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公開番号
2025147839
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048289
出願日
2024-03-25
発明の名称
底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法
出願人
株式会社奥村組
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
E04G
23/08 20060101AFI20250930BHJP(建築物)
要約
【課題】トンネルの底部に形成された舗装体の側縁部分に連続して設けられている底部角部コンクリート構造体を、既存の設備構造物の使用に影響を及ぼさないようにする底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法を提供する。
【解決手段】底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法は、縦方向連接孔溝41を形成する連接孔溝削孔工程と、パワージャッキ45を装着して押圧させる加圧孔43を形成する加圧孔削孔工程と、コンクリートブロック44を側壁部構造体51aやベースコンクリート層(通路ベース部)22aを含む基礎部分52から縁切りする縁切り工程と、コンクリートブロック44を引き出す引き出し工程と、コンクリートブロック44を吊り上げて撤去する吊上げ撤去工程とを含んでいる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
側壁部構造体に支持させて、該側壁部構造体に沿ってこれの長さ方向に延設して設けられた既存の設備構造物の下方領域において、前記側壁部構造体と基礎部分との接合角部分に、前記側壁部構造体及び前記基礎部分とは別の工程で前記側壁部構造体に沿ってこれの長さ方向に延設して形成されているコンクリート製の底部角部コンクリート構造体を、前記既存の設備構造物との接触を回避できるようにしつつ解体撤去する際に採用される、底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法であって、
前記既存の設備構造物の直下部分から離れた部分における、前記底部角部コンクリート構造体の前記側壁部構造体と接触している面とは反対側の側端面が、作業用端面として開放されている状態で、該作業用端面側からの作業によって、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向に所定の延長を有する領域として設定された撤去施工スパンに対して実施されるようになっており、
前記撤去施工スパンの領域の前記作業用端面における、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向の一方の端部に、複数のコア抜き孔を、前記底部角部コンクリート構造体の上面から基礎部分に至るまで縦方向に連接させて、コア削孔装置により前記側壁部構造体に向けて横方向に削孔することによって、縦方向連接孔溝を形成する連接孔溝削孔工程と、
前記撤去施工スパンの領域の前記作業用端面における、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向の他方の端部に、一又は複数のコア抜き孔を、コア削孔装置により前記側壁部構造体に向けて横方向に削孔することによって、パワージャッキを装着して押圧させる加圧孔を形成する加圧孔削孔工程と、
形成した加圧孔の内部にパワージャッキを装着して、前記縦方向連接孔溝に向けて押圧力を加えることで、前記撤去施工スパンの領域の前記底部角部コンクリート構造体によるコンクリートブロックを押し出して、該コンクリートブロックの側面部を、前記側壁部構造体から縁切りすると共に、底面部を基礎部分から縁切りする縁切り工程と、
縁切りされた前記コンクリートブロックを、前記側壁部構造体から離れる側に、前記既存の設備構造物を回避できる位置まで引き出す引き出し工程と、
しかる後に、引き出された前記コンクリートブロックを、玉掛けを施して吊り上げることにより撤去する吊上げ撤去工程とを含んでいる底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記連接孔溝削孔工程及び前記加圧孔削孔工程では、前記側壁部構造体に至らない深さでコア削孔装置により削孔して、前記縦方向連接孔溝及び前記加圧孔を形成するようになっている請求項1記載の底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法。
【請求項3】
前記側壁部構造体が、山岳トンネルの内周面を覆うコンクリート製のトンネル覆工体による側壁部分の構造体となっており、前記側壁部構造体に沿ってこれの長さ方向に延設して設けられた既存の設備構造物が、配管設備構造物となっており、前記側壁部構造体と基礎部分との接合角部分に形成されたコンクリート製の底部角部構造体が、トンネルの底部に形成されている舗装体の側縁部分に沿って設けられた、底部コンクリート構造体による角部構造部分となっている請求項1又は2記載の底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法に関し、特に、山岳トンネルの底部に形成されている舗装体の側縁部分に沿って設けられた、底部角部コンクリート構造体を解体撤去して改修する際に採用される、底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば道路用の山岳トンネルでは、トンネルの底部に所定の厚さで形成されている舗装体の側部の外側に、例えば監視員の点検作業のための通路用構造物や、水路用構造物が、上面部が舗装体の舗装面と同様のレベルとなっている底部コンクリート構造体として、舗装体の側縁部分に沿ってコンクリートにより形成されている場合がある。これらの底部コンクリート構造体は、舗装体と共に改修する工事や、舗装体と共に撤去して、例えばトンネルの底部に新たにインバート部構造体を構築する工事においては、舗装体の使用を継続したまま、当該底部コンクリート構造体の部分を、先行して撤去する必要を生じる場合がある。
【0003】
例えば道路用の山岳トンネルにおいて、既設の舗装体の側縁部分に沿ってこれの外側に形成された底部コンクリート構造体を、舗装体の使用を継続したまま、先行して撤去するには、好ましくは底部コンクリート構造体を、複数のブロックに分割して、上方に吊り上げることにより撤去する方法が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載のコンクリート構造物の撤去方法では、解体するコンクリートブロックを、基礎部分の地盤と剥離しつつクレーンで吊り上げて撤去し得る大きさ(重量)に分割することを目的として、コンクリートブロックの所定の位置に、コアボーリングマシーンを用いて油圧ジャッキ装着用の装着孔を形成し、形成した装着孔に、油圧ジャッキをセットして加圧力を加えることで、解体するコンクリートブロックを分割するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-105980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のコンクリート構造物の撤去方法は、解体するコンクリートブロックの周囲や側方に、分割されたブロックを横移動させるための自由面や、各種の作業を可能にする作業空間が保持されている場合には実施可能であるが、例えば底部コンクリート構造体が、既設の舗装体と連続して形成されていて、これらの上面部からしか作業ができないような場合には、底部コンクリート構造体を複数のブロックに分割することや、分割したブロックを吊り上げるようにして撤去することは困難である。
【0007】
また、例えば山岳トンネルの内周面を覆う、コンクリート製のトンネル覆工体による側壁部分に、トンネルの長さ方向に延設して、配管設備構造物等の既存の設備構造物が設けられている場合には、これの下方領域に形成されている、トンネル覆工体による側壁部構造体と基礎部分との接合角部分における底部コンクリート構造体を撤去しようとすると、既存の設備構造物が障害となって、撤去し難くなる。このようなことから、既存の設備構造物の使用に影響を及ぼさないようにしつつ、これの下方領域に形成されている接合角部分の底部コンクリート構造体を、スムーズに撤去できるようにすることが望まれている。
【0008】
本発明は、山岳トンネルにおいて、トンネルの底部に形成されている舗装体の側縁部分に沿って舗装体と連続して形成されている底部コンクリート構造体を、既存の設備構造物の使用に影響を及ぼさないようにしつつ、複数のブロックに分割して撤去することを可能にする底部コンクリート構造体の撤去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、側壁部構造体に支持させて、該側壁部構造体に沿ってこれの長さ方向に延設して設けられた既存の設備構造物の下方領域において、前記側壁部構造体と基礎部分との接合角部分に、前記側壁部構造体及び前記基礎部分とは別の工程で前記側壁部構造体に沿ってこれの長さ方向に延設して形成されているコンクリート製の底部角部コンクリート構造体を、前記既存の設備構造物との接触を回避できるようにしつつ解体撤去する際に採用される、底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法であって、前記既存の設備構造物の直下部分から離れた部分における、前記底部角部コンクリート構造体の前記側壁部構造体と接触している面とは反対側の側端面が、作業用端面として開放されている状態で、該作業用端面側からの作業によって、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向に所定の延長を有する領域として設定された撤去施工スパンに対して実施されるようになっており、前記撤去施工スパンの領域の前記作業用端面における、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向の一方の端部に、複数のコア抜き孔を、前記底部角部コンクリート構造体の上面から基礎部分に至るまで縦方向に連接させて、コア削孔装置により前記側壁部構造体に向けて横方向に削孔することによって、縦方向連接孔溝を形成する連接孔溝削孔工程と、前記撤去施工スパンの領域の前記作業用端面における、前記底部角部コンクリート構造体の長さ方向の他方の端部に、一又は複数のコア抜き孔を、コア削孔装置により前記側壁部構造体に向けて横方向に削孔することによって、パワージャッキを装着して押圧させる加圧孔を形成する加圧孔削孔工程と、形成した加圧孔の内部にパワージャッキを装着して、前記縦方向連接孔溝に向けて押圧力を加えることで、前記撤去施工スパンの領域の前記底部角部コンクリート構造体によるコンクリートブロックを押し出して、該コンクリートブロックの側面部を、前記側壁部構造体から縁切りすると共に、底面部を基礎部分から縁切りする縁切り工程と、縁切りされた前記コンクリートブロックを、前記側壁部構造体から離れる側に、前記既存の設備構造物を回避できる位置まで引き出す引き出し工程と、しかる後に、引き出された前記コンクリートブロックを、玉掛けを施して吊り上げることにより撤去する吊上げ撤去工程とを含んでいる底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
そして、本発明の底部角部コンクリート構造体の解体撤去方法は、前記連接孔溝削孔工程及び前記加圧孔削孔工程では、前記側壁部構造体に至らない深さでコア削孔装置により削孔して、前記縦方向連接孔溝及び前記加圧孔を形成するようになっていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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