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公開番号
2025152742
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024054790
出願日
2024-03-28
発明の名称
吊り材で支持された足場用床パネル
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20251002BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】足場内からの交換が安全且つ容易な足場用の床パネルを提供する。
【解決手段】橋梁の下面に橋桁から吊り下げられた吊下げ材11に支持された梁材12の上に設置される足場用床パネル1において、足場となる上面を人が作業可能な強度を有する筐体20を備え、筐体20は、梁材12に載置された接合部材3を介して梁材12に接合されているとともに、接合部材3は、ナット若しくはボルトのいずれかを有する固定部材4により筐体20にボルト接合されており、固定部材4は、接合部材3に対してスライド自在となっており、筐体20の上面2aから筐体20と接合部材3とのボルト接合位置が調整自在となっている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
橋梁の下面に橋桁から吊り下げられた吊下げ材に支持された梁材の上に設置される足場用床パネルであって、
足場となる上面を人が作業可能な強度を有する筐体を備え、
前記筐体は、前記梁材に載置された接合部材を介して前記梁材に接合され、
前記接合部材は、ナット若しくはボルトのいずれかを有する固定部材を有し、前記接合部材は、前記固定部材を用いて前記筐体にボルト接合されており、
前記固定部材は、前記接合部材に対してスライド自在となっており、前記筐体の上面から前記筐体と前記接合部材とのボルト接合位置が調整自在となっていること
を特徴とする足場用床パネル。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記筐体には、前記接合部材とのボルト接合位置に長孔又は切欠きが形成されており、前記長孔又は前記切欠きは、前記接合部材に対するスライド方向と直交する方向に長い形状となっていること
を特徴とする請求項1に記載の足場用床パネル。
【請求項3】
前記固定部材は、ナットであること
を特徴とする請求項1に記載の足場用床パネル。
【請求項4】
前記固定部材は、ナットに平板が接合されたナット付きプレートであり、前記ナット付きプレートには、スライドするために引っ掛ける掛止め部が形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の足場用床パネル。
【請求項5】
前記筐体は、前記接合部材に複数箇所でボルト接合されており、
前記ナット付きプレートは、前記筐体の一枚の筐体の前記接合部材に対する前記複数箇所の全てのナットが接合されていること
を特徴とする請求項4に記載の足場用床パネル。
【請求項6】
前記梁材は、前記吊下げ材に上フランジが接合されて吊下げられており、
前記接合部材は、平面視で前記上フランジの直下ではない、前記上フランジの脇に沿って接合されており、前記床パネルの上面と、前記上フランジとは、略同じ高さに設置されていること
を特徴とする請求項1に記載の足場用床パネル。
【請求項7】
前記筐体の下面には、吸音材が挿置されていること
を特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の足場用床パネル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り材で支持された足場用床パネルに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、橋梁の鋼桁(橋桁)や支持部材のメンテナンスや点検を行うために、鋼桁に取り付けられた吊り材に床パネルを支持して常設の足場(恒久足場)を設けることが行われている。このような足場は、橋桁の下側全体を覆うことになるため、鋼桁を飛来塩分から守る効果があり、塗装の塗り替え間隔が大幅に延び、ライフサイクルコストが大幅に削減できることからも注目されている。また、恒久足場は、排水管や設備配管を隠せるため見栄えが良く、床版の裏や橋桁から万が一コンクリート片や部品が落下した場合でも受け止められるフェイルセーフとしても注目されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、中空部を有する上下面が平坦状のアルミニウム製押出形材の幅方向に延在する連接部同士を固定部材によって連結され、互いに連結された上記押出形材の上面は、同一平面状に形成されている橋梁防護板が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0063]~[0071]、図面の図1~図4等参照)。
【0004】
特許文献1に記載の橋梁防護板は、橋梁下部を腐食成分から保護すると共に、点検作業者の歩行通路としても使用できるという作用効果を奏する。しかし、特許文献1に記載の橋梁防護板のような恒久足場は、橋梁の下部を覆って平面(裏面パネルの下面)が形成されることとなるため(特許文献1の図8等参照)、橋梁の下方に他の道路が存在する場合、恒久足場の裏面パネルが騒音を反射する反射板となって、騒音の反射音が遠くにまで伝播してしまうという問題が発生する。
【0005】
このような問題を解決するべく、特許文献2には、吸音部材と、吸音部材を収容するケーシングを備え、内鉤部52と外鉤部44とが係合するように、正面板部材28と背面板部材30の側面板34A,34B,48A,48B同士が重ね合わせられることで、正面板部材28が背面板部材30によって吊り支持される高架道路の裏面に設置される吸音パネルが開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0063]~[0071]、図面の図1~図4等参照)。
【0006】
また、特許文献3には、下段の中空部は、吸音パネル上面との接合用ボルトをねじ込むナットを回転不能に挿入し得る高さと幅を有し、底壁に前記接合用ボルトの軸部を通すボルト孔が設けられており、下段の中空部へ挿入したナットと、ボルト孔へ通した接合用ボルトとにより吸音パネルと取付レールのボルト接合が行われている高架道路等の桁下裏面の吸音パネルが開示されている(特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0033]~[0040]、図面の図1~図8等参照)。
【0007】
特許文献2に記載の吸音パネルや特許文献3に記載の吸音パネルは、恒久足場の下面での反射音が道路から離れた広範囲の沿線住宅まで騒音として伝播してしまうという問題は解決できるとされている。しかし、橋梁の足場やそこに設置される吸音パネル自体は、直接飛来塩分がかかる状態であり、一定期間ごとに交換する必要があると考えられる。
【0008】
一般に、吸音パネルに使用される吸音材は、ポリエステル等の樹脂繊維であり、恒久的な材料ではない。また、吸音材は、長期間道路近傍に設置されることで、排気ガスによる吸音材の化学的な劣化や正面板パンチングへの目詰まりによって、吸音率が低下する懸念がある。その上、吸音パネルは、自然災害や事故等によるパネルの損傷も考えられるため、吸音パネルを点検・交換できる構造であることが好ましい。
【0009】
そして、一定期間ごとに定期的な交換が必要であることを勘案すると、足場の床パネル内に設置される吸音材は、新たな仮設足場の設置が不要な恒久足場内から交換できることが好ましい。しかし、特許文献2又は3に記載の吸音パネルは、足場内から床パネルに挿置された吸音パネルを交換することが考慮されていない。つまり、これらの先行技術では、パネルの交換の際に足場の下に別の足場を設置して交換する必要があり、交換作業に交通規制を伴うため施工性やメンテナンス性が考慮されておらず、足場内から床パネルを交換する手段や方法が十分に検討されておらず、仮に実施した場合、困難かつ危険な作業となっている。
【0010】
つまり、足場の床パネルは、吸音材等を挿置している関係上から床パネルを足場内から点検・交換する方法が好ましいが、特許文献2又は3に記載の吸音パネルは、吸音パネルを下から支持する部材が無いため、梁材との取付ボルトを外すと、吸音パネルが高架下へ落下し、走行する乗用車や鉄道車両へ直撃するリスクがある。このため、仮に、床パネルを足場内から点検・交換する場合、吸音パネルを1枚ずつ足場内から吊り上げる等、落下防止対策に労力がかかるという問題も発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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