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公開番号
2025131945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2022096839
出願日
2022-06-15
発明の名称
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
H05B
33/12 20060101AFI20250903BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】発光効率が向上した有機EL素子を提供すること。
【解決手段】有機EL素子1であって、発光帯域5は、第一のホスト材料を含有する第一の発光層51と、第二のホスト材料を含有する第二の発光層52とを含み、第一のホスト材料は、特定の第一の化合物であり、第一のホスト材料及び第二のホスト材料は、互いに異なり、第一の発光層51及び第二の発光層52の内、陽極3側に配置されている層の膜厚T
AN
と陰極4側に配置されている層の膜厚T
CA
との膜厚比T
CA
/T
AN
が、0.3以上、1.5以下であり、下記構成(i)及び(ii)の少なくとも1つを備える、有機EL素子1。
構成(i):陽極3が光反射性を有する光反射性電極であり、陰極4が光透過性を有する光透過性電極である。
構成(ii):有機EL素子1の光取り出し側に、色変換部が配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
基板と、
陽極と、
陰極と、
前記陽極及び前記陰極との間に配置された発光帯域と、を有し、
前記基板、前記陽極、前記発光帯域、及び前記陰極が、この順で配置され、
前記発光帯域は、第一の発光層及び第二の発光層を含み、
前記第一の発光層は、第一のホスト材料を含有し、
前記第一のホスト材料は、下記一般式(1)で表される第一の化合物であり、
前記第二の発光層は、第二のホスト材料を含有し、
前記第一のホスト材料及び前記第二のホスト材料は、互いに異なり、
前記第一の発光層及び前記第二の発光層の内、前記陽極側に配置されている層の膜厚T
AN
と前記陰極側に配置されている層の膜厚T
CA
との膜厚比T
CA
/T
AN
が、0.3以上、1.5以下であり、
下記構成(i)及び(ii)の少なくとも1つを備える、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
構成(i):前記陽極が光反射性を有する光反射性電極であり、前記陰極が光透過性を有する光透過性電極である。
構成(ii):前記有機エレクトロルミネッセンス素子の光取り出し側に、色変換部が配置されている。
TIFF
2025131945000212.tif
103
143
(前記一般式(1)において、
R
1
~R
5
、Raは、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~10のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~20のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~20の複素環基であり、
4つのRaは、互いに同一であるか又は異なり、
L
1
は、
単結合
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~20のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~20の2価の複素環基であり、
Ar
1
は、前記一般式(11)、(12)又は(13)で表される基であり、
前記一般式(11)、(12)及び(13)において、
X
1
は、酸素原子、硫黄原子又はC(Rb
1
)(Rb
2
)であり、
Rb
1
及びRb
2
からなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
R
101
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記構成(i)を有し、前記発光帯域から放射される光が前記陰極側から取り出されるトップエミッション型素子である、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項3】
前記構成(ii)を有し、前記発光帯域から放射される光が前記基板側から取り出されるボトムエミッション型素子である、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】
R
1
~R
5
、Raは、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~10のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~14のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~14の複素環基である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項5】
前記第一の化合物は、下記一般式(101)で表される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025131945000213.tif
43
143
(前記一般式(101)において、R
1
~R
5
、L
1
及びAr
1
は、前記一般式(1)において定義した通りであり、R
6
、R
7
、R
9
及びR
10
は、それぞれ独立に、前記一般式(1)におけるRaと同義である。)
【請求項6】
R
101
~R
103
の内、1つがL
1
に結合する単結合であり、
R
111
~R
113
の内、1つがL
1
に結合する単結合であり、
R
121
~R
123
の内、1つがL
1
に結合する単結合である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項7】
前記第一の化合物は、下記一般式(111)、(121)又は(131)で表される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025131945000214.tif
123
143
(前記一般式(111)、(121)及び(131)において、R
1
~R
5
及びL
1
は、それぞれ、前記一般式(1)において定義した通りであり、R
6
、R
7
、R
9
及びR
10
は、それぞれ独立に、前記一般式(1)におけるRaと同義であり、X
1
、R
102
~R
110
、R
112
~R
120
及びR
122
~R
130
は、それぞれ、前記一般式(11)~(13)において定義した通りである。)
【請求項8】
X
1
が、酸素原子である、
請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
前記第一の化合物は、下記一般式(141)で表される、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025131945000215.tif
53
143
(前記一般式(141)において、R
1
~R
5
及びL
1
は、それぞれ、前記一般式(1)において定義した通りであり、R
6
、R
7
、R
9
及びR
10
は、それぞれ独立に、前記一般式(1)におけるRaと同義であり、X
1
、R
111
、R
112
及びR
114
~R
120
は、それぞれ、前記一般式(12)において定義した通りである。)
【請求項10】
X
1
が、C(Rb
1
)(Rb
2
)である、
請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されている。有機EL素子に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
有機EL素子の性能向上を図るため、例えば、特許文献1及び特許文献2においては、複数の発光層を積層させること、並びに積層発光層に用いる化合物(例えば、ピレン化合物等)について検討がなされている。また、特許文献3には、有機EL素子の性能向上を図るため、2つの三重項励起子の衝突融合により一重項励起子が生成する現象(以下、Triplet-Triplet Fusion=TTF現象と称する場合がある。)が記載されている。
有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-161218号公報
国際公開第2021/049663号
国際公開第2010/134350号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホスト材料としてのピレン化合物を積層発光層に用いると、発光層から放射される光の発光波長が長波長化したり、発光半値幅が増大したりして色度ずれが生じることがある。色度ずれが生じると、各発光層から放射される光の干渉が弱まり、発光効率が低下する。そのため、積層発光層を有する有機EL素子の発光効率を向上させることが求められていた。
【0005】
本発明の目的は、発光効率が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、有機エレクトロルミネッセンス素子であって、基板と、陽極と、陰極と、前記陽極及び前記陰極との間に配置された発光帯域と、を有し、前記基板、前記陽極、前記発光帯域、及び前記陰極が、この順で配置され、前記発光帯域は、第一の発光層及び第二の発光層を含み、前記第一の発光層は、第一のホスト材料を含有し、前記第一のホスト材料は、下記一般式(1)で表される第一の化合物であり、前記第二の発光層は、第二のホスト材料を含有し、前記第一のホスト材料及び前記第二のホスト材料は、互いに異なり、前記第一の発光層及び前記第二の発光層の内、前記陽極側に配置されている層の膜厚T
AN
と前記陰極側に配置されている層の膜厚T
CA
との膜厚比T
CA
/T
AN
が、0.3以上、1.5以下であり、下記構成(i)及び(ii)の少なくとも1つを備える、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0007】
構成(i):前記陽極が光反射性を有する光反射性電極であり、前記陰極が光透過性を有する光透過性電極である。
【0008】
構成(ii):前記有機エレクトロルミネッセンス素子の光取り出し側に、色変換部が配置されている。
【0009】
TIFF
2025131945000002.tif
104
143
【0010】
(前記一般式(1)において、
R
1
~R
5
、Raは、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~10のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~20のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~20の複素環基であり、
4つのRaは、互いに同一であるか又は異なり、
L
1
は、
単結合
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~20のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~20の2価の複素環基であり、
Ar
1
は、前記一般式(11)、(12)又は(13)で表される基であり、
前記一般式(11)、(12)及び(13)において、
X
1
は、酸素原子、硫黄原子又はC(Rb
1
)(Rb
2
)であり、
Rb
1
及びRb
2
からなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
R
101
~R
110
、R
111
~R
120
、R
121
~R
130、
並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないRb
1
及びRb
2
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~10のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~10のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~20のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~20の複素環基であり、
但し、R
101
~R
110
の内、1つがL
1
に結合する単結合であり、R
111
~R
120
の内、1つがL
1
に結合する単結合であり、R
121
~R
130
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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