TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025154664
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057784
出願日
2024-03-29
発明の名称
再生絶縁油の製造方法
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
C10M
175/02 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】新油と同等性能の酸化安定性を示す再生絶縁油を製造することのできる方法を提供する。
【解決手段】下記工程(1)及び(2)を含む、再生絶縁油の製造方法とした。
・工程(1):劣化絶縁油を白土処理する工程
・工程(2):前記工程(1)で得られる処理油と、硫黄分200質量ppm~2,500質量ppmの鉱油とを混合する工程
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記工程(1)及び(2)を含む、再生絶縁油の製造方法。
・工程(1):劣化絶縁油を白土処理する工程
・工程(2):前記工程(1)で得られる処理油と、硫黄分200質量ppm~2,500質量ppmの鉱油とを混合する工程
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
さらに、下記工程(3)を含む、請求項1に記載の再生絶縁油の製造方法。
・工程(3):前記工程(2)で得られた混合油に対し、脱水処理を行う工程
【請求項3】
前記工程(3)における前記脱水処理が、白土処理であり、
前記工程(1)における前記白土処理の白土濃度が、前記工程(3)における前記白土処理の白土濃度よりも高濃度である、請求項2に記載の再生絶縁油の製造方法。
【請求項4】
前記工程(1)における前記白土処理の白土濃度が、前記劣化絶縁油100質量部に対して、6質量部以下であり、
前記工程(3)における前記白土処理の白土濃度が、前記混合油100質量部に対して、0.5質量部以上である、請求項3に記載の再生絶縁油の製造方法。
【請求項5】
前記工程(1)における前記白土処理の白土濃度が、前記劣化絶縁油100質量部に対して、3質量部~6質量部であり、
前記工程(3)における前記白土処理の白土濃度が、前記混合油100質量部に対して、0.5質量部~2質量部である、請求項3又は4に記載の再生絶縁油の製造方法。
【請求項6】
前記工程(2)における、前記処理油と前記鉱油との混合割合[処理油/鉱油]が、質量比で、80/20~97/3である、請求項1~5のいずれか1項に記載の再生絶縁油の製造方法。
【請求項7】
前記工程(2)における、前記処理油と前記鉱油との混合割合[処理油/鉱油]が、質量比で、90/10~95/5である、請求項1~6のいずれか1項に記載の再生絶縁油の製造方法。
【請求項8】
前記鉱油の硫黄分が200質量ppm~600質量ppmである、請求項1~7のいずれか1項に記載の再生絶縁油の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生絶縁油の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電気絶縁油は、例えば、油入コンデンサ、油入ケーブル、油入変圧器、及び油入遮断器等の油入電気機器の絶縁材料として使用される。近年、環境への対応の観点から、海外では電気絶縁油品質の国際規格であるIEC60296が改正され、未使用絶縁油と使用済み絶縁油を再生して得られる絶縁油(以下、「再生絶縁油」という)は品質上の区別なく同等に扱われるようになっている。
使用済み絶縁油を再生する方法としては、ろ過や遠心分離等の機械的方法、吸着法、化学的処理法などが知られている。
例えば、非特許文献1には、使用済み絶縁油に対し、活性白土を使用したパーコレーション法を用いて2段階で再生処理することにより、酸化安定性が新油と比べ劣るものの、新油に近い特性を有する再生絶縁油が得られることが記載されている。また、当該再生絶縁油に酸化防止剤を添加することで、酸化安定性が大幅に改善することも記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「劣化絶縁油の吸着再生処理と安定性について」 石油学会 第42回絶縁油分科会研究発表会予稿集、No.8、2022年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1では、再生絶縁油自体の酸化安定性を新油と同等性能まで引き上げることについては十分に検討されていない。
【0005】
そこで、本発明は、新油と同等性能の酸化安定性を示す再生絶縁油を製造する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、下記[1]が提供される。
[1]下記工程(1)及び(2)を含む、再生絶縁油の製造方法。
・工程(1):劣化絶縁油を白土処理する工程
・工程(2):前記工程(1)で得られる処理油と、硫黄分200質量ppm~2,500質量ppmの鉱油とを混合する工程
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、新油と同等性能の酸化安定性を示す再生絶縁油を製造する方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載された数値範囲の上限値及び下限値は任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「A~B」及び「C~D」が記載されている場合、「A~D」及び「C~B」の数値範囲も、本発明の範囲に含まれる。
また、本明細書に記載された数値範囲「下限値~上限値」は、特に断りのない限り、下限値以上、上限値以下であることを意味する。
また、本明細書において、実施例の数値は、上限値又は下限値として用いられ得る数値である。
【0009】
[再生絶縁油の製造方法]
本実施形態の再生絶縁油の製造方法は、下記工程(1)及び(2)を含む。
・工程(1):劣化絶縁油を白土処理する工程
・工程(2):前記工程(1)で得られる処理油と、硫黄分200質量ppm~2,500質量ppmの鉱油とを混合する工程
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った。
その結果、劣化絶縁油を白土処理して得られた処理油と、鉱油とを混合することによって、上記課題を解決し得ることを見出した。
以下、各工程について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
7日前
合同会社双晶
製炭方法
今日
合同会社双晶
製炭方法
今日
株式会社ユシロ
潤滑剤組成物
8日前
NTN株式会社
転がり軸受
16日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
8日前
株式会社ユシロ
金属加工用潤滑剤組成物
7日前
三浦工業株式会社
ガス化装置
3日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
8日前
本田技研工業株式会社
液体燃料の製造方法
7日前
ENEOS株式会社
グリース組成物
10日前
株式会社神鋼環境ソリューション
搬送装置
7日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
7日前
出光興産株式会社
潤滑油基油
8日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
8日前
コスモ石油株式会社
航空燃料油
8日前
出光興産株式会社
再生絶縁油の製造方法
7日前
株式会社神鋼環境ソリューション
炭化物製造設備
7日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
8日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の補修方法
15日前
コスモ石油株式会社
ガード触媒の評価方法
10日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
潤滑油組成物
7日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
8日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
7日前
株式会社フジタ
バイオガス改質システム
14日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
グリース組成物
10日前
協同油脂株式会社
非延焼性グリース組成物
8日前
日鉄ケミカル&マテリアル株式会社
精製木酢液の製造方法
10日前
本田技研工業株式会社
液体燃料製造システム、液体燃料の製造方法
8日前
本田技研工業株式会社
合成ガスの製造方法、及び燃料製造システム
10日前
本田技研工業株式会社
合成ガス製造方法、及び合成ガス製造システム
8日前
JFEスチール株式会社
フェロコークスの製造方法
15日前
JFEスチール株式会社
堆積物の除去装置及び堆積物の除去方法
8日前
コスモ石油ルブリカンツ株式会社
内燃機関用潤滑油組成物
7日前
協同油脂株式会社
グリース組成物
16日前
続きを見る
他の特許を見る