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公開番号2025128705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025518
出願日2024-02-22
発明の名称トンネル内のコンクリート打設システム
出願人飛島建設株式会社,株式会社北斗工業,有限会社山陽ウエス商会
代理人個人
主分類E21D 11/10 20060101AFI20250827BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】施工時間が長時間とならず、打設したコンクリートの締固めやコテ仕上げ作業に従事する作業員と機器とが接触する可能性もなく、型枠設置や打設機械の移動等に大人数を要したりコンクリートの硬軟度合いやポンプ圧送圧力に打設作業が大きく影響を受けないトンネル内のコンクリート打設システムを提供する。
【解決手段】トンネル路盤形成部幅方向一方側の近傍に配置される打設装置からコンクリートが打設されトンネル路盤が形成されるトンネル内のコンクリート打設システムであり、打設装置は第1吐出管及びその他端に旋回可能に接続された第2吐出管を有し、第1吐出管の基端は打設装置に旋回可能に取り付けられ、第1吐出管の基端から他端までの長さは他端側がトンネル路盤形成部を跨ぎトンネル側壁に当接しない長さとされ、第1吐出管と第2吐出管の旋回操作によりトンネル路盤形成部の幅方向及び長手方向に無段階に打設できることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トンネル内で長手方向に延びるトンネル路盤形成部幅方向一方側の近傍に配置される打設装置からコンクリートが前記トンネル路盤形成部に打設されてトンネル路盤が形成されるトンネル内のコンクリート打設システムであり、
前記打設装置は、コンクリートを吐出する第1吐出管及び第1吐出管の他端に旋回可能に接続された第2吐出管を有し、第1吐出管の基端は、打設装置に旋回可能に取り付けられると共に、前記第1吐出管の基端から前記他端までの長さは、前記打設装置に取り付けられた第1吐出管の他端側がトンネル路盤形成部を跨ぎ、前記トンネル内幅方向で対向するトンネル側壁に当接しない長さとされ、第1吐出管と第2吐出管の旋回操作により、トンネル路盤形成部の幅方向及び長手方向に無段階に打設できる、
ことを特徴とするトンネル内のコンクリート打設システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
トンネル内で長手方向に延びるトンネル路盤形成部幅方向一方側の近傍に配置される打設装置からコンクリートが前記トンネル路盤形成部に打設されてトンネル路盤が形成されるトンネル内のコンクリート打設システムであり、
前記打設装置は、コンクリートを吐出する第1吐出管及び第1吐出管の他端に旋回可能に接続された第2吐出管を有し、第1吐出管の基端は、打設装置に旋回可能に取り付けられると共に、前記第1吐出管の基端から前記他端までの長さは、前記打設装置に取り付けられた第1吐出管の他端側がトンネル路盤形成部を跨ぎ、前記トンネル内幅方向で対向するトンネル側壁に当接しない長さとされ、第1吐出管と第2吐出管の旋回操作により、トンネル路盤形成部の幅方向及び長手方向に無段階状態で打設でき、
前記第1吐出管及び第2吐出管の旋回制御は、制御装置内の制御部によりトンネル路盤形成部に形成した複数個の打設ブロック毎に順次前記第2吐出管の吐出筒先を移動制御して行える、
ことを特徴とするトンネル内のコンクリート打設システム。
【請求項3】
トンネル内で長手方向に延びるトンネル路盤形成部幅方向一方側の近傍に配置される打設装置からコンクリートが前記トンネル路盤形成部に打設されてトンネル路盤が形成されるトンネル内のコンクリート打設システムであり、
前記打設装置は、コンクリートを吐出する第1吐出管及び第1吐出管の他端に旋回可能に接続された第2吐出管を有し、第1吐出管の基端は、打設装置に旋回可能に取り付けられると共に、前記第1吐出管の基端から前記他端までの長さは、前記打設装置に取り付けられた第1吐出管の他端側がトンネル路盤形成部を跨ぎ、前記トンネル内幅方向で対向するトンネル側壁に当接しない長さとされ、第1吐出管と第2吐出管の旋回操作により、トンネル路盤形成部の幅方向及び長手方向に無段階状態で打設でき、
前記第1吐出管及び第2吐出管の旋回制御は、制御装置が有する第1吐出管旋回制御部及び第2吐出管旋回制御部によりトンネル路盤形成部に形成した複数個の打設ブロック毎に順次前記第2吐出管の吐出筒先を移動制御して行え、
前記打設ブロックへのコンクリートの吐出高さの設定及びコンクリート吐出後の吐出高さの確認は、制御装置が有する打設ブロックの打設確認部で行える、
ことを特徴とするトンネル内のコンクリート打設システム。
【請求項4】
トンネル内で長手方向に延びるトンネル路盤形成部幅方向一方側の近傍に配置される打設装置からコンクリートが前記トンネル路盤形成部に打設されてトンネル路盤が形成されるトンネル内のコンクリート打設システムであり、
前記打設装置は、コンクリートを吐出する第1吐出管及び第1吐出管の他端に旋回可能に接続された第2吐出管を有し、第1吐出管の基端は、打設装置に旋回可能に取り付けられると共に、前記第1吐出管の基端から前記他端までの長さは、前記打設装置に取り付けられた第1吐出管の他端側がトンネル路盤形成部を跨ぎ、前記トンネル内幅方向で対向するトンネル側壁に当接しない長さとされ、第1吐出管と第2吐出管の旋回操作により、トンネル路盤形成部の幅方向及び長手方向に無段階状態で打設でき、
前記第1吐出管及び第2吐出管の旋回制御は、制御装置が有する第1吐出管旋回制御部及び第2吐出管旋回制御部によりトンネル路盤形成部に形成した複数個の打設ブロック毎に順次前記第2吐出管の吐出筒先を移動制御して行え、
前記打設ブロックへのコンクリートの吐出高さの設定及びコンクリート吐出後の吐出高さの確認は、制御装置が有する打設ブロックの打設確認部で行え、
前記打設ブロックへ吐出したコンクリートの締め固めは、制御装置に設けられた締め固め認識部により前記第2吐出管の吐出筒先近傍に設けられたバイブレータをコンクリート内に降下させ、設定された時間で締め固めを行い、その後バイブレータを上昇させる、
ことを特徴とするトンネル内のコンクリート打設システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル内のコンクリート打設システムに係り、特に鉄道列車が通過する鉄道のトンネル内に鉄筋コンクリート製トンネル路盤を形成するトンネル内のコンクリート打設システムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル内のコンクリート打設システム、特に鉄道トンネル内での鉄筋コンクリート製トンネル路盤の形成は、トンネル内の閉ざされた狭い空間内でのコンクリート打設作業となるため、屋外でのコンクリート打設で使用する例えばブーム付ポンプ車の使用が困難な場合が多い。
【0003】
そのため、従来では、バックホウのバケット部を生コンクリート用ホッパーに変更し、このホッパーに、生コンをアジテータ車から投入し、所定の打設位置までホッパーを移動させて搬出するものとしていた。
【0004】
しかし、従来では、コンクリートホッパーへの投入やホッパーの移動・排出の繰り返しの作業を行わなければならないため、施工時間が長時間となり、さらに、締固めやコテ仕上げ作業に従事する作業員付近で生コン投入・移動・排出を行うため、バックホウの移動・旋回により前記作業員とバックホウとが接触してしまう可能性が高いとの課題があった。
【0005】
この課題に対して、配管台車を設けて打設する方法(特開2010-229761)が提案されたが、この方法では安全性は高まるものの、迅速な打設を主眼においたものではないため施工時間は極めて長期間になるとの課題があった。
【0006】
一方で、いわゆるスリップフォーム工法(路盤鉄筋コンクリート・スリップフォーム工法)も提案されているが、該工法では、型枠設置や打設機械の移動等に多大な人数を要することや、コンクリートの硬軟度合いやポンプ圧送圧力に打設作業が大きく影響を受けるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-229761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決すべく創案されたものであり、施工時間が長時間となることがなく、打設したコンクリートの締固めやコテ仕上げ作業に従事する作業員と打設機器とが接触してしまう可能性もなく、さらには型枠設置や打設機械の移動等に多大な人数を要することや、コンクリートの硬軟度合いやポンプ圧送圧力に打設作業が大きく影響を受けることのない鉄道トンネル内等における鉄筋コンクリート製トンネル内のコンクリート打設システムを提供することを目的とするものである。
【0009】
すなわち、本発明では、打設設備及び打設方法としていわゆる旋回式ディストリビュータを活用する。また、前記ディストリビュータとコンクリートポンプや、発電機、自走装置などを直線状に一体化した鉄道トンネル内等における鉄筋コンクリート製トンネル内のコンクリート打設システムとする。
【0010】
さらに、鉄道トンネル内等の閉ざされた狭い空間においても前記旋回式ディストリビュータの使用では、トンネル壁面との接触を生じさせることなくコンクリート吐出の筒先を所望する打設位置に容易に移動可能にできる。
(【0011】以降は省略されています)

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