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公開番号2025150498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051399
出願日2024-03-27
発明の名称仮設壁の構築方法
出願人飛島建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E03F 5/10 20060101AFI20251002BHJP(上水;下水)
要約【課題】傾斜状の基礎にH鋼材を略垂直方向に向けて立設し、H鋼材とその間に取り付けられる鋼板などで構成された壁構成材との接合部に止水処理を施し、横方向に延びる仮設壁を構成する際に迅速に簡単に確実に仮設壁が止水効果を有効にして構築できる構築方法を提供する。
【解決手段】底面が傾斜面とされた通水路につき、通水方向に沿って略鉛直方向に仮設壁を構築し、一方側の通水路側面と仮設壁間に仮通水路を形成し、仮設壁と他方側の通水路側面間は通水を停止し既設構築物の工事作業を可能とした仮設壁の構築方法であり、通水路の底面に存する傾斜面に、水平面の上面部を有する基礎を階段状に構築し、水平上面部に密設する下端面を有する仮設壁を構築したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底面が傾斜面とされた通水路につき、通水方向に沿って略鉛直方向に仮設壁を構築し、一方側の通水路側面と仮設壁間に仮通水路を形成し、仮設壁と他方側の通水路側面間は通水を停止し、前記仮設壁と他方側の通水路側面間に存する既設構築物の工事作業を可能とした仮設壁の構築方法であり、
前記通水路の底面に存する傾斜面に、水平面の上面部を有する基礎を階段状に構築し、構築した階段状基礎の水平上面部に密設する下端面を有する仮設壁を構築した、
ことを特徴とする仮設壁の構築方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
底面が傾斜面とされた水利施設につき、略鉛直方向に仮設壁を構築し、仮設壁の一方側に仮通水部を形成し、仮設壁の他方側への通水を停止し、前記仮設壁の他方側に存する既設構築物の工事作業を可能とした仮設壁の構築方法であり、
前記利水施設の底面に存する傾斜面に、水平面の上面部を有する基礎を階段状に構築し、構築した階段状基礎の水平上面部に密設する下端面を有する仮設壁を構築した、
ことを特徴とする仮設壁の構築方法。
【請求項3】
前記階段状をなす基礎は、前記仮設壁を構築する箇所にのみ構築した、
ことを特徴とする請求項1または2記載の仮設壁の構築方法。
【請求項4】
前記構築された階段状基礎の水平上面部に密設する下端面を有する仮設壁の構築につき、前記の密設箇所に防水加工を施した、
ことを特徴とする請求項1または2記載の仮設壁の構築方法。
【請求項5】
前記仮設壁の構築は、支持柱と支持柱間に取り付けられる壁板とを有する壁ユニットを予め作製し、作製した壁ユニットを前記階段状の基礎に敷設すると共に、敷設した壁ユニット同士を連結して構築した、
ことを特徴とする請求項1または2記載の仮設壁の構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設壁の構築方法に係り、特に、沈砂池のように底面に勾配のある傾斜面を有する環境の通水設備に用いられ、沈砂池内での水流を例えば制御すべく設置された既設隔壁を改修工事するなどの際に用いられる仮設隔壁等の仮設壁の構築方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【0002】
尚、本発明は、沈砂池の仮設隔壁の構築方法に限定されるものではなく、底面に勾配のある傾斜面を有する環境の水利施設に用いられ、それら施設の側壁や隔壁の改修工事の際、通水を停止させずに施設を供用した状態で側壁や隔壁の改修工事を行うための仮設壁の構築方法に関する。
【背景技術】
【0003】
本発明が主に適用されると考えられる沈砂池は、通水中の土砂などを沈殿させて流れから除くための池を指標する。該沈砂池は、ポンプの摩耗や損傷を防ぐ目的で揚水設備の前に設けられている。すなわち、利水施設などの導水部に設けられ、水利用や水処理の障害となる浮遊物や固体を沈殿除去するための人工池である。
【0004】
また、該沈砂池は、ダム上流部にも設けられる。ダムは山から流れてきた水を貯める場所で、ダムの上流部に沈砂池が設置される。
【0005】
次に、水力発電所にも沈砂池が設けられる。水力発電所は水を電気に変換する設備で、不要物や固体があると効率よく発電ができないこともあるため、沈砂池が設置される。
【0006】
さらに、下水処理場の導入部にも沈砂池が設けられる。下水の中には浮遊物や固体が多く混在するので、沈砂池を設け、該沈砂池により水路の詰まりを防止している。そして、前記いずれの設備も通水路の底面が傾斜面になっている。
【0007】
ところで、前記沈砂池は、長年の使用によって、沈砂池の側壁あるいは隔壁などについて改修工事、補修工事や耐震工事などが必要となる。しかし、前記沈砂池の改修工事、補修工事や耐震工事などによって、沈砂池の通水を停止することは好ましくない。
【0008】
そこで、沈砂池の施設を供用しながら沈砂池の補修工事や耐震化工事を同時に進める方策が必要とされる。そのためには、沈砂池内に仮設隔壁を構築し、前記仮設隔壁と一方側の沈砂池側壁に仮の通水路を設け、該仮の通水路のみに通水させ、沈砂池の施設を供用しながら、仮設隔壁と他方側の沈砂池側では、既設隔壁、あるいは既設側壁の改修、補修、耐震工事を行うのである。
【0009】
ここで、従来の仮設隔壁の構築方法につき説明すると、従来では、沈砂池の底面勾配に沿って上面が傾斜面となる基礎を構築し、該傾斜状の基礎に支持柱となるH鋼材を略垂直方向に向けて複数個立設する。次いで立設したH鋼材間に鋼板などで構成された隔壁構成材を取り付ける。その後、そのH鋼材との間に取り付けられた隔壁構成材との接合部に止水処理を施し、横方向に延びる仮設側壁を構築していた。
【0010】
しかし、従来では、前記傾斜状の基礎に対して、H鋼材とその間に取り付けられる隔壁構成材とを鉛直に設置する場合、基礎の上面における傾斜に合わせて前記支持柱となるH鋼材および隔壁構成材の下面を斜めに加工(切断等)しなければ適切な防水が図れないとの課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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