TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025152815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054920
出願日2024-03-28
発明の名称化合物、発光素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社,東レ株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C07F 5/02 20060101AFI20251002BHJP(有機化学)
要約【課題】有機エレクトロルミネッセンス素子の性能を向上させることができる化合物を提供すること。
【解決手段】一般式(1)で表される構造を有する化合物。一般式(1)中、環Aは、置換/無置換のナフタレン、置換/無置換のフェナントレン、置換/無置換のトリフェニレン、置換/無置換のフルオレン、置換/無置換のピレン、置換/無置換のカルバゾール、置換/無置換のジベンゾチオフェン、及び置換/無置換のジベンゾフランからなる群から選択されるいずれかの環である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025152815000109.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">88</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表される構造を有する化合物。
TIFF
2025152815000103.tif
88
170
(前記一般式(1)中、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R
10
、R
11
、R
12
、R
13
、R
14
、R
15
、R
16
、R
17
、R
18
、及びR
19
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR

~R
19
は、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-O-(R
190
)で表される基、
-S-(R
191
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
-C(=O)-O-(R
192
)で表される基、
-C(=O)-N(R
193
)(R
194
)で表される基、
-N(R
195
)(R
196
)で表される基、
ニトロ基、シアノ基、及び
-Si(R
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
前記一般式(1)で表される構造を有する化合物は、下記一般式(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)又は(19)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物。
TIFF
2025152815000104.tif
69
170
TIFF
2025152815000105.tif
73
170
TIFF
2025152815000106.tif
73
170
TIFF
2025152815000107.tif
81
170
TIFF
2025152815000108.tif
74
170
(前記一般式(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)又は(19)において、


~R
19
は、それぞれ、前記一般式(1)におけるR

~R
19
と同義であり、

101
~R
106
、R
111
~R
116
、R
121
~R
128
、R
131
~R
138
、R
141
~R
148
、R
151
~R
160
、R
161
~R
166
、R
171
~R
176
、R
181
~R
186
、及びR
191
~R
196
は、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-O-(R
190
)で表される基、
-S-(R
191
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
-C(=O)-O-(R
192
)で表される基、
-C(=O)-N(R
193
)(R
194
)で表される基、
-N(R
195
)(R
【請求項3】


~R
19
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、及び
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基からなる群から選ばれる、
請求項1又は請求項2に記載の化合物。
【請求項4】


、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R
13
、R
14
、R
15
、R
16
、R
17
、R
18
、及びR
19
からなる群から選択される少なくとも1つが、水素原子以外の置換基から選ばれる、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】


、R

、R
14
、及びR
17
からなる群から選択される少なくとも1つが、水素原子以外の置換基から選ばれる、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】


、R

、R
14
、及びR
17
からなる群から選択される少なくとも1つが、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】


、R

、R
14
、及びR
17
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基である、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】


及びR

からなる組、R

及びR

からなる組、R

及びR

からなる組、R

及びR

からなる組、R

及びR

からなる組、R
13
及びR
14
からなる組、R
14
及びR
15
からなる組、R
16
及びR
17
からなる組、R
17
及びR
18
からなる組、並びにR
18
及びR
19
からなる組からなる群から選択される少なくとも1つの組が、それぞれ独立して、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、又は互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】


及びR

からなる組、並びにR
14
及びR
15
からなる組が、それぞれ独立して、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、又は互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】


及びR
18
が、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基であり、


及びR

からなる組、並びにR
14
及びR
15
からなる組が、それぞれ独立して、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、又は互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、発光素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。そのため、有機EL素子の性能を向上するための検討が行われている。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、半値幅、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【0003】
例えば、一重項励起子に加えて三重項励起子を利用して、有機EL素子をさらに効率的に発光させることが期待されている。このような背景から、熱活性化遅延蛍光(以下、単に「遅延蛍光」という場合がある。)を利用した高効率の蛍光型の有機EL素子が提案され、研究がなされている。
TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence、熱活性化遅延蛍光)機構(メカニズム)は、一重項準位と三重項準位とのエネルギー差(ΔST)の小さな材料を用いた場合に、三重項励起子から一重項励起子への逆項間交差が熱的に生じる現象を利用するメカニズムである。熱活性化遅延蛍光については、例えば、『安達千波矢編、「有機半導体のデバイス物性」、講談社、2012年4月1日発行、261-268ページ』に記載されている。
熱活性化遅延蛍光性(TADF性)を示す化合物としては、例えば、分子内に、ドナー部位とアクセプター部位とが結合した化合物が知られている。
【0004】
有機EL素子に用いる化合物に関する文献として、例えば、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/093028号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
TADFメカニズムを利用した有機EL素子において、更なる性能の向上が求められている。本発明の目的は、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる化合物、当該化合物を含有する発光素子材料、発光効率が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子、及び当該有機EL素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、下記一般式(1)で表される構造を有する化合物が提供される。
【0008】
TIFF
2025152815000002.tif
88
170
【0009】
(前記一般式(1)中、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R

、R
10
、R
11
、R
12
、R
13
、R
14
、R
15
、R
16
、R
17
、R
18
、及びR
19
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR

~R
19
は、それぞれ独立して、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-O-(R
190
)で表される基、
-S-(R
191
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
-C(=O)-O-(R
192
)で表される基、
-C(=O)-N(R
193
)(R
194
)で表される基、
-N(R
195
)(R
196
)で表される基、
ニトロ基、シアノ基、及び
-Si(R
197
)(R
198
【0010】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る化合物を含む発光素子材料が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

出光興産株式会社
熱処理油
3日前
出光興産株式会社
樹脂組成物
4日前
出光興産株式会社
潤滑油基油
4日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
14日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
1か月前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
1か月前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
4日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
4日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
24日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
14日前
出光興産株式会社
熱可塑性樹脂組成物
10日前
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
3日前
出光興産株式会社
リグニン改質物の製造方法
3日前
出光興産株式会社
硫化物固体電解質の製造方法
4日前
出光興産株式会社
バーナノズル、バーナおよび加熱炉
1か月前
出光興産株式会社
潤滑油用添加剤組成物及び潤滑油組成物
1か月前
出光興産株式会社
ポリカーボネート樹脂組成物および成形体
12日前
出光興産株式会社
バイオマス燃料の製造方法及びバイオマス燃料
3日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
1か月前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
1か月前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
4日前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子、化合物、及び電子機器
1か月前
出光興産株式会社
単分散球状非晶質炭酸カルシウム複合体粒子及びその製造方法
14日前
出光興産株式会社
有機化合物層、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
4日前
出光興産株式会社
化合物、発光素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
1か月前
出光興産株式会社
化合物、発光素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
3日前
出光興産株式会社
硫化物固体電解質の製造方法
1か月前
出光興産株式会社
潤滑油用添加剤組成物、潤滑油用添加剤組成物の製造方法、潤滑油組成物、及び潤滑油組成物の製造方法
1か月前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子、及び電子機器
1か月前
出光興産株式会社
有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス装置、電子機器、発光体、太陽電池及び光センサー
25日前
出光興産株式会社
化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、及び電子機器
6日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
24日前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
3か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
3か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
2か月前
続きを見る