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公開番号2025147060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025131009,2020187875
出願日2025-08-05,2020-11-11
発明の名称ナットウキナーゼを含む経口組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250926BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明の目的は、ナットウキナーゼ及び油剤を含み、ナットウキナーゼの初期活性又は保存後活性が向上している経口組成物を提供することである。
【解決手段】経口組成物において、ナットウキナーゼ及び油剤と共に、アミノ酸を配合することにより、ナットウキナーゼの初期活性又は保存後活性が向上する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ナットウキナーゼ、(B)アミノ酸、及び(C)油剤を含有する、経口組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ナットウキナーゼ及び油剤を含み、製造直後のナットウキナーゼの活性(初期活性)及び保存後のナットウキナーゼの活性(保存後活性)が向上している経口組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
血栓症は、血管内に血栓が形成され、循環系における血流が閉塞する病態であり、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞等の重篤な疾患を発症させる要因になっていることが知られている。従来、血栓症の予防又は治療には、抗血小板剤、抗血液凝固剤、血栓溶解剤等の薬剤の投与によって、血栓の形成を妨げたり、血栓を溶解させたりする方法が用いられている。しかしながら、このような薬剤は、副作用を伴ったり、医師の管理下での服用が必要であったりするため、簡易且つ日常的に摂取できるものではない。
【0003】
一方、日本の伝統食品の1つである納豆は、血栓溶解活性を有するナットウキナーゼが含まれていることが報告されて以来、健康食品としての価値が見直されている。しかしながら、納豆は、独特の臭いや粘りがあり、納豆を食さない人も多く存在しているのが実情である。そこで、従来、ナットウキナーゼを容易に摂取できるようにするために、ナットウキナーゼをカプセル剤や錠剤等の食品に製剤化したものが開発されている。このようなナットウキナーゼを含む食品は、医師の管理下での服用を必要とせず、簡易且つ日常的に摂取できるので、セルフメディケーションの上でも有益である。
【0004】
従来、ナットウキナーゼを経口組成物に製剤化する技術について種々報告されている。例えば、特許文献1には、凍結乾燥した乳発酵産物、ナットウキナーゼ、及び食品に使用可能な担体を含む食品組成物は、摂取し易く、乳発酵産物とナットウキナーゼに由来する有益な効果が得られることが報告されている。また、特許文献2には、大豆粉末40~80質量%と、ナットウキナーゼ粉末0.5~15質量%と、オリゴ糖3~30質量%を含む粉末混合物を造粒してなる平均粒径100~500μmの顆粒状大豆加工食品は、納豆臭がなく、液状やクリーム状食品に対する分散性が良好になることが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第02/76240号
特開2005-130727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者は、ナットウキナーゼ及び油剤を含む経口組成物を開発すべく検討を進めたところ、当該経口組成物は、保存後のナットウキナーゼの活性(保存後活性)が低下するという課題があることを知得した。更に、当該経口組成物を開発する上で、製造直後におけるナットウキナーゼの活性(初期活性)を向上させることも重要になる。
【0007】
そこで、本発明は、ナットウキナーゼ及び油剤を含み、ナットウキナーゼの初期活性又は保存後活性が向上している経口組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、経口組成物において、ナットウキナーゼ及び油剤と共にアミノ酸を配合することにより、ナットウキナーゼの初期活性又は保存後活性が向上することを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)ナットウキナーゼ、(B)アミノ酸、及び(C)油剤を含有する、経口組成物。
項2. 前記(B)成分が、アルギニン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、リシン、イソロイシン、グルタミン、メチオニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、グルタミン酸、グリシン、及びプロリンよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の経口組成物。
項3. 前記(B)成分が、アルギニン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、リシン、イソロイシン、グルタミン、メチオニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン及びグルタミン酸よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の経口組成物。
項4. 食品である、項1~3のいずれかに記載の経口組成物。
項5. ナットウキナーゼ及び油剤を含有する経口組成物におけるナットウキナーゼの活性を向上させる方法であって、
口組成物に(A)ナットウキナーゼ、(B)アミノ酸、並びに(C)油剤を含有させる、前記方法。
項6. ナットウキナーゼ及び油剤を含有する経口組成物におけるナットウキナーゼの活性を向上させるために使用され、アミノ酸を有効成分とする、活性向上剤。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ナットウキナーゼと油剤を含む経口組成物において、初期活性又は保存後活性の向上が図られているので、ナットウキナーゼの作用を効果的に発揮させ得る経口組成物の提供が可能になる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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