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公開番号
2025149137
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049597
出願日
2024-03-26
発明の名称
畜糞造粒物の製造方法
出願人
栗田工業株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C05F
3/00 20060101AFI20251001BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】畜糞の造粒化において、造粒設備を必要としない、より簡便な畜糞造粒物の製造方法を提供する。
【解決手段】畜糞と石膏水溶液とを含有する畜糞組成物を、造粒化することにより畜糞造粒物を得る、畜糞造粒物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
畜糞と石膏水溶液とを含有する畜糞組成物を、造粒化することにより畜糞造粒物を得る、畜糞造粒物の製造方法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
石膏と水とを混合して石膏水溶液を得る準備工程と、
石膏水溶液と畜糞とを配合して畜糞組成物を得る配合工程と、
畜糞組成物を造粒化する造粒工程と、
を含む、請求項1に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項3】
前記畜糞が、鶏糞、牛糞、及び豚糞からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項4】
前記鶏糞が、採卵鶏(レイヤー)由来の鶏糞である、請求項3に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項5】
前記石膏が、焼石膏である、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項6】
前記畜糞の含有量が、前記畜糞組成物100質量%中、70.0~98.0質量%である、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項7】
前記石膏水溶液の配合量が、前記畜糞100質量部に対して、2.0~40.0質量部である、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項8】
前記石膏の含有量が、前記石膏水溶液100質量%中、30~70質量%である、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項9】
前記造粒工程において、5~60℃で前記畜糞組成物を撹拌混合する、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
【請求項10】
前記畜糞造粒物の含水率が、10~50質量%である、請求項1又は2に記載の畜糞造粒物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、畜糞造粒物の製造方法に関し、特に、畜糞の造粒化において、造粒設備を必要としない、より簡便な畜糞造粒物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、農業分野及び園芸分野においては、肥料の主要な成分(窒素、リン酸、及びカリウム)の供給源である尿酸、リン酸アンモニウム、及び塩化カリウム等の価格高騰により、窒素、リン酸、カリウム等を含む畜糞が、肥料の原料として注目されている。
【0003】
畜糞、特に乾燥畜糞は、粉末状の物質であるため田畑への散布時に飛散し、均一な散布が難しい、という問題がある。当該飛散の対策としては、畜糞の造粒化及びペレット化することが挙げられる。例えば、特許文献1には、押出造粒装置を使用する畜糞造粒物の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/038820号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている製造方法は、含水率を調整した乾燥鶏糞を押出造粒装置を用いて造粒化しているため、含水率を調整するための乾燥設備、及び造粒化するための造粒設備等が必要になる。必要な設備が多いと、設備投資を要する、メンテナンス技術又はメンテナンス費用を要する、設備の設置場所が限られてしまう、といった問題が生じ得るため、必要設備が少ない(例えば、造粒設備を必要としない)、より簡便な畜糞造粒物の製造方法が望まれる。
【0006】
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、畜糞の造粒化において、造粒設備を必要としない、より簡便な畜糞造粒物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、畜糞と石膏水溶液とを含有する畜糞組成物を、撹拌混合すると、造粒化することを見出したことに基づく。
【0008】
本発明は、下記の通りである。
〔1〕畜糞と石膏水溶液とを含有する畜糞組成物を、造粒化することにより畜糞造粒物を得る、畜糞造粒物の製造方法。
〔2〕石膏と水とを混合して石膏水溶液を得る準備工程と、
石膏水溶液と畜糞とを配合して畜糞組成物を得る配合工程と、
畜糞組成物を造粒化する造粒工程と、
を含む、上記〔1〕に記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔3〕前記畜糞が、鶏糞、牛糞、及び豚糞からなる群より選択される少なくとも1種を含む、上記〔1〕又は〔2〕に記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔4〕前記鶏糞が、採卵鶏(レイヤー)由来の鶏糞である、上記〔3〕に記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔5〕前記石膏が、焼石膏である、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔6〕前記畜糞の含有量が、前記畜糞組成物100質量%中、70.0~98.0質量%である、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔7〕前記石膏水溶液の配合量が、前記畜糞100質量部に対して、2.0~40.0質量部である、上記〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔8〕前記石膏の含有量が、前記石膏水溶液100質量%中、30~70質量%である、上記〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔9〕前記造粒工程において、5~60℃で前記畜糞組成物を撹拌混合する、上記〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔10〕前記畜糞造粒物の含水率が、10~50質量%である、上記〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
〔11〕前記畜糞造粒物中の粒径1.0mm未満の畜糞造粒物の含有量が、70.0質量%以下である、上記〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の畜糞造粒物の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、畜糞の造粒において、造粒設備を必要としない、より簡便な畜糞造粒物の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本明細書において、好ましいとされている規定は任意に採用でき、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましいといえる。
本明細書において、数値範囲の「XX~YY」との記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせ得る。例えば、「好ましくは10~90、より好ましくは30~60」という記載から、「好ましい下限値(10)」と「より好ましい上限値(60)」とを組み合わせて、「10~60」とすることもできる。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、「常温」とは、加熱・冷却等の温度制御なしの雰囲気温度をいうものとし、一般に、20℃程度であるが、天候や季節によって変わり得るため、上記範囲に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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