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公開番号
2025155178
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2024058786
出願日
2024-04-01
発明の名称
金属板ラミネート用ポリエステルフィルム
出願人
東洋紡株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20251006BHJP(積層体)
要約
【課題】 金属板にラミネート後も表面滑性が良好で、金属板の高速搬送工程における搬送性にも優れ、耐食性も良好な金属板ラミネート用ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】 アルキレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルを含むA層、並びにアルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位を主たる繰り返し単位とする共重合量ポリエステルを含むB層を有する、金属板ラミネート用ポリエステルフィルムであって、前記A層側の表面の算術平均高さSaが、35nm以上100nm未満であり、かつ前記表面の展開界面面積率Sdrが、0.5~2.5%であり、前記B層の面配向係数が0.140以上0.155以下である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルキレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルを含むA層、並びにアルキレンテレフタレート単位及びアルキレンイソフタレート単位を主たる繰り返し単位とする共重合量ポリエステルを含むB層を有する、金属板ラミネート用ポリエステルフィルムであって、
前記A層側の表面の算術平均高さSaが、35nm以上100nm未満であり、かつ前記表面の展開界面面積率Sdrが、0.5~2.5%であり、
前記B層の面配向係数が0.140以上0.155以下である、金属板ラミネート用ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記A層が、粒径1.0μm以上4.0μm未満の不活性粒子を0.1重量%以上0.5重量%未満含有する、請求項1に記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記A層の厚み比率が、A層とB層の合計厚み100%に対して10%以上40%以下である、請求項1に記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルム。
【請求項4】
前記A層に含まれるポリエステルの繰り返し単位中に、エチレンテレフタレート単位を95モル%以上含む、請求項1に記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルム。
【請求項5】
前記A層表面の展開界面面積率SdrをSdr1とし、前記B層の融点以上である250℃に加熱した金属基板上に、ゴムロールで前記B層側を貼り合せた後の前記A層表面の展開界面面積率SdrをSdr2としたとき、下記式(1)で計算されるΔSdrが0.2以下である、請求項4に記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルム。
ΔSdr=Sdr1-Sdr2 (1)
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルムの前記B層側を熱接着させて金属板にラミネートした樹脂被覆金属板。
【請求項7】
請求項1~5のいずれかに記載の金属板ラミネート用ポリエステルフィルムの前記B層側を熱接着させて金属板にラミネートした部材を含む容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属板の樹脂被覆などに好適な金属板ラミネート用ポリエステルフィルム、並びにこれを用いた樹脂被覆金属板(「ラミネート板」という場合がある)および容器に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、金属缶の内面及び外面の腐食防止には一般には塗料が塗布され、その塗料としては熱硬化性樹脂が使用されている。熱硬化性樹脂を金属缶の表面に被覆する方法では、一般的に熱硬化性樹脂を溶剤に溶解させた塗料を金属缶表面に塗布した後に、190℃以上で数分という高温・長時間の加熱が必要であり、かつ、焼き付け時に多量の有機溶剤が飛散するため、工程の簡素化や公害防止等の改良が要望されている。
【0003】
このため、熱可塑性樹脂フィルムを用いて金属板を被覆した後、これを加工して金属缶等の容器を製造する方法が広く採用されている。このような金属板ラミネート用ポリエステルフィルムとしては、例えば、特許文献1のように、2層以上の多層ポリエステルフィルムであって、一方の表面(A)が融点180~220℃のポリエステル層より構成され、もう一方の表面(B)がエチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする融点240℃以上のポリエステル層から構成され、表面(B)の中心線平均表面粗さが0.10~0.40μmである金属容器被覆用ポリエステルフィルムが知られている。
【0004】
しかし、特許文献1の発明では、ラミネート後に表面側となる表面(B)側の層中に滑剤が添加されて、表面粗さが調整されているものの、金属板にラミネートした後の滑り性までを考慮したフィルム表面設計になっていない。
【0005】
また、製缶時の滑り性を考慮したフィルム設計がなされたものとして、特許文献2には、表面側となる熱可塑性ポリエステルA層が粒径3~5μmの不活性粒子を0.50~1.50重量%含有し、熱接着される側の熱可塑性ポリエステルB層が粒径3~5μmの不活性粒子含有量が0.4重量%以下である、絞りしごき缶被覆用フイルムであって、金属基体上に貼り合わせたフイルムを融点以上で再溶融・急冷させ製缶加工した後の、150℃環境下で2kgの荷重をかけた鋼球を滑走子とする該フイルム表面の動摩擦係数が0.20以下である、絞りしごき缶被覆用フイルムが提案されている。
【0006】
このように、特許文献2の発明では、150℃環境下で荷重を負荷した際のフイルム表面の動摩擦係数を一定以下とすることで、絞りしごき缶の製缶時における滑り性の改善効果が高いものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-071406号公報
特許第5458618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、昨今、ラミネート板を用いた製品の生産性を重視して、ラミネート板が高速搬送される傾向があり、特許文献2のような表面特性を有する金属板ラミネート用ポリエステルフィルムでは、ラミネート後の高速搬送時に滑り性が大きすぎるため、積み上げ不良や擦れなどの問題が生じ易くなることが、本発明者らの検討により判明した。
【0009】
さらに、近年の缶内容物の多種多様化などにより、耐食性の要求レベルが高まっており、粒子を多く添加して滑性を適度に良好にさせた金属板ラミネート用ポリエステルフィルムについて、耐食性と搬送性の両立が重要な課題となっている。
【0010】
そこで、本発明は、上記状況を鑑み、金属板にラミネート後も表面滑性が良好で、金属板の高速搬送工程における搬送性にも優れ、耐食性も良好な金属板ラミネート用ポリエステルフィルムを提供することを目的とする。また、本発明は、このような金属板ラミネート用ポリエステルフィルムを用いた樹脂被覆金属板および容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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