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公開番号
2025153984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056732
出願日
2024-03-29
発明の名称
アンカー位置調整装置、アンカー固定方法、及び、支承取替方法
出願人
飛島建設株式会社
,
タカテック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20251002BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】支承の取替工事に際し、上部工の取付穴内に中空状態で保持された上側アンカーの平面位置及び高さ位置を合理的に調整することを可能にする、アンカー位置調整装置、これを用いたアンカー固定方法及び支承取替方法を提供する。
【解決手段】アンカー位置調整装置は、上部工の下方に設置される架台、架台に取り付けられ上側アンカーの下端を支持するアンカー支持手段、上部工と架台との間の所定位置に配置される位置決め部材とを含む。位置決め部材は、支承に形成される上側アンカーを挿通させるための複数個の挿通孔の配置に対応して形成され、挿通孔の孔径に対応する孔径を有する開孔を備え、アンカー支持手段は、位置決め部材の開孔の配置に対応する位置に設けられ、上側アンカーの下端を支持する支持部材を有する。
【選択図】 図11
特許請求の範囲
【請求項1】
上部工と下部工との間に配置される支承を前記上部工に取り付けるための上側アンカーの位置を調整するアンカー位置調整装置であって、
前記上部工の下方に設置される架台と、
前記架台に取り付けられ、前記上側アンカーの下端を支持するアンカー支持手段と、
前記上部工と前記架台との間の所定位置に配置される位置決め部材とを含み、
前記位置決め部材は、前記支承に形成される前記上側アンカーを挿通させるための複数個の挿通孔の配置に対応して形成され、前記挿通孔の孔径に対応する孔径を有する開孔を備え、
前記アンカー支持手段は、前記位置決め部材の前記開孔の配置に対応する位置に設けられ、前記上側アンカーの下端を支持する支持部材を有する、
アンカー位置調整装置。
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【請求項2】
前記アンカー支持手段は、前記上側アンカーの下端位置を同一の水平面上に揃えるように前記上側アンカーを支持する、請求項1記載のアンカー位置調整装置。
【請求項3】
前記アンカー支持手段の前記支持部材は、前記架台に固定される雌ねじ部材と、前記雌ねじ部材に螺合されその螺合位置に応じて前記架台に対して進退可能な雄ねじ部材とを含む、請求項1又は請求項2記載のアンカー位置調整装置。
【請求項4】
上部工と下部工との間に配置される支承を前記上部工に取り付けるための上側アンカーを前記上部工に固定するアンカー固定方法であって、
前記上部工における、前記支承に形成される前記上側アンカーを挿通させるための複数個の挿通孔の配置に対応する位置に、前記上側アンカーを挿入するための取付穴を形成する工程、
前記取付穴の配置と対応する位置に前記上側アンカーの下端を支持するアンカー支持手段が設けられた架台を、前記上部工の下方に設置する工程、
前記支承に形成される前記上側アンカーを挿通させるための複数個の前記挿通孔の配置に対応して形成され、前記挿通孔の孔径に対応する孔径を有する開孔を備えた位置決め部材を、前記架台の上方に配置する工程、
前記上側アンカーを、前記位置決め部材の前記開孔を挿通させた状態で、前記取付穴へ挿入する工程、
前記アンカー支持手段によって、前記上側アンカーの下端を支持する工程、
前記上側アンカーを、シール材によって、前記取付穴に対し仮固定する工程、
前記上側アンカーが仮固定された状態で、前記取付穴内へ定着材を充填して、前記上側アンカーを前記取付穴内に定着させる工程を含む、
アンカー固定方法。
【請求項5】
前記アンカー支持手段によって前記上側アンカーの下端を支持する工程は、前記上側アンカーの下端を、同一の水平面上に揃える工程を含む、請求項4記載のアンカー固定方法。
【請求項6】
上部工と下部工との間に配置される支承を取り替えるための支承取替方法であって、
前記下部工の一部を切削して既存の支承を撤去する工程、
請求項4又は請求項5記載のアンカー固定方法により、前記上部工に上側アンカーを固定する工程、
前記上部工に固定された前記上側アンカーに新たに設置する新設支承を取り付ける工程、
前記下部工における切削部分を復旧して、前記新設支承に取り付けた下側アンカーを前記下部工に固定する工程を含む、
支承取替方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、支承取替工事において、上部工に新設支承用の上側アンカーを固定する際に用いるアンカー位置調整装置、アンカー固定方法、及び、このアンカー固定方法を含む支承取替方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
橋梁や高架道路等を構成する主桁や橋桁等の上部工と、橋脚や橋台等の下部工との間には通常、支承が設置される。支承を設置する手順は、例えば特許文献1記載のように、先ず下部工の施工に伴って下側アンカーを下部工躯体に取り付け、この下側アンカーに支承の下沓を連結する。そして上部工の施工に伴って、支承の上部に予め取り付けた上側アンカーを上部工躯体に固定するという工程を行うのが一般的である。
【0003】
しかしながらリニューアル工事では、橋や道路を供用しながらの工事となるため、支承の取替作業は上記のような通常の手順で実施することができない。そこで、例えば耐震補強工事においてコンクリート橋の支承を取り替える場合は、以下のような手順が考えられる。
【0004】
始めに、上部工をジャッキアップし、下部工の躯体の一部を矩形に切削して、既存支承を撤去する。次いで、上部工に上側アンカー用の取付穴を削孔し、この取付穴内に挿入した上側アンカーを、エポキシ樹脂等を注入して固定する。そして、上部工に固定された上側アンカーに新設支承の上部を連結した後、必要に応じ、上部工と支承の上面との間に上部レアを無収縮モルタルを用いて打設する。引き続き、新設支承の下沓に取り付けた下側アンカーを、下部工の切削個所を復旧するため鉄筋と共に打設されるコンクリートに埋設する。その後、支承の下沓周囲に無収縮モルタルを用いて沓座モルタルを形成して、支承の設置を完了させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-008463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上に述べた支承の取替工事においては、下部工からジャッキアップした上部工へ、上側アンカーを先に設置し、これに新設支承を取り付けるという手順が採用されている。そのため、上側アンカーと、支承に形成される上側アンカー用の挿通孔とを、正確に位置合わせする必要がある。しかし、上部工に削孔される取付穴の内径は、上側アンカーの外径よりも約10mm程度大きく設定されるので、上側アンカーは取付穴内で移動可能であり、上側アンカーを設計通りの位置に固定するのが難しい状況となっている。
【0007】
そこで、上側アンカーを上部工の取付穴内にエポキシ樹脂等で固定した後、上側アンカー位置を測量し、その測量データを支承の製作へ反映させる方法も考えられる。しかしこの方法では、上側アンカーの上部工への固定後でなくては支承の製作を完了させることができない。そのため、支承取替の工事期間が、支承製作期間と合わせて約4か月もの長期にわたる計算となり、その間、上部工のジャッキアップ状態を維持しなくてはならない。ジャッキアップ中は、上部工が不安定になったり路面段差を生じさせたりする可能性がある。又、下部工については、コンクリート躯体の一部を切削したことによる耐力低下が懸念される。このような理由から、ジャッキアップ期間の長期化には問題がある。
【0008】
予め製作した支承の製作図面に合わせて上部工に取付穴を削孔するか、或いは、上部工に取付穴を削孔した直後に孔位置を測量し、その測量データに基づき支承製作を開始するようにすれば、上記手順よりもジャッキアップ期間を短縮できると考えられる。但しこの場合、上側アンカーを上部工に固定する前に、取付穴内で10mm程度の誤差を含み得る上側アンカーの水平方向位置(平面位置)を1本ずつ製作図面通りの位置に調整すると共に、上側アンカーの下端の鉛直方向位置(高さ位置)についてもある程度揃えなくてはならないが、作業者の技量や熟練度に依存せずに、この作業を合理的に実施できる手段は従来存在していなかった。
【0009】
本発明は、支承の取替工事に際し、上部工の取付穴内に中空状態で保持された上側アンカーの位置を合理的に調整することを可能にする、アンカー位置調整装置、アンカー固定方法、及び、支承取替方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するための、請求項1記載の発明は、上部工と下部工との間に配置される支承を上部工に取り付けるための上側アンカーの位置を調整するアンカー位置調整装置であって、上部工の下方に設置される架台と、架台に取り付けられ、上側アンカーの下端を支持するアンカー支持手段と、上部工と架台との間の所定位置に配置される位置決め部材とを含み、位置決め部材は、支承に形成される上側アンカーを挿通させるための複数個の挿通孔の配置に対応して形成され、挿通孔の孔径に対応する孔径を有する開孔を備え、アンカー支持手段は、位置決め部材の開孔の配置に対応する位置に設けられ、上側アンカーの下端を支持する支持部材を有するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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