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公開番号2025145622
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045906
出願日2024-03-22
発明の名称高視認性難燃布帛および繊維製品
出願人帝人株式会社
代理人個人
主分類D03D 15/283 20210101AFI20250926BHJP(織成)
要約【課題】優れた難燃性だけでなく優れた高視認性をも有する高視認性難燃布帛および繊維製品を提供する。
【解決手段】メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維を含む布帛を、カチオン染料およびキャリア剤を用いて染色する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維を含み、かつ着色された布帛であって、以下の(1)~(3)の要件のうち少なくともいずれかを満足することを特徴とする高視認性難燃布帛。
(1)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性黄色:(0.387,0.610)、(0.356,0.494)、(0.398,0.452)、(0.460,0.540)の範囲内かつ最低輝度率が0.70(黄色)である。
(2)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性橙色:(0.610,0.390)、(0.535,0.375)、(0.570,0.340)、(0.655,0.345)の範囲内かつ最低輝度率が0.40(橙色)である。
(3)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性赤色:(0.655,0.345)、(0.570,0.340)、(0.595,0.315)、(0.690,0.310)の範囲内かつ最低輝度率が0.25(赤色)である。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記モダクリル繊維が同一の染料で着色されている、請求項1に記載の高視認性難燃布帛。
【請求項3】
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維がキャリア剤を用いて着色されている、請求項1に記載の高視認性難燃布帛。
【請求項4】
布帛の目付けが100~300g/m

の範囲内にある、請求項1に記載の高視認性難燃布帛。
【請求項5】
JIS L1091-1992 A-4法(12秒接炎)に規定される燃焼性測定において、残炎時間が1.0秒以下である、請求項1に記載の高視認性難燃布帛。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載された高視認性難燃布帛を用いてなり、防護服、作業服、防火服、迷彩服、法被、およびエプロンからなる群より選択されるいずれかの繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた難燃性だけでなく優れた高視認性をも有する高視認性難燃布帛および繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、消防士、飛行士、レースドライバー、電力会社や化学会社の作業者などが着用する服において、火災または高温と接触することを前提とした、全芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)を用いた難燃布帛が使用されている。
かかる難燃布帛において、作業員が暗闇でも視認される必要があるため難燃性だけでなく高視認性能も要求されている。
【0003】
しかしながら、難燃繊維として代表されるメタ型全芳香族ポリアミド繊維では高視認性を発現することが困難であるという問題があった。
一方、特許文献1では、ナイロン繊維を用いた高視認性布帛が提案されているが、難燃性の点で満足とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2021-514032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、優れた難燃性だけでなく優れた高視認性をも有する高視認性難燃布帛および繊維製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記の課題を達成するために鋭意検討した結果、同一染料で着色可能なメタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維を用い、染色条件を工夫することにより、難燃性だけでなく優れた高視認性をも有する布帛が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。かくして以下の発明が提供される。
【0007】
1.メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維を含み、かつ着色された布帛であって、以下の(1)~(3)の要件のうち少なくともいずれかを満足することを特徴とする高視認性難燃布帛。
(1)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性黄色:(0.387,0.610)、(0.356,0.494)、(0.398,0.452)、(0.460,0.540)の範囲内かつ最低輝度率が0.70(黄色)である。
(2)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性橙色:(0.610,0.390)、(0.535,0.375)、(0.570,0.340)、(0.655,0.345)の範囲内かつ最低輝度率が0.40(橙色)である。
(3)JIS T 8127 5.1.1及び5.2:2020記載のキセノンランプ照射前後ともにx、y色度座標が蛍光性赤色:(0.655,0.345)、(0.570,0.340)、(0.595,0.315)、(0.690,0.310)の範囲内かつ最低輝度率が0.25(赤色)である。
2.前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および前記モダクリル繊維が同一の染料で着色される、上記1に記載の高視認性難燃布帛。
3.前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維がキャリア剤を用いて着色されている、上記1または2に記載の高視認性難燃布帛。
4.布帛の目付けが100~300g/m

の範囲内にある、上記1~3のいずれかに記載の高視認性難燃布帛。
5.JIS L1091-1992 A-4法(12秒接炎)に規定される燃焼性測定において、残炎時間が1.0秒以下である、上記1~4のいずれかに記載の高視認性難燃布帛。
6.上記1~5のいずれかに記載された高視認性難燃布帛を用いてなり、防護服、作業服、防火服、迷彩服、法被、およびエプロンからなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた難燃性だけでなく優れた高視認性をも有する高視認性難燃布帛および繊維製品が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の高視認性難燃布帛(以下、単に「布帛」ということもある。)はメタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維を含み、かつ着色された布帛である。着色は染色であることが好ましく、国際公開第2015/064079号パンフレットに記載されたような樹脂付与は好ましくない。
【0010】
ここで、前記のメタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維は、公知のものでもよい。例えば、メタ型全芳香族ポリアミド繊維として帝人(株)製、商標名「Teijinconex」などが好ましく例示され、モダクリル繊維としては(株)カネカ製、商標名「プロテックス」などが好ましく例示される。また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびモダクリル繊維のみで布帛を構成してもよいし、さらに他の繊維を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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