値が40以下である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項7】
下記試験方法で測定した湿熱試験後の分子量保持率が72%以上である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
試験方法:成形板をエスペック(株)製 小型環境試験機SH―242で85℃×85%RH条件にて1000時間静置処理した。その後、処理した成形板の粘度平均分子量を測定して、次式によって分子量保持率を算出した。
分子量保持率(%)=(試験後の粘度平均分子量/試験前の粘度平均分子量)×100
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を射出成形してなる成形品。
【請求項9】
請求項1~7のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物を押出成形してなるシートまたはフィルム。
【請求項10】
請求項8に記載の成形品、もしくは請求項9に記載のシートまたはフィルムを用いた自動車内装部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い表面硬度を有し、耐熱性、色相および耐湿熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性に優れていることから、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子機器の筐体、自動車内装・外装部品、建材、家具、楽器、雑貨類などの幅広い分野で使用されている。さらに、無機ガラスと比較し、比重が低く軽量化が可能であり、生産性に優れているため、自動車等の窓用途に使用されている。
【0003】
さらに、ポリカーボネート樹脂を用いたシートやフィルムは、コーティング処理、積層体、表面修飾等の付加的な二次加工を施すことにより、自動車内装の各種表示装置、保護用部品として広く使用されている。
【0004】
しかしながら、コーティング処理を施していないポリカーボネート樹脂は、JIS K5600-5-4に記載の塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第4節:引っかき硬度(鉛筆法)に準拠して測定したポリカーボネート樹脂の鉛筆硬度は2B程度に過ぎず、塗装レス材料として、表面に傷が付きやすいことが課題といえる。
【0005】
そこで、表面硬度の高い共重合ポリカーボネート樹脂(例えば、特許文献1)を用いることが知られている。また、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパンを構成単位とするポリカーボネートやコポリカーボネートとする方法が記載されている(例えば、特許文献2~6)。該ポリカーボネート樹脂は、表面硬度は向上するが、ポリカーボネート樹脂と比べて耐熱性が劣ることが課題である。
【0006】
さらに、特許文献7には2-フェニル-3,3-ビス(p-ヒドロキシフェニル)フタルイミジンを構成単位とするポリカーボネート樹脂が、電子写真感光体のバインダー樹脂として耐摩耗性に優れる旨が記載されている。しかしながら、本発明者らの検討によれば、2-フェニル-3,3-ビス(p-ヒドロキシフェニル)フタルイミジンを構成単位とするポリカーボネート樹脂は湿熱環境下における樹脂の劣化が顕著であることが見出された。したがって、2-フェニル-3,3-ビス(p-ヒドロキシフェニル)フタルイミジンを構成単位とするポリカーボネート樹脂組成物において、表面硬度、耐熱性、色相および耐湿熱性が良好なポリカーボネート樹脂組成物はこれまでに報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5173803号公報
特開昭64-069625号公報
特開平08-183852号公報
特開平08-034846号公報
特開2002-117580号公報
特許第3768903号公報
特許第3297469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、高い表面硬度を有し、耐熱性、色相および耐湿熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品が要求されている。
そこで、本発明は高い表面硬度を有し、耐熱性、色相および耐湿熱性に優れたポリカーボネート樹脂組成物およびそれからなる成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造単位を有するポリカーボネート樹脂およびエポキシ基もしくはカルボジイミド基を有する化合物からなるポリカーボネート樹脂組成物およびそれらからなる成形品が前記課題を解決できることを見出し本発明に至った。すなわち、本発明によれば、下記1~10が提供される。
【0010】
1.下記式(1)で表される構成単位(a)、および
JPEG
2025145598000001.jpg
32
57
(式(1)中、R
1
、R
2
およびR
3
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、R
4
は炭素数1~12のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、または炭素数7~13のアリール置換アルキル基を表し、n、mはそれぞれ独立して1~4の整数を表す。)
下記式(2)で表される構成単位(b)
JPEG
2025145598000002.jpg
22
64
(式(2)中、R
5
およびR
6
はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、оおよびpはそれぞれ独立して1~4の整数を表し、Xは単結合または下記式(3)からなる群より選択される少なくとも1種の基である。)
JPEG
2025145598000003.jpg
36
100
(式(3)中、R
7
、R
8
、R
9
、R
10
、R
11
、R
12
、R
13
およびR
14
はそれぞれ独立して、水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基および炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、R
15
およびR
16
はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基を表し、複数ある場合にはそれらは同一でも異なっていても良く、aは1~10の整数、bは4~7の整数である。)
を全構成単位に対して70モル%以上含むポリカーボネート樹脂(A)100重量部に対して、エポキシ基もしくはカルボジイミド基を有する化合物(B)0.01~10重量部を含むポリカーボネート樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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